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2006年03月30日

2006年03月30日 魔性のミュージック

天皇こっそりとアルケミーから再発されていたNOISEの「天皇」。


と言っても、実はこのバンド(?)については名前くらいしか知らなかった。
ある日某大手レコード店内をブラブラしてたら、偶然このアルバムを見つけた。他に何も買うものも無いし、滅多に来ることもない店だったので、記念としてこのアルバムを買って帰った。


家路に着く途中、"NOISE"という名前、「天皇」というタイトルから相当過激なコトをヤっているのだろうと勝手に想像し、期待していた。


さて、帰宅し若干胸を躍らせながらCDを再生してみたが、


・・・・・・・・・・・


アレ!? なんじゃこれ?


かなりの勢いで頭の回りにクエスチョンマークが点灯する。


聴こえてくる霞みがかったようなオルガンの音は、ある意味では"NOISE"だが・・・


そして恐ろしいほどの緊張感の中、ドラムの音が響き渡り、幽霊のようなヴォーカル(失礼か!?)が被さる。


歌詞カードを見なければ、絶対に歌詞は聴き取れん。
もしライブでこんな風に目の前で歌われると、徐々にどこかが狂っていきそうになる歌。
幻想的というよりは、呪怨的という感じ。
サイケではあるんだが、普通のサイケではない。


何なんだ。よく分からん。
ただ間違いなく言えることは、美しさと恐怖感を兼ね備えた音楽。
地獄で祭典でもあれば鳴っていそうな音。
美しくも邪悪な女鬼たちが奏でていそうな音。


不気味ではあるが、グッと聴き手を惹き込む魔力のようなものを秘めているアルバムだ。


最初に想像していたものとは全く異なるものだが、これは私のイメージを軽々と凌駕する壮絶な音楽じゃないか!
こういったものに出会うことは、この上も無い幸福であり、音楽の力を思い知る時でもある。
何気無い気持ちで買ったアルバムだが、今となっては当時の何気無さに非常に感謝している。
素晴らしい出会いというのは以外と簡単なトコロから始まるものだからね。


私が今、学校の先生なら迷わず生徒たちにこう言う。
「皆さんも何気無い気持ちを大切にしましょう。」

2006年03月29日

2006年03月29日 グッバイ冬

もうすっかり春。夏が好きではないボクは、これから暖かくなるにつれてどんどんテンションが下がっていく。やがて暑くなると死んだようになる身だ。そういえば今冬はインフルエンザが大流行すると言われていたけど、いったいどうなったのだろう。まあ、とにもかくにもこれからの季節はボクにとって決して良いものではない。温かさの中では生き辛いのね。こういう温かさへの苦手意識は、ボクが北国に多少の憧れを抱いていることとリンクしているのかもしれん。ボクは南国よりも北国が好きだ。北国の冬、強いては正月に何とも言えない風情・日本文化特有の重みを感じる。それは幼い頃に見てきた昔話の影響かもしれない、と最近思うことがある。例えば「笠地蔵」。例えば「鶴の恩返し」。例えば「雪女」。そんな物語の舞台である雪国の光景に潜在的な憧れを抱いているのかもしれない。雪国といっても都心部はダメだ。田舎じゃないと。それこそ昔話のような。宮沢賢治の童話に出てきそうな田舎が良い。 ・・・とは言っても実際に雪国の田舎で生活するとなると、それは苦難の連続だろう。でもテレビで白川郷みたいな光景を見ると思わずハッとしてしまう。こういう思いは別に国内に限ったことでは無い。ボクは北欧などにも憧れを持っている。北欧のアルプスの麓にある町なんかは実に奇麗な景色だ。雪はモノを美しくする。スキーをしている人たちがやたら格好良く見えたり、可愛く見えるのもそのせいだろう。雪による錯覚。それでも良い。ボクが雪のある場所に惹かれている理由が、たとえ錯覚によるものであったとしても悪くは思わない。大自然の姿に騙されたとしても嫌ではないのだ。そんなことを思いながら春の訪れを迎えている。冬はもうすっかり去ってしまった。また7〜8ヶ月後に会おう。

2006年03月27日

2006年03月27日 大滝詠一トリビュート

Niagara Recordsとタワレコがコラボレーション、トリビュート盤を毎シーズン発表


大滝詠一さんのトリビュートアルバムは以前にも出されてましたが、今回はシーズンごとに計4タイトルが出るようです。
曲目と参加ミュージシャンは以下の通り。


1. Cider’73/featuring Chocolat&Akito
2. Pap-Pi-Doo-Bi-Doo-Ba物語/□□□(クチロロ)
3.恋はメレンゲ/THE MICETEETH
4. 論寒牛男〜LONESOME COWBOY〜/HONESTY
5.雨のウェンズデイ/永山マキ


これはなかなか面白い人たちが集まってますね。
おまけに選曲もイイ感じだ。
先日「Niagara Triangle Vol.1 30th Anniversary Edition」が出たばかりですが、秋には「GO!GO!NIAGARA」の"30th Anniversary Edition"も出る予定ですし、今年は大滝詠一関連でいろいろと楽しめそうです。


ああ、そうか。大滝さんはこうやって毎年小出しにしてるから印税もそれなりに入ってきて、ずっと隠居生活できるわけですね。
なんか羨ましいなぁ。

2006年03月26日

2006年03月26日 大相撲春場所感想

朝青龍がモンゴル同士の決定戦制す


というわけで、私の優勝予想が偶然適中し朝青龍の優勝で幕を閉じた春場所ですが、いやあ 千秋楽はもつれたねえ。
ともすれば八百長とも思われそうな展開。
魁皇が勝ち越して角番脱出。現役続行が確定。
栃東も朝青龍に勝ち、来場所の綱取りに再び夢を繋ぐ。
そして優勝決定戦。横綱が貫禄を見せての優勝。
これはなんか完璧な展開でしたね、


それにしても、決定戦は凄い一番だったなあ。まさに頂上決戦という感じ。
朝青龍も白鵬も実力的には互角。立ち会いからの攻めでは白鵬が優位だったんだけど、その後の朝青龍が凄かった。あの状態から最後投げにもっていけるんだから、本当に最強だ。
これからは白鵬と朝青龍の二強時代が数年続くんでしょうねえ。


その白鵬。
「大関白鵬」、29日に正式決定
これで大関が5人ですか。今場所中に一人くらい(というか某氏と某氏のどちらかが)いなくなると思ってたのですが、そういうことはありませんでした。
っていうか魁皇はまだどうにかなるけど、千代大海は・・・・・あれで良いのかなぁ。
来場所からは、今まで以上に良い大関と悪い大関がはっきり別れて、すごく嫌な雰囲気になりそう。
ま、見ている側は時間が経って、大関が減っていくのを待つしかないのですが・・・


あとはその他のこと。
旭鷲山が敢闘賞。たまにこうやって活躍するから旭鷲山はあなどれない。まるで北勝力のようだ。相撲の内容は全然違うけれど。
技能賞は安馬と白鵬。同学年の二人が受賞。安馬と白鵬が同学年と言われてもピンときませんが。
白鵬は殊勲賞も獲ってますし、もう完璧な内容での大関昇進となりました。


その他の平幕力士では、まず若の里の活躍が目立ちました。が、彼はもともと関脇クラスの人ですから、別に驚くことでもありません。
人気の北桜と高見盛はともに負け越し。高見盛は随分勝ち越しから遠ざかってたと思いますが、残念ながら今場所も負け越し。
一方若手の嘉風が幕内で初の勝ち越しを決めたり、ベテランの玉春日も勝ち越しを決めたりと、個人的に興味深い人たちの活躍もありました。
幕内でも屈指の地味力士、玉春日、春日錦、十文字のうち勝ち越せたのは玉春日だけですからねえ。
まー、玉春日は昔金星キラーで関脇までいった実力者ですから、まだまだ期待して良いんじゃないでしょうか。


あと十両では、やっぱり把瑠都の全勝優勝。彼はスゴい。あんな体格反則。今一番楽しみな関取でしょうね。
個人的に注目している猛虎浪も勝ち越しを決めましたし、土佐ノ海も勝ち越しを決めて来場所再び幕内に戻って来れそう。
ただ、闘牙が幕下に陥落決定的で悲しい。今場所はもう相撲内容が最悪でしたから・・・・


・・ということで、本当に感想だけを書き殴ってきました。
最後に来場所の注目点を挙げるなら、やはり"大関"白鵬と朝青龍。そこに怪我が治った琴欧州も加われば優勝争いが更に面白くなるんじゃないかな。栃東は・・・あまり期待できそうもないなぁ、
十両ではまず把瑠都。そして弓取りでお馴染みで、来場所からは十両で相撲を取るであろう皇牙。彼がまだ弓取りを続けるのか否か。
以上のような点に注目。


何かまだまだ書きたいこととか、もっと詳しく書いてみたいこともあるけど、もうこの辺にしよう。
それでは、来場所も好取り組みを期待して、春場所の感想終わり。

2006年03月25日

2006年03月25日 表紙はフィッシュ竹中さんです

ギャグマンガ日和今月発売された「ギャグマンガ日和」の7巻。
コレが猛烈にオモシロイ。もう世界最強のギャグ漫画かもしれん。


この漫画の魅力は、意味不明の展開とセリフ・ぶっ飛んだキャラ・不条理さ・ヘタレ・嫌味・同じことの繰り返し・地味な嫌がらせなどギャグ漫画の王道的なスタンスにありながらも、微妙にそこからズレていることにある、と私は思っている。
と言っても、こんな説明じゃあ誰も理解してくれないように思う。この漫画を文章で説明するのは実に困難だ。


別の言い方をするなら、小さな笑いを続けまくって、思わぬところで思わぬ落とし方をするタイプの漫画―例えるなら小刻みにジャブを繰り出して相手を牽制しているかと思えば、いきなり目にからしを入れ相手を悶絶させるようモノ (この例えで良いのかどうかは分からんが)―だと言えば、まだ多少は分かって頂けるかな。
いやぁ、分からないかなぁ。私もなんかよく分からなくなってきてるし。


1コマ1コマのセリフや行動が奇妙で、1ページの中に5つも6つも笑いが転がっている。
おまけに気付き難い小ネタも満載。何度か繰り返し見ているうちに新たな発見をすることも多い。
単純な絵だと思っていたら、実は細部に色んなモノが仕込まれているから恐ろしい。


とりあえず"百聞は一見にしかず"だから、実際に読んで頂ければ良いのだけど、それではこうして書いている意味も無いなと思った。
だから他にもいろいろと書いてみようと思ったけど、何かあんまり意味が無いような気がしたので、やっぱりもう書かない。
いずれにしろこの漫画は最高に面白い。そしてこの7巻は今までにも増して特に素晴らしい。
7巻で私が好きなのは、「マッチ売りの少女」と「西郷隆盛でごわす」と「マンガを描こう」、そして特別編として収録されている週刊少年ジャンプに掲載された「どこへ行くの聖徳太子」。


お花見なんか嫌いで、家でテレビ見たり漫画読んでいる方が好きっていうなら是非。
小春日和よりギャグマンガ日和。お花見日和よりギャグマンガ日和。
なんか選挙演説みたいだけど、何がともあれギャグマンガ日和です。

2006年03月21日

2006年03月21日 教祖様は世界を救い給う?

LIE - The Love and Terror Cultご存じ? Charles Manson(チャールズ・マンソン)。
彼は怪しい新興宗教の教祖で、「白人と黒人の世界最終戦争が起こり、その後Mansonファミリーが世界を征服する」と如何にもなことを言っている人。
んで一応ミュージシャンもやってる。というかやってた。いや、今もそれらしいことはやってるのか。
まぁとにもかくにも彼は現在服役中で表立った行動は無い。猟奇殺人を犯して逮捕された模様。
ここまで言えば察しがつくと思うが所謂"普通のヒト"ではない。怪しい新興宗教の教祖で猟奇殺人犯。もうこれだけでもインパクは十分だ。何かビーチボーイズと繋がりを持っていたという話もありますが、正直そんなことはどーでもいー。あとマリリン・マンソンの名前の由来は彼だと言われているが、それもどーでもいー。
私としてはもう上記に記した「怪しい新興宗教の教祖で猟奇殺人犯」という肩書きだけでお腹いっぱい。


で、そんなヤツが音楽を演っててCDまで出しているという。そういう情報を聞き付ければ興味を持つヒトも少なからずいるはず。
現に私は彼のことを知るや否やすぐにこのCD(「LIE - The Love and Terror Cult」)を購入した次第だ。amazonなどで普通に買えるのが面白い。


そして期待に胸を膨らませ聴いてみたわけだけど・・・・ なんじゃこりゃ。ただのフォークやんけ。・・・という感じ。
そう、これはただのサイケフォークだ。おまけに彼の弾くギターはロクなもんじゃあない。リストラされたおっさんが酒に溺れ、自暴自棄になって、弾けもしないギターを持って歌っているような暗い印象を受ける。(非常に例えが曖昧で申し訳ないが) しかしそこに漂う陰鬱さはいかにも新興宗教の教祖っぽい。


彼はビートルズ狂らしいのですが、ここにある曲はビートルズの影響をモロに感じさせるもの、なんて一つも無い。
後ろから奇妙な女性・子供の声(コーラス)が聞こえてくる曲とか、終始不気味で混沌とした雰囲気が漂っている曲とか、とにかくネガティブなものばかり。


怪しい新興宗教の教祖・猟奇殺人犯という肩書きからとんでもなくぶっ飛んだアルバムを期待していたら、私みたいに軽くショックを受けるだろう。
これは「ただのサイケフォーク」ではあるけれど、アルバムの出来も傑作とまではいかないけれども、悪くはないし、聞けばだんだんと面白く感じるアルバムである。
カルピスに青汁を微量加えて薄めて飲んでいたら、次第にハマっていくような感じ。(例えが最高に分かり辛くて申し訳ないが)


とりあえず珍しい類の音源になると思うので、そういうのが好きなヒトにはマストなのかもしれん。


ちなみにこのCD、盤起こしの為ちょっとしたノイズが入っています。それがまた変な雰囲気を醸し出してて良いのです!


※教祖様は今もたまに監獄でライヴを行ってるみたい。まさに「監獄ロック」ならぬ「監獄フォーク」か!?

2006年03月15日

2006年03月15日 ◎白鵬 ○朝青龍 ▲栃東だけど…

毎回恒例の幕内優勝予想です。


優勝は


朝青龍と予想します。


実は白鵬の優勝といきたかったのですが、私の本命予想は当たらないというジンクスが完成しつつあるので、あえて次点の朝青龍にしました。
横綱ゴメンナサイ。
とは言っても昨年の優勝予想はほとんど朝青龍で、当然のように優勝してきたわけですが・・・
横綱以外の関取を本命に挙げると、どうもダメなんですよねぇ。そういう時に限って別の(横綱以外の)関取が優勝する。


で、3日目までの相撲を見る限り朝青龍に大きな問題はありませんね。
注目の栃東は2日目で黒星が付きましたが、状態が良いので間違いなく優勝争いに絡んでくると思います。
白鵬は・・・・ムチャクチャ良いね。シャレにならないくらい万全の取り組みですわ。
ここ数場所の中でも一番良い状態じゃないかな。
今場所はこの三者の三つ巴じゃないかな。


魁皇はやはり角番脱出が精一杯という感じ。琴欧州は足の状態がかなり悪そうで気になってます。
琴光喜とかも悪くは無いんだけど、相変わらず優勝となると厳しいでしょう。
えっ、"大関"千代大海? ちょっと彼は話にならんよ。


ということで、今場所は先場所イマイチだった朝青龍の逆襲場所。
(本心は白鵬の初優勝場所だけど)

2006年03月13日

2006年03月13日 乙女心とWBC審判のジャッジ

A・ロッド曰く「日本人は野球のルールを知らない」アメリカが日本にサヨナラ勝ち


さすがアメリカ、これぞアメリカだという試合を見せて頂きました。いやぁ、スゴい。
まさかまさかの危機脱出。小泉並みの幸運。8回のアレ、抗議してなければその後アメリカはどうなっていたことか。


背後に政治絡みのアメリカン。何絡みかは知らんけど、組み合わせだってアメリカは恵まれているしね。
そんな状態で日本なんかに負けるワケがないのですよ。さすがメジャー軍団を集めただけはある。
やはりアメリカは世界一です。


しかし、日本チームも大健闘じゃないか。正直あそこまで接戦になるとは思ってませんでした。
相手の方に行きそうな試合の流れを最後まで食い止めてましたね。
それだけじゃなく、チャンスだって多く作れてたし。
まあ、若干意味不明な継投もあった気がするけど、それでもよくやった。スゴかった。


ただ、どうやら西岡選手のタッチアップが悪かったようで・・・・
細かな点も見逃さなかったアメリカが一枚上手だったみたいです。
本当に彼等は素晴らしい目をしている。そう、これが日本の敗因。アメリカ人の目の良さを想定してなかったんだよなぁ。
あと審判の心変わりが乙女心並だったことも想定外でしたね。


とにかく次の試合、アメリカ人の目の良さ(悪さ)と審判の乙女心に注意すれば、また好ゲームが期待できるんじゃないでしょうか。
アメリカ人の細かな点も絶対に見逃さない超人的な能力を目の当たりにして、モチベーションが下がってなければの話ですが。

2006年03月12日

2006年03月12日 大相撲春場所展望

さてさて、今日から春場所が始まりますね。
ということで、個人的な春場所展望を。


まず一番の注目は、やはり栃東と白鵬の昇進でしょう。新横綱・新大関が誕生するのか否か。
どうやら栃東も白鵬も調子は良いみたいですから、かなり期待できそう。
昇進ラインは栃東が13勝以上、白鵬が11勝以上かな。
栃東は優勝しなきゃ横綱は厳しいのではないでしょうか。
でも、仮に横綱が全勝優勝、栃東が14勝1敗で優勝を逃すという事態になれば、昇進の可能性は大きいと思いますが・・・
一方の白鵬の場合、3場所で33勝が目安ですから、今場所11勝でも可能性があると思いますが、あくまでも内容によります。個人的にはせめて12勝以上で昇進して欲しいけど。


両者とも昇進できる可能性は高いと思うのですが、果たして・・・・


ところで、その横綱が稽古不足だとか調子がイマイチなんじゃないか、などと言われていて若干不安な部分もありますね。
まぁ、初日・二日目くらいまで見れば、ある程度のことは分かると思いますから、それまで待ちましょう。


で、昇進をかける者がいれば相変わらず進退をかける者もいるわけです。
例によって角番の魁皇と千代大海。この両者はどうなるんだろ?
もうそろそろかもしれませんね。


ま、その他では幕内復帰した潮丸とか栃乃洋とか先場所良かった北桜とか新三役の露鵬とか。
十両では把瑠都や猛虎浪といった外国人勢に注目です。あと初日の闘牙と隆の鶴の対戦にも注目。


そのうち当たらない幕内優勝予想もやります。
それでは。

2006年03月11日

2006年03月11日 超個人的古谷実解釈

古谷作品スケールの大きな漫画というのは、往々にしてウケやすい。
そんなのは当たり前のことだ。そういう漫画は読んでいてワクワクするし、予想もつかない話の展開に読者が釘付けになるからだ。
古谷実の描く漫画は、そういった大きなスケールというものからはかけ離れている。にも関わらず古谷作品が面白いのは、描くテーマが一貫しているからではなかろうか。


古谷実という漫画家の描く世界は、そのほとんどが将来に希望を見い出せないでいる少年たちが主人公だ。彼等は常に小さな世界で生きることを望み、決して大きな一歩を踏み出そうとはしない。極めて現実的でシュールな考えを持ち、周りに悪影響を及ぼすこともしばしばある。
いわゆる"青春時代"の少年にありがちなコンプレックスやジレンマを持っていながらも、その本質は他の少年たちと比較すれば、極端に偏っていたり、変態的であったりする。


古谷作品では、現実世界ではほとんど考えられないことだが、そんな少年たちに好意を寄せる非常にカワイイ女性が現れる。
それは「行け!稲中卓球部」における神谷であり、「僕といっしょ」における小川ユキであり、「グリーンヒル」における横田であり、「ヒミズ」における"茶沢さん"であり、「シガテラ」における"南雲さん"である。
どう考えても不似合いなカップルを、古谷実は描く。しかし、いずれの場合も彼等の恋愛は、最終的に成就することはなく、不発のまま物語は幕を閉じる。
古谷作品は決してハッピーエンドにはならない物語ばかりだ。そして「シガテラ」を除き、いずれの作品においても、少年たちは成長することなく終わっていく。


冒頭に記したように、古谷実という漫画家は今までこのような不変のテーマで漫画を描いてきた。
平凡を望みつつも、周囲の状況によってちょっと変わった日々を送らざるを得なくなった少年たちの苦い日々と甘い瞬間を巧みに描き分けることができる、希少な漫画家である。


私が古谷作品に惹かれる理由は、作中に出てくる少年たち程ではないが、私自身も同じように現実と理想のジレンマを抱いていた(いる)記憶があるからだ。
様々な苦悩から脱却できることなく、惰性で毎日を送っている中、そこにちょっとしたスパイスが注入されるといいな、という淡い期待。
例えそれが不発のまま終わろうとも、夢のような瞬間を経験したいと思ったことがあるならば、その何とも言えない感情は理解できるはずだ。


古谷実の漫画には、自分の苦々しい記憶を思い起こさせる要素がたくさん含まれている。それは良いものも悪いものもあり得ないものも、全部含めて笑い飛ばせるように演出されている。
過去の記憶をチクリと刺激する、その描写の数々に私は惹かれ、様々な感情を思い起こし、ある種の親近感を持つ。と、同時に少し心が痛んだりもする。


作中に出てくる少年たちの多くは、特異な人物が多いが、そんな彼等の中に多少なりとも、懐かしさに似た感覚やともすれば憧れとも取れるような微妙な思いを覚えるのだ。


結局のところ、古谷実の漫画というのは自分の中のネチョっとした過去の記憶とリンクする一方で、「そんなことねーよ!」と笑えるものである。
現実と理想の挟間で悩んでいた昔を思い出し、懐かしさに浸る一方で、登場人物の行動に時として引くこともある。それでも、こういう"青春"ってのも、もしかして面白いんじゃ? と心のどこかで感じさせてくれる所に古谷実の最大の魅力が秘められている、と私は勝手に解釈している。

2006年03月09日

2006年03月09日 JRは女尊男卑か!?

しかし、電車の女性専用車両って意味あるんスかね。
女性専用車両はゆったりしてて、普通車両は混雑している風景をよく見るんですけど。
以前「おお! 今日は空いてるな」と思って乗ってたら、どうやらそこは女性専用車両だったらしく、駅員に「ここは女性専用車両だから移動をお願いします」って言われたことがあります。
もちろん移動した先の普通車両は混雑してましたが。
なんかここまでくれば男尊女卑ならぬ女尊男卑という気がします。


電車繋がりで、もう一つ。
以前JOJO広重が日記で、電車に乗っているサラリーマンには目つきの悪いヤツが多い、みたいなことを書いてたけど、本当にその通りだわ。
目つきの悪いサラリーマンは電車内に集まってくるのか?
しかも大抵が30代くらいのヤツだし。
なんかああいう連中を見ると、実に変な気分になって、女性専用車両に逃げ出したくなります。

2006年03月08日

2006年03月08日 ゼペットじいさんとは無関係

ROSSOのチバユウスケとイマイアキノブによるMidnight Bankrobbersがファースト・アルバム『冬のピノキオ』発表


という長いタイトルの記事ですが、どうやらROSSOのチバ・イマイ両氏がMidnight Bankrobbers名義でアルバムを出すとのこと。
なぜこの二人だけなのか、その辺の事情については詳しく知りませんが、個人的にはROSSOのアルバムがイマイチだったので、このアルバムに期待してみようと思います。
ていうか、随分沈黙期間があったから、ROSSOとか忘れてましたけど。


それにしても、「冬のピノキオ」って何かイイ感じのタイトルだなぁ。
「春のピノキオ」、「夏のピノキオ」、「秋のピノキオ」 う〜ん、でもなんかどれでもイイ感じに思えてきた・・・
要はピノキオって言葉に惹かれただけかもしれん。


アルバムが出るまで鼻を伸ばして待つか。

2006年03月07日

2006年03月07日 ショートケーキのような感じ?

Circle木村カエラの2ndアルバム。
彼女は今、キリンラガービールのCMに出ていますね。一時的に再結成したらしいサディスティック・ミカ・バンドのヴォーカルに抜擢され「タイムマシンにおねがい」を歌ってますけど、まぁ良い声だこと、と思いました。
それで、ちょっと気になったので彼女の2ndアルバムを聴いてみました。このアルバム全曲の作詞を本人がやってるみたいですけど、あまり私が好きなタイプの歌詞ではありませんでした。唯一惹かれたのは「You」という曲の歌詞です。私はどうもこういう感じの寂しい詞に惹かれ易いんですねぇ〜。いやぁ単純だ。


HMVのサイトによると

今作では、これまでの木村カエラを支えてきた曾田茂一(Foe、Honesty)、奥田民生、渡邊忍(Asparagus)、高桑圭(Great 3)に加え、岸田繁(くるり)、ミト(クラムボン)、堀江博久(Neil & Iraiza)、吉村秀樹(Bloodthirsty Buchers)といった面々が楽曲を提供しています。
とのことです。

まあ、この中で私が好きなミュージシャンは正直皆無ですが、でもこのアルバムなかなか良いんですよね。
特に5曲目の「トゥリル トゥリル リカー」と7曲目の「You」と11曲目の「Circle」と12曲目の「はちみつ」が良い感じです。
誰がどの曲を作ったのかは、当方のある事情によって知ることができませんが、上記の4曲は良いと思いました。
でも4曲目の「Beat」って曲は一発で奥田民生が書いた曲だと分かりましたが・・・・


このアルバム、いわゆるロックチューンから、ポップ、エレクトロニカと様々なタイプの曲が収められています。
そりゃ曲提供者を見れば、様々なタイプの曲が集まることは余裕で分かるわけですが、木村カエラというヴォーカリストはどんなタイプの曲でも無難に歌いこなせる技量を持っていますね。それが彼女の魅力なんでしょうが、その一方で歌そのものにイマイチ面白みが感じられないというのも正直なところでごわす。


まあ、「耳馴染みの良い音楽」という形容をすれば、スゴく良い印象を与えることができるけど、裏を返せば中身がギッシリと詰まっているわけではないとも言えるのです。
ただ、一曲単位で見ると、どれも平均レベル以上のクオリティはあると思うので、今まで興味の無かった方でも聴いて損はないと思います。
アルバム全体の流れとして見た場合は、決してスマートなものではありませんが、あくまでコレは彼女の歌がメインなわけですから(私はそう思っている)、その点に関して私は、あまり気になりませんでした。
気になる人はかなり気になるかもしれませんが。


けれど、ジャケットのセンスが悪すぎるのだけは気になりました。

2006年03月05日

2006年03月05日 大豊作

Harvestニール・ヤングについては、正直ほとんど知らないけれども、このアルバム、「Harvest」は大好きだ。
何が好きかというと、やはりこのヴォーカルである。
本来ニール・ヤングはもっと硬派な感じの曲を演っているミュージシャンというイメージがあるが、ここで聴かれるのは優しい音楽、軟派な感じのする音楽。
「素敵」という言葉とはまた違うけれど、どことなく惹かれていくような、魅惑的な雰囲気を秘めた曲が、並んでいる。


メロディー・歌詞・歌声が三位一体となってほんわりとした空間を演出しているアルバム。
この三つが相互作用することによって、それぞれを引き立ち合っているようだ。


このアルバム一枚でニール・ヤングの魅力を知ることはできないだろう。
しかし、この一枚のアルバムには魅力がぎっしりと詰まっている。
それはつまり、歌というものが持つ魅力であり、音楽の持つ美しさである。


今日のような晴天の日曜の午後にピッタリなアルバムだ。

2006年03月04日

2006年03月04日 キーチ!!8巻

キーチ!! 8巻キーチ8巻が凄まじい。
いやマジでこれは凄いことになっている。スペリオールでの連載は立ち読みで、しかも不定期にしか読んでいなかったから、改めてコミックという形で通して読んでみると、その凄さが一層際立っているように感じる。
ここまで物語を展開させるかという程、話は急速に加速していくし、緊張感が最初から最後まで続いている。
「ザ・ワールド・イズ・マイン」の頃の雰囲気に似てきたな、という思いがした。
ストーリーについての詳細は省くけど、甲斐のマスコミの操作っぷりは神業的なものだわ。


おそらくこの8巻は、今までのどの巻よりも衝撃的で、突っ走っている。
いや、マジで凄まじい。


そして私は今ちょっと頭痛がして気分が良くないので、あまり難しいことは考えられないが、とにかく「キーチ!!」の8巻があまりに凄かったので、気の向くままに殴り書いてみた。
見苦しいと思った方には陳謝。


とにかく久々に漫画を読んで鳥肌が立ってしまった。チ○ポこそ勃たんけど、鳥肌が立つこと受け合いだ。何かもうやけくそだー。オラー

2006年03月03日

2006年03月03日 ウソつきは英雄の始まり

「ギャグマンガ日和」7巻と「キーチ!!」8巻を購入してきた私ですが、あまりに対照的な漫画を購入したことに自分でも違和感を感じている夜でございます。


さて、ここ二週間くらい腹が立ちまくって視界が悪くなる程天気が悪い日々が続いていて嫌になります。そりゃ雨が降らなければ大変なことになりますが、ここ二週間くらい「梅雨かよ!」と思うような日々(所謂"グズついたお天気"というヤツ)ばかりで、私もうんざりです。


ガラっと話題は変わって、鳥肌実ではないけれど、「部屋を掃除していたら何も無くなり」そうな気がしている今日この頃です。
好きな女優は松坂慶子と松尾嘉代ではございませんが、北朝鮮にはテポドンを!には賛同したい気持ちがあるかもしれません。


それにつけても、日本アカデミー賞なんてつまらないモノを放送するくらいなら、何か適当な映画でも放送しとけよ、と思います。そんなもの明日の新聞の片隅とかYahooのトップニュースにでも出しとけば良いじゃないか。
そもそも映画にそれほど興味のない私にとっては、映画賞なんてどーでもいーのです。


ということで、今日はこの辺でお開きにします。チャンチャン。

2006年03月01日

2006年03月01日 iPod Hi-Fiって・・・・・

Appleの新製品が発表されましたが、iPod Hi-Fiって・・・・・


なんか最近のAppleは吹っ切れたようにスゴい名前のを連発していますね。
MacBook ProとかMacBook ProとかMacBook Proとか、そしてiPod Hi-Fiとか。


あと、同時に発表されたMac miniの新しいのはどーでもいーです。
ただ、このiPod Hi-Fiというネーミングに惹かれただけですから。。

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