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2009年09月28日

2009年09月28日 大相撲秋場所感想’09

朝青龍の見事な優勝で幕を閉じた大相撲秋場所。
本割では白鵬の衝撃的な立ち会いで一方的にやられましたが、決定戦では上手く取りましたね。やはりこの両者の取り組みは、8割方立ち会いでどれだけ有利な型を作れるかにかかっているような気がします。朝青龍は中に入ればほぼ大丈夫。白鵬は彼より大きいですからね。(ガッツポーズをしてまた内館の婆さんがルンルン気分で喜びそうな気配ですが、この件は低俗です。もう宜しい。)優勝争いに朝青龍が加わるコトの大切を、改めて感じた場所だったのではないでしょうか。29歳、まだ2年くらいは活躍して欲しいなぁ。


初日に朝青龍にメチャクチャに吹っ飛ばされて大丈夫かと思った把瑠都でしたが、頑張りました。敢闘賞。5大関を撃破ですか。まぁ、常々言われている潜在的な能力のコトを思うに、これは当然かもしれません。大関目指して頑張って欲しい。休まず圧力をかけて前に出ていけば、そうそう負けることはないでしょう。せっかく恵まれた体格を持っているのですから、変なコトはしようとせず正面から当たっていけば結果はついてくると思うなぁ。
そして技能賞を取った玉鷲も良かった。相撲内容では把瑠都より良かったんじゃないでしょうか。さすが技能賞です。こんなに相撲の上手いヒトだったかなぁと思いました。何度も。モンゴル人力士特有の柔らかさを持っています。今後、日馬富士に並ぶような力士になってゆくかもしれません。


大関陣は相変わらずピリッとしませんね。千代大海以外は勝ち越すのがやっとという感じ。琴欧洲は本当にモロいなぁ。前半戦を見ていると、力はあるんですが、同時に迷いもありそうな気がします。崩れると一気にいく。更に上へ上がるには精神的な面の鍛錬が足りないのかもしれません。
次いで関脇は関脇で二人とも負け越しています。稀勢の里は何だろう。あの変な立ち合いをどうにかした方が良いんじゃないでしょうか。相手に積極的に差されたいのか。わざとか。
平幕の上位陣も負け越している力士が多く、中には何年も「大関候補」と言われているヒトもいたりして、ソレはまた来場所以降も続いていくでしょう。一方で良かったのは武州山と豪栄道。勝ち星も積み重ねました。特に武州山。入幕してから一番充実した相撲を取れた場所だったかもしれません。良い押し相撲が出来ていました。


あと、幕下優勝した臥牙丸。このヒトはどうだろう。迫力はあるのですが、まだそんなに相撲が上手くはない気がするなぁ。もう少し時間が必要ですか。そして中国人力士の蒼国来。愈々十両昇進できそうな気配じゃないですか〜 もう何年も彼の名前は聞いていたのですけどねぇ。漸く上がれそうな雰囲気になっています。
上がると言えば山本山もまた幕内に上がってきます。場内を沸かせられる力士ですし、意外に器用なところもありますから、ちょっとだけ期待しておこうと思います。(わたしが過剰な期待をするとロクなコトがありませんので…)


最後に、解説の舞の海サンはしょうもないですね。いつからあんな風になってしまったのか。些か感情が先走り過ぎているような…… もう少し冷静に見て下さい。
さて、来場所は「一年納めの九州場所」です。やはり両横綱の争いになるでしょうが、今までの流れから考えるに次は白鵬が全勝優勝でもしそうな感じがします。最近の朝青龍は本当に読めないのでどうか来場所も今回のような安定感を見せて欲しい。
そして問題は千代大海。いったいどうなってしまうのか・・・ 乞うご期待!!
KYUSHU BASHO is Coming Soon!!!!

2009年07月26日

2009年07月26日 名古屋場所をおえて

結局やっぱり白鵬の優勝だった名古屋場所も例年になく盛況に終わりました。場所前にちょっとだけ期待していた琴欧洲が最後まで優勝争いに加わるとは思っていませんでした。イイコトです。佐渡ケ嶽部屋の両大関が場所を盛り上げましたね。
今日の両横綱戦、今までのこの両者の対戦のなかでは最も面白かったかもしれません。巻かえ巻きかえ、横綱の技術が遺憾なく発揮された一番だったと思います。相手の一手に対する反応の早さ、攻めを受けて、すぐさま攻勢へ出ようとする意地と意地のぶつかり合い。見事でした。が、最後はもう自力の差だよなぁ。朝青龍ファンのわたしとしては残念ですが、今場所を見ていて痛感しました。もういつ退いてもおかしくないような雰囲気です。落ちてきているなぁ。それでもまだ大関陣とは差があるし、やぐら投げという魅力的な技も見せてくれましたが、横綱としての相撲が取れる時期は遠ざかりつつあるように思います。
白鵬は、相変わらず立ち合いから良く、高いレベルでの安定感。コレだよコレ! 歴代の横綱が見せていた相撲は。すぐに上手を取り、または相手の上手を巧みに切って休まず前に出て行ける力。まさに横綱です。
琴欧洲はあの体格ですから、胸が合えば強いんだ。一気に踏み込んでいけば、もっともっと活躍できるんじゃないんですか?と思いました。


平幕では翔天狼かな。先場所も良い内容で期待していたのですが、敢闘賞。結果を出しました。来場所、番付を上げても活躍できるようお祈りしています。
あと、把瑠都。吊り過ぎです。クレーン車か。なんでもありか。強引さがやや気にかかりますが、豪快さがこのヒトの個性! また三役に復帰できると良いですね。
幕下で優勝した深尾。仕切りがユニーク。あれが上のレベルの相手とやった場合どうなるのか見てみたいと思います。でも、ずっとあれだと、そのうち攻略されそうな気もしているのですが。


相変わらず大雑把に思ったことを殴り書いて参りましたが、来場所に向けての期待は、やはり若手の大関、日馬富士、琴欧洲の奮起でしょう! この横綱候補(?)が再びどれだけ場所を沸かせられるか。それは近い将来の大相撲界を左右する動きにもなってゆくでしょう。両横綱をぶっ倒すくらいの思い切りが必要だよ!
けれど… 朝青龍はどうなるんだろう… 来場所どこまで勝ち星を重ねられるか。う〜ん、彼のコトはほとんど予測できません。しかしながら、今でもダントツで面白い相撲を取る力士に代わりはないのですから、是非とも良い調子で出てきてもらいたいと思います。
それではまた来場所に期待を込めて、今日はコレでサヨウナラ。

2009年07月18日

2009年07月18日 ここまでの名古屋場所

大相撲名古屋場所も中盤に差し掛かって参りました。綱取りが大注目された日馬富士は早くも二敗を喫してしまい、これはなかなかに瀬戸際なのではないか、という声も上がっております。仮にこの後全勝したとしても、どうなるものか、雲行きは分かりません。ま、気象庁だってほとんど分かっていないのですから、雲行きなどというモノを読もうとするコト自体不毛ではあります。
両横綱は… 白鵬は相変わらず憎らしいくらい万全で、もう一方の朝青龍は尻上がりに調子が良くなってきましたでしょうか。反応が鋭くなっていますね。この調子で両力士とも後半戦を盛り上げて行って欲しいと思います。
(日馬富士以外の)大関は… 琴欧洲が全勝。初日から良さそうな感じだったもんねー 今場所唯一期待出来そうな(日馬富士以外の)大関だと思い、名前を挙げさせてもらいましたが、珍しく今のところは裏切られていません。両横綱と共に優勝争いに熱を加えて下さいな。とはいっても、横綱と比べると相撲内容が不安定な気もしますが。
同じ佐渡ケ嶽部屋の琴光喜も地元での声援を受けて、それなりに好調なようです。珍しく(?)立ち合いから当たって自分のかたちに持ってゆけている相撲が多いのではないでしょうか?
平幕では時天空や安美錦が好調なようです。安美錦は把瑠都戦のような相撲が良かったなぁ。でもアレは把瑠都の失策でもあるのかな。


十両では北勝力と若の里という、幕内でお馴染みの顔ぶれが頑張っています。でも、ソレは良いや。・・・・というワケで、何の価値もないココまでの名古屋場所振り返りをお送り致しました。総括としては、幕内では両横綱と日馬富士、琴欧洲、琴光喜が良いが、相撲内容は白鵬だけが隙のない圧倒的なモノで、朝青龍は徐々に目覚ましくなってきている。日馬富士や琴欧洲、琴光喜はムラがあるなぁってコト。どうムラがあるかは、ムラムラしてきそうなので今日は書けません。残念ですが仕方ないですね。それでは左様なら。

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2009年07月12日

2009年07月12日 名古屋場所のゆくえ

大相撲が始まりました。強引にでも始まりますね。日馬富士が専ら注目のようですが、両横綱が「壁」となってどれくらい頑張れるか、その他の大関が日馬富士に勝てるのか、それが場所のゆくえを左右するコトは間違いないと思います。そう簡単に横綱にさせて堪るか!といった気概がなければいけませんね。


舞の海サンはまた朝青龍に挑戦を仕掛けていましたが、この横綱は困ったもんで本当に最初から最後までどうなるか分かりませんので、あまり滅多なコトは言えたものじゃありません。初日が終わった段階でも、何とも言えません。一方の白鵬は相変わらず安定していて、このまま終盤まで安泰だと思うのですが、朝青龍は…… 日馬富士も落ち着いていますね。本人もインタビューで申していましたが、変な気負いのようなモノが一切ないのかもしれません。優勝して一皮向けました。まず間違いなくこの三者の争いとなりそうな今場所ですが、そこに絡んでくるとなれば果たして誰か。──琴欧洲、豊響、翔天狼、把瑠都、栃ノ心辺りに期待したいと思いますが、どうでしょう。


客入りの悪い名古屋ですが、上位陣が頑張ってくれれば、今場所は色々と盛り上がりそうではあります。願わくばどの力士も怪我をすることのないよう、千秋楽まで良い相撲が取れますように。お相撲お相撲バンザーイ!

2009年05月24日

2009年05月24日 大相撲夏場所感想'09

祝・日馬富士


ありきたりな感想だけを並べます。
今場所一番良い相撲をとった力士が優勝しました。昨日の朝青龍戦、今日の本割での琴欧洲戦、いずれも立ち合いにそれほど上手くいかず相手の流れになりましたが、そこから見事な逆転。(優勝決定戦では裏腹に素晴らしい立ち合いで、一気に良い展開を作りましたね。これも天晴!)瞬発力というか、運動神経がずば抜けているなと思います。わたしは初日が終わった頃、日馬富士は終盤に優勝争いから脱落しそうだ、と言いましたが、何とも申し訳ありません。立派な立派な大関でした。来場所は綱取りですね。今場所のような相撲が取れれば、横綱昇進も現実味を帯びてきます。なんせ現時点では最も横綱に近い力士でしょうから。
惜しくも優勝はならなかった白鵬ですが、強さは存分に見せつけました。あの下半身! なんという強靭さ。来場所も(怪我さえなければ)間違いなく中心となる存在でしょう。もう一方の横綱朝青龍。彼らしい豪快な相撲も何番か見られましたが、昨日の日馬富士戦での怪我が響いたのか、今日は良い所なく、力もあまり入っていない負け方でした。できる限り怪我を治して、モンゴル三強時代を見せて欲しいと思います。
大関。ギリギリに勝ち越した琴光喜、満身創痍でなんとか凌いだ千代大海、怪我をしながらもどうにか勝ち越した魁皇。彼らがこの後、どんな風になるかは誰も知りません。あと、琴欧洲は良い日と悪い日の差がハッキリし過ぎて困惑します。


平幕では期待の豊響がよく動いて、本当に良い相撲を沢山とりました。来場所も期待しましょう。そして、翔天狼。彼も良かった。よく動ける力士はやはり充実しますね。出足も良いし、自分の得意な体勢を無理なく作れる。見ていて本当に面白い。


十両では猛虎浪ですかね。漸く入幕です。十両で苦労した分、幕内では大いに力を発揮して欲しいと思います。能力はかなり高いはずですから。
返り十両で優勝を決めた玉飛鳥。幕内経験もある力士です。このヒトもハマれば面白い押し相撲を見せてくれます。来場所以降も注目していきたい力士の一人です。体格も立派で、まだ年齢的にもこれから! 幕内でも上位を狙えるだけの素質はあると思っています。


そして最後になりますが、東関親方、長い間お疲れさまでした!
後継はやはり潮丸ですか(参考リンク:幕内潮丸が引退=東関部屋継承へ−大相撲)。偉大な親方の後を受けてプレッシャーもあるでしょうけど、立派な力士を沢山育てる素晴らしい親方になってくれることを期待しております。潮丸関もお疲れさまでした。これからは東関親方としての活躍を、精一杯応援していきたいと思います。


さぁ、次は名古屋です。例年の如く客足がやや懸念されますが、日馬富士の活躍により良い結果になるかもしれません。暑くなりそうな今夏、名古屋場所はもっともっと熱くなって欲しいものです。


お相撲は素晴らしぃー!

2009年05月16日

2009年05月16日 大相撲前半戦雑記

横綱、大関陣は2日続けて安泰/夏場所


スゴいですねぇ。こんなコトもあるんですねぇ。アノ大関陣が二日連続で安泰だなんて。二日間安泰なだけで、こうして見出しになってしまうんですからねぇ。コレは終盤に大波乱があるかもしれません。その予兆、嵐の前の静けさではないでしょうか。ヒヤシンスの花も枯れてしまうかもしれません。
ところで、翔天狼が結構いい相撲を取っているように思います。まだまだ地味な存在かもしれませんが、鶴竜に続く新たなモンゴル勢力の登場となるでしょうか。大阪では負け越しているだけに、幕内二場所目となる今場所では是非とも勝ち越して、今後に繋がる15日間にして欲しいものです。ちなみに彼の本名も「(ダグダン)ドルジ」です。
高見盛が結構良い。親方の定年と合わせてよく取り上げられていますが、果たしてどこまで勝ち星を重ねられるでしょうか。通常よりもガムシャラでムチャクチャなように見えても、立ち合いから当たってすぐに得意の形にしてしまうんですから、こりゃ何かが違っているのでしょう。
豊真将、前頭筆頭で七連敗ですか。う〜ん、どうしたのでしょう。ヒヤシンスの花も心配そうに見ています。それに対して日馬富士、大関になって始めて無敗で中日を迎えています。ヒヤシンスの花も喜んでいます。立ち合い厳しく低く当たれている印象を受けます。相手の中へ中へ入ってゆく相撲、彼の持ち味が発揮されています。
最後に朝青龍。最近のこのヒトは本当に読めない。このまま終盤戦までいくのか、どこかで一気に崩れてしまうのか。対する白鵬が好調なだけに、さすがに二敗以上すると厳しくなるでしょう。今日の旭天鵬戦などはかなり良い内容だっただけに、こういう相撲を連日取れれば申し分ないと思うのですが。さぁ、果たしてどうでしょう。どうなるかな。ヒヤシンスの花も見守っています。

2009年05月10日

2009年05月10日 盛り上がれ夏場所!

夏場所始まりました。始まっていきなり危なげな朝青龍と万全な白鵬という最近何となくよく見る光景ですけど、まぁ、ソレはいつも通りだと思って心配しないことにします。大関陣もいつも通りのようで、敢えて申しますと千代大海の角番が気になりますが、コレは気にしても仕方ないのであまり触れません。
今場所、わたしは返り入幕の豊響に勝手な期待をしていますが、初日は結構良かったように思います。良かったといえば、逆の意味で素晴らしかったのが北勝力と垣添の一番。コレはしょうもなさ過ぎて大いに楽しませて頂きました。ありがとう北勝力、ありがとう垣添。今場所も立ち合いでとっても楽しませて下さい。


優勝争いは無難に両横綱の争いと予想しますが、もしかすると大関が一人くらい絡んでくるかもしれません。でも、どうせ終盤でアッサリ脱落する。だから結局最後は二人の争いなんです。できれば豪栄道や栃煌山などに頑張って欲しいのですが、きっとそんなにはウマくいかない。望むとあとでガッカリするから、平穏に、無心に、見たいものです。どんなに立ち合いで失敗しまくっても土俵上のお相撲さんたちは一生懸命なんだから。多分。多分、みんな一生懸命。ふざけてなどはいない。そう思うようにして、わたしもお相撲さん以上に頑張らなければいけません。北勝力ー垣添の一番を念頭に置いておけば、まぁ大丈夫。
というワケで夏場所、盛り上がれば良いですね。

2009年02月04日

2009年02月04日 情熱へと至る思い

若麒麟の大麻事件を受け、各方面、様々な意見が飛び交うなか、よくよく気を配って観察してみますと、この件を巡って声を荒げている人々──ソレは他でもなく普段から品の無い見出しと粗雑な文章を掲載している新聞、或いはその場しのぎの“オレは世間の見方”、“オレこそ世論の代弁者”面をしているキャスターやコメンテーターばかりであるコトに気付かされ、昨今の報道関係者の軽薄さを思い知らされます。
思えば千秋楽の翌日、一面に大きく優勝の模様を掲げておきながら、その後に何事も存在しなかったかのようにガッツポーズ避難を始めた輩。朝青龍を何としてでも非難したくて仕方のない精神疾患を患う気狂い記者や自称漫画家の例のヒトたち曰く「品格」及び「自覚」の欠如、挙げ句には「伝統」やら「美徳」の尊重などと言うのですから、コチラが恥ずかしくなってきます。「品格」、「美徳」を云々するのであれば、まずはキッチリと優勝を飾った横綱への祝辞が一つくらいあっても良いのではありませんか。ソレがアナタたちが錦の御旗として掲げる日本人の伝統美でしょうが。自称「保守」、しかしながらその実態は朝日と近親関係にある産經新聞などには特にこのコトを申し上げたい。そして、こうしたコトを第64代横綱であり元はアメリカ人であった曙太郎サンからも指摘されるくらいにまで堕してしまっているのですから、もはやどちらが真に「日本精神」を知悉しているのか分かったものではありません(参考リンク:おめでとうALOHA!! AKEBONO’s BLOGより)。


さて、上述の大麻事件に関してですが、上に記しましたような劣等メディアを除いたトコロからの声、すなわち大相撲関係者による見解というのは非常に限られているように思われます。元来、彼らの声明が公にされる場が不足している(と思われる)のも、こうした事態に対して相撲界の不透明さを感じさせる一因となっているのかもしれません。現場にいる人々の意識の有り様が、外部の応援者を始めとして相撲に関心を抱く者へと伝わる状態になるコトを、改めて望みます。そうしたなかにあって、管見の限りでは、事件発覚直後に次の二者から率直な心情が発表されたことが、とても貴重なものであるように思われました。
まず第一は友綱部屋のブログにおいて「直下型地震」と題して、部屋関係者のありのままの思いが伝えられました。そこに記されている懊悩や戸惑いといったものは、相撲界のなかに身を置く人々が感じた偽らざる心境ではないでしょうか。以下にその一部分を引用させて頂きます。


真面目にコツコツと取り組んでいる彼らが
またまた 「 みんな 」 と十羽一絡げの括りで見られる辛さと
フツフツとこみ上げる憤りをどこにぶつければよいのだろうか ・・・ と思うと言いようのない怖さが襲う


それにしても ・・・・・・・ 情けなくて、申し訳なくて、どうしていいのか名案が湧かないものの
締め付けるだけでは真の信頼関係は生まれない、
24時間監視するのは不可能で、個々に自覚を促してしていく以外に方法はない、
これからも・・・伝えられる限りを伝え、どこまでも信じ、楯になれる存在でいたいし
彼らはそれに応えてくれると信じる


続いて元敷島の小野川親方が自身のブログ(現場主義!)上にて記された心境──それは上掲の友綱部屋からのものと極めて近い思いであると同時に、若手の協会員として相撲界の(一部の)現状に対するやるせなさを吐露したものとして、非常に意義ある声明です。また親方のなかには相撲界という一つの特殊な世界から、外部との距離感を意識するところも見受けられ、今回の件を巡って内の世界と外の世界の間で何かしらの葛藤が生まれていることを暗示しているかのようです。


ココで上の二者の見解を取り上げたのは、事件が起きたとき、形となるリアクションを示したというのが決して無意味なモノではないと思ったからです。
友綱部屋の方々も小野川親方も、今回の大麻事件に関してはある意味で間接的な当事者でしかありません。彼らが不祥事の直接的な発生源から離れた存在であることはほぼ間違いありませんので。でも、同じ世界に身を置くものとして即座に率直な見解を公にしたということ、事件発生を受けてできる限りの反応をしようとの思いから各々に文章を綴ったこと、そこに少なからぬ意味があるのではないでしょうか。今回の件に関して、同じ世界であってもある程度距離を保つことのできる者であれば、関係者として無言を貫くことだってできるはずでしょうし、現にそうしているヒトたちが大半です。それに対しては悪いことだとは申しません。無言の決意というものをわたしは決してバカにはしません。むしろギャーギャー騒ぎ立てるよりも、そうした方を選択する人々を称揚したいくらいです。ですが、事件発生直後に自らの意見・意志を発表できる場を持っているヒトたちのなかから、早期に真摯な思いを寄せる者が現れたことに、わたしは一つの大いなる光を見た思いがするのです。モチロン、それで事件の何かが解決するだとか相撲界が良い方向に向い始めるだとかといったことを言うのではありません。そんなことは言えません。安易に過ぎるというものです。けれども、真面目に自分たちの生活のことや相撲界のことを想っている人々の存在があってこそ将来への見通しは立つのであり、またそうした意志をもつ人々の存在を知り、彼らに信を寄せる応援者がいてこそ活力ももたらされるはずです。だから、内部の人々からの強い声というのは決して無意味ではなく、むしろ今こそ必要とされているように思われるのです。わたしがこのちっぽけで安っぽいブログに彼らの声のことを記したのも、そのような(内側からの)情熱へと至る思いの存在を少しでも知って頂きたいと願ったからに他なりません。
そうした声に、そうした思いに、<健全>への種があるのではないでしょうか?

2009年01月25日

2009年01月25日 第68代横綱朝青龍明徳

やっぱりフツウではないんだ、この横綱は。土俵の上では誰よりもその才を遺憾なく発揮する。「全盛期」と呼ばれたあの頃から徐々に遠ざかりつつあるかもしれないコトを忘れさせる決定戦での見事な取り組み。本割での失敗を全部取り返しました。立ち合いからのキレが素晴らしく、狙い済ましたかの如く相手の懐へ。見事に有利な形を作れたのではないでしょうか。(コレでスッキリした気分でちゃんこ屋のオープンにも立ち会えそうで…)
兎に角もう「強い」んだ。何かそれ以上に申し上げる必要がないくらいに。


一方の白鵬は終始慎重になりすぎていたのかもしれないな、と思うのです。優勝決定戦、白鵬は朝青龍に操られていたかのように窮屈だったような感じがします。苦し紛れかとも思われる強引な上手を取りにいかざるを得なくなった時点で勝負はあったのかもしれません。──肉体的には間違いなく朝青龍を凌駕しているはずの白鵬、それを補う術を心得ていたのがもう一方の横綱だったというコトでしょうか。


今日はコレ以上書かなくても良い気がしているのです。貴乃花を超えて23回目の優勝を決めた第68代横綱朝青龍明徳、彼への祝福を込めに込めまくって本日はサヨナラ。
また適当に書きます。

2009年01月24日

2009年01月24日 つきひざ大関

まさか横綱と大関の一番で「つきひざ」が出るとは思いませんでした。大関陣があまりに不甲斐ないとはいえ、ついに「つきひざ」まできましたか。しかも師匠の前で。
とはいえ、千代大海も膝が落ちるまではまぁ悪くなかった。立ち会いも含めてどうにかこうにか彼の精一杯。勝負の中での流れとはいえ、あの後、アノようなモノを見せられたのには驚きましたが。


朝青龍は全勝で、白鵬は一敗で千秋楽。優勝争いは両者が相争う本割(〜決定戦)へと。勝手な予感ですが、朝青龍の左がポイントになりそうな気配を感じています。ソコの攻防。お互いに手の内は理解しているだろうし、土俵上で如何なる動きを見せるかも悟るはずです。場所前の稽古総見のコトもあるでしょうが、アレはもう忘れても良いのではないんかい?
白鵬が優勝するには朝青龍に二連勝しなければいけないという、ソコが問題のようにも思われます。今の朝青龍は場所前〜序盤にかけての彼とは全く異なるモノとみて大過ないでしょうから、やはり白鵬は大変なのです。でも、白鵬の優勝がとても難しいコトかというと、そうとは思われない。逆に、白鵬を相手に今の朝青龍が全勝優勝を達成できるかどうかについても、コレは決して苦行的な事態ではないとも言えます。つまり、両横綱の力は五分ではないか、とこういうワケなのです。十回取れば白鵬が五番、朝青龍が五番、それぞれ星を分け合うような状態です。その五つの星のうち、まずは白鵬が先に二つ続けて取るかもしれないし、朝青龍がまず一つ奪い取るかもしれない。──さぁ、どうなるコトやら。
ですから、あまり突っ込んだコトは申し上げたくない。実際のトコロ、斯く言うのには、やくみつる氏の二の舞は避けたいと思っているコトが背景にあるのですが、ソレはココだけの内緒の内緒のおハナシなのでした。
──いずれにせよ明日は千秋楽。どのような結果が待ち受けているでしょうか。オラ、ワクワクしてきたぞ。

2009年01月19日

2009年01月19日 初場所は後半へ

絶好調ではありませんか! 朝青龍のコトであり、また把瑠都のコトでもあり、そして何よりも白鵬のコトです。
今日の結びは凄かった。決して完璧とはいえないまでも把瑠都にとっては相当優位な体勢でありながら、それでも最後は力で圧倒する白鵬。まず立ち会いから把瑠都の上手を警戒して低く、そして相手の動きの中から上手を探る。把瑠都にも上手を与えたのはやむを得ないという判断でしょうが、その後に胸が合った時点では把瑠都に流れが行くようにも思われました。でも、ココからが白鵬の本領。振り返ってみても、最後に投げを打つまでの間を見ているだけで、その調子の良さが窺われるというものです。強靭な下半身、把瑠都の怪力に、力でも負けない横綱白鵬。天晴。
把瑠都の成長の著しさは今更言うまでもありませんが、まだ白鵬との間に差はあるな、と思わせる一番でした。──「SLAM DUNK」でいうところの把瑠都が桜木で、白鵬は流川。未知の潜在力と尋常ではない動きをする把瑠都(=桜木)、ピカイチの技量と冷静さを持ちつつも、裡には誰よりも強い闘争心と自負を持つ白鵬(=流川)。
おっと! 妙な戯言を吐いてしまいました。脱線には注意です。
朝青龍も全勝できています。やくみつる氏の淡い期待に満ち満ちた引退予想は木っ端微塵に打ち砕かれてしまいました。ざまぁみろ、と言うべきでしょうか。…と述べてみたトコロで、わたしとてココまで勝ち続けるとは思ってもいなかった。場所は後半戦へと入りココからが最も白星を重ねていくのが難しい地点のようにも考えられますが、それは経験だけなら圧倒的に豊富な朝青龍のコトですので、どうにかなってしまうとも言えてしまいそうではありませんか。依然として「軽い」との印象を持つ場合もあるのですが、立ち合う寸前、腰を下ろした時点での集中した表情を見る限り、もう完全に強かった“あの頃”に(戻ったとまでは言い切れないかもしれませんが)似てきている。「崖っぷち」から一転、相手を崖へと追いやる側になりましたね。本当にこの横綱は不思議だ。どこに斯様な執念、気力、集中力が宿っているのでしょう。「SLAM DUNK」でいうところの…湘北高校バスケ部そのものです。そのヒールっぷりも瓜二つ。
おっと! また妙な戯言を吐いてしまいました。脱線には注意です。


とりあえず今日はココまで。優勝争いは非常に面白くなって参りました。両横綱の陰に隠れたようなカタチになっていますが、大関陣のなかでは唯一琴欧洲の調子も良い。新大関日馬富士は見事に周囲の事前の予想に反していますが、コレもまた大きな謎です。だから相撲は愉快だ!と言ってしまえば、ソレはソレで間違ってはいないのかもしれませんが、彼にとってはあまりに酷だ。どうにか後半戦、勝ち越しを目指して場所を盛り上げて欲しいと願うばかりです。モチロン、このことは日馬富士以外の力士にも同じコトがいえるワケでして、土俵の上でこそ衆目を唸らせてもらいたい。それが常に変わることなく相撲ファンの胸中に抱かれている素直な想いに他ならないという点については、改めて申すまでもない事実でしょう。

2009年01月12日

2009年01月12日 「まだまだ……多分」

中田さんと石井が朝青龍激励 「いい相撲だった」


中田さんは「本当にいい相撲だった。迫力があった。厳しい体調でもみんなが喜ぶ結果を出して良かった」と感心した。石井は「すごい気迫。(自分が)総合格闘家としてやっていくうえで刺激になった」と感想を口にし「優勝間違いなし」とエールを送った。


九州では考えられないほど非常な盛り上がりを見せた初場所初日。そりゃあ、首都圏には異常なくらいヒトが密集しているのですから、盛り上がらない方がおかしい。両国開催で閑散とした時こそ大相撲の末期でしょう。
さて、焦点はやはり朝青龍です。彼の応援団もなかなかユニークな面々でありまして、さぞ彼らもお喜びのコトと存じ上げます。とりあえず初日に白星を挙げられたのは、本人にとっても誠に大きな点ではないかと思うのです。が、今後はどうかといえば、些か不安もあるような気がします。何と言いましても場所は15日間あるワケですから、幾ら「横綱」朝青龍といいましても、ブランクがあるなかで昨日のような遮二無二に突き進んでいくが如き取り組みを連日連夜繰り返せるとは思えません。落とし穴は必ずあります。ソコで舞の海氏が仰っていたように、地味にじっくりと前へ前へと押していくといったタイプの取り口を選ぶならばどうにか光が射し込んでくるかもしれません。ですが、朝青龍に限ってそうした選択をするとは思えませんし(彼自身もそういう類の相撲は取れない?)、そもそも彼は「横綱」なのです。誰も彼も横綱の地位にあるモノに斯様な相撲は求めないでしょう。昨日のように全力で無我夢中で一つの勝ち星を取りにいく相撲こそ望まれているのです。ソレが今の彼の置かれた立場の反映でもあるように思われますし、そうしてダメならば見ているモノとてある程度納得して彼の引退を認めるコトでしょう。
昨日の一勝は確かに意味あるものであったと思います。でも、本当にコレで勢い付けるか、以前のように強い横綱が見られるかといえば、ソレはまったくもって困惑しながら、「まだまだ……多分」と言わざるを得ないような感を受けるのです。昨日の相撲、初日という点を差し引いたとしても、彼が休場明け、本調子ではない、体力の減衰(?)という事態を念頭に置いて考えますに、そう簡単に上手くはいかないように思えてきてならないのです。
──でも、わたし、こんなコトを言いながらも、熱烈に彼を応援したい気で一杯なのです。日馬富士の初日黒星、魁皇引退間際の角番? ええ、モチロン承知致しております。しかしながら、もう少しの間、この奇想天外な“平成の大横綱”のお相撲を眺めていたいと思うのです。だから、当分は朝青龍中心の見方になっちゃうなぁ。(ただ、ダメ押しはいけない。マスコミを初めとして様々な場所に棲息するアンチはああいうトコロを熱心に叩いてくるのですから、極力避けた方が良い。火無きトコロに煙起こらず、ですので。)

2009年01月11日

2009年01月11日 初場所展望、というか朝青龍展望

本日より初場所が始まりますが、専ら注目されていますのは、何と言いましても横綱朝青龍の進退であります。瀬戸際、崖っぷち、危機一髪、ファイト一発リポビタンD。さて、どうなるコトでしょう。稽古総見では白鵬相手に連敗であっただとか、怪我が完治していないだとか、体重が増え過ぎだとか、その故に瞬発力が著しく減退しているだとか、集中力散漫、ピークは過ぎた、引退後はどうする!? だなどと相変わらずの凡俗メディアはお祭り騒ぎをしたいようです。だけど、彼らはいつものコトよってにそっとしておきましょう。斯様な実態は大仰に書き立てずとも、今日からの取り組みを見ればすべてが判然とします。出ると決めた以上は白星を重ね続けなければいけない。コレが横綱という地位に課せられた“死命”に他ならないのですから。ソコが勝ち越しさえすれば一応は認められる大関との違いなのです。──幾ら何でも、さすがに4〜5敗すればダメでしょう。その時は潔く退くべき、ソレが横綱の在り方であると思います。
個人的には彼が出場するのと休場するのとでは、場所の盛り上がり方が全く異なりますので、是非とも出てきて欲しいというのが一つの願いでもありました。ただし、盛り上げられない、勝てない、勝ったとしても無様な取り組みでしかないようならば、いっそのこと引き蘢っていても良いと思うのです。武蔵丸が引退した場所のときの如く横綱が負けても座布団すら舞わない(当時は当然のコトながら座布団の乱舞が容認されていましたので)、客が同情しているのが一目瞭然といったような事態になるくらいならば、大人しく身を引くか身を隠していた方が宜しい。尤も、意地悪なヒトは「朝青龍に同情なんてするヤツはいるもんか」とも言うでしょうが。


優勝争いはやはり白鵬一本に絞られそうな気がします。新大関の日馬富士がどこまで白鵬と競るか。朝青龍の電撃復活!! はちょっと想像し難いのです。また、見所としては両横綱や日馬富士に加えて新入幕の山本山にも注目が集まるでしょう。が、彼も前半の間はその体格に反して地味な扱いになってしまうかもしれません。というのも、やはり朝青龍の動向に何らかの進展があるとすれば(というのは、すなわち「引退」を意味しているのですが)、なかなかどうして前半の間だと思われるからなのです。彼の左肘が依然として芳しくないというのでしたら、とてもじゃないけど15日間相撲を取れるとは思えませんので。


朝青、左ひじ問題なし?…進退報道に不機嫌


けいこは立ち合い確認のため若い力士にぶつかったほか、なわとびや左ひじを使ったゴム運動など。左ひじを動かすことに問題はなさそうに見えた。


と伝えられていますが、およそ彼に関する限りにおいては報道などアテにならないと思っておきたいトコロです。ソレに最も懸念されますのは、「相撲勘」が戻っているのか否か、土俵から暫くの間離れていて、またいきなり以前のような取り組みができるのか、という点で、コレはとても厄介な問題ではないかと思います。本人にとっても周囲のギャラリーにとっても。


初場所の展望を試みんとすれば、(優勝争いに反して)どうしても朝青龍中心になってしまうのはやむを得ない事態かもしれません。ですが、本人が強い意志を持って(?)進退を賭けての出場を決した以上、後のモノは如何なる結果になろうとも見守る以外にはありません。
彼は良くも悪くも「平成の大横綱」、さぁ初場所です!

2008年11月15日

2008年11月15日 お相撲徒然草

琴光喜は誰かを笑わそうと企んで土俵に上がっているのかもしれません。5日目、6日目の相撲は無様の一言でした。他方、今場所は高見盛が比較的良い相撲を取っています。立ち合いからサッと差せているのが印象的。また、雅山も勝ちっ放しですけど、彼は今場所、なぜか落ちません。最近はすぐにゴテーンと転がっていたのですが。大関昇進のかかる安馬は、相当慎重な取り組みが続いているけど、コレが果たして今後にどのような影響を及ぼすか。一横綱一大関が休場して「狙い目」の場所なだけに、この後は負けられない。把瑠都…小柄な力士を相手にしたときに見せる例の反則的な上手を引きながら、強引に前へ出て行くパターンはどうなんだろう。最近は「おおっ!」じゃなくて「ええっ!?」
十両では玉鷲が良いんです。幕内で負け越したのが良かった、とは6日目の向正面に解説として登場した同部屋の年寄楯山親方(元玉春日)の弁。──玉春日は私と同郷の四国出身力士でした。四国出身の有力力士というのは非常に少ないものだから、彼はある意味で「希望の星」的な感じだった。7〜8年くらい前は土佐ノ海と共に土俵を湧かせたものです。親方としても頑張って頂きたい。
ところで、今場所の東幕下上位には関取経験者がかなり揃っています。彼らはどうなってしまうのだろう。西の幕下では蒼国来や風斧山、隆の山といった外国人力士がそれなりに上位へ付けていて、中でも(稀勢の里の付き人でよく映る)隆の山がイイ感じです。レスリングの選手みたいな体格がやや気がかりですが、十両で見てみたいと思います。山本山とのアンバランス対決・・・・ おっと! お相撲さんを相手にする妄想は時に危険で、時に卑猥です。道は過りたくないものです。

2008年11月05日

2008年11月05日 大相撲と応援者について

朝青龍、休場へ


朝青龍が帰ってきました。尤も彼の場合、モンゴルに帰国し、日本に来ると表現した方が適切かもしれませんが。
朝青龍に対する風当たりは非常に強いものがあります。土俵上での振る舞い、土俵以外の場所での言動。「敵」を作る要因は多々あります。
ここでまず予め述べておいた方が良いでしょうが、私は朝青龍を全面的には支持致しません。一力士として見た場合、彼の行動は些か大胆過ぎる部分もあるからです。容易に見過ごすコトはできません。しかし、他方では、彼の相撲に対して尋常ならざる期待を寄せてきたのも事実であります。至るトコロで限界説が囁かれています。確かに土俵上で実力を出し切れる、その峠を超えた可能性は大いにあります。明けない夜が無いのと同時に暮れない昼は無いのです。けれども、思い出して欲しいのは、朝青龍という力士が如何に並々ならぬ相撲を披瀝してきたか。2〜3年前、彼がピーク時の迫力は正に「大横綱」の形容が相応しいものでした。現在、もう一人の横綱である白鵬にしても、依然として脂の乗り切っていた時期の朝青龍を超えるコトはできていません。立ち合い前の集中力、あの瞬間の目を一度でも見たコトがあるヒトならば、真実、彼がどれだけ稀有な素質を抱いていたかを、その記憶に刻み込んでいるはずだと思います。
おそらく朝青龍は九州場所を休場するでしょう。その間も彼に対する批難は轟々として止むコトが無いでしょう。横綱としての務めを全うしていないという指摘は誠に正鵠を射たものであると思います。その点に関しては彼も真摯に批判を受け止めなければいけません。その点に関する自覚は無ければなりません。果たして彼がどの様な意識を抱いているのか。残念ながら明確ではありません。
本人は怪我を治して、初場所に進退を賭ける覚悟なのでしょう。言うまでもなく、もはやそうする他にはありません。全てが問われる場所になりそうです。しかし、これは清算の場所ではない。けじめの場所なのです。ここまできたらもう後退はあり得ません。そして──今のトコロ、前進も望めません。もはや留まるか飛び降りるかの二者択一です。モチロン、その結果とて果たしてどうなるものか、全くもって何も分かりません。ここで再度述べておきたいと思います。私は愚鈍で、未練がましい性格ですので、そう易々と反旗を翻すような勇気を持ち合わせてはおりません。現在の朝青龍が如何に醜く、無様であろうとも、私は今日まで彼の相撲に関しては一貫して支持をして参りましたから──来年の話をすると鬼が笑うなどと言いますから、あまり具体的なコトは言えませんが──来年の初場所がどうなろうとも、また朝青龍に対して如何なるバッシングがなされようとも、私は彼に対して背を向けるようなコトだけはしないでおこうと思います。


当然、横綱の品位云々といった議論は確かに無視し得ないものです。その部分に関しては、彼を擁護し切れない部分で溢れ返っています。情けないハナシ、ココに大いなるジレンマがあるのです。整合性が著しく欠けています。私は以前に「相撲というものは土俵の上だけで成立するものではない。普段の生活、稽古、挨拶、習慣…それら全てが交叉したところに初めて真実の相撲といえるものが構築される」といった様なコトをココに記しました。それはモチロン今でも変わらぬ信念です。しかし、ソレも朝青龍を前にした時、途端に曖昧なモノと化してきたのも事実です。土俵上の魅力が全てを後退させた。それは他ならぬ朝青龍自身が演じた失態であるにも関わらず!
既にけじめをつけなければいけない時期がきているようです。
けれど、過去を単純に割り切って洗い流すフリをするのは、実は至極容易なコトではないでしょうか。私はそれ故懲りずに朝青龍を支持する側に立ちます。ジレンマを内包したまま彼に向かいます。向かわざるを得ません。私の場合、コレは土俵上の充実と様式美としての相撲の狭間に横たわる問題ではないかと思っているのです。今まではどちらか一方を選べば、どちらか一方を断念せざるを得なかった。その結果、自己分裂的なカタチとして、相撲を見る姿勢に大きな齟齬が生じてきます。強さと品位の両立。これは歴代横綱にとっても厄介な問題であり続けました。近年においてソレを象徴的に表現してしまったのが、朝青龍と、そして彼を礼賛した私のような応援者ではなかったかと思うのです。
この問題は容易に解決できるような代物ではありません。声に出すコトは容易だが、現実化するには難儀である。その時々に強いモノに対してハナから敵対視していれば、表面上は整合性を維持するコトができるように思われるかもしれません。しかし、実際のトコロ、そうした振る舞いは事の内奥に入り込んでいないように思われます。それでは本当の解答を導き出すコトができないのではないでしょうか。どこまでを支持し、どこからは善意の批判者となるか。そのような境界線がアッサリと発見されれば良いのですが…(結局、こうした問題については、どこかで割り切ろうとしなければいけないのかもしれません。ナイーヴ過ぎると却って混沌たる有り様を迎えてしまう。完璧主義者、潔癖性ではやっていけない。支点の不在という穴を埋め合わせる方途を模索していかねばならないと思います。)


…と、ココまで書きました。ココまで書いて自分自身に対しても、また相撲そのものに対しても、何ら確固たる見解を得られなかったので、とりあえず今回は円満に(!?)擱筆します。
改めて懸念の要点を絞り込んでおきますと、相撲の様式美を乱さぬよう信念を貫きつつ、他方で朝青龍のようなハデな相撲をとる力士の魅力を如何に受容していくか。すなわち、美と力の両立のためには、応援者はまずもって現実に対してどうあるべきか。この点に尽きるのですが…

2008年09月08日

2008年09月08日 愈々危殆に瀕した大相撲

タイトルはウソなんでございまして… 斯かる言葉が思い浮かんだのだけど、今より少し前から<危殆>ではあった。


理事長“延命”ならず「実は吸いました」
緩んだたが、厳しい再出発=解雇者、2年で4人−相撲協会


前回、私は北の湖(元)理事長がしぶとく喰らい付くだろうなぁ〜 と観念致して、恨み節を綴りますれば、もう今は辞任しておる、という相撲界にしては急展開を見せたワケで、しかしながら、ソレであっても遅きに失す。しかも後任が武蔵川だ・・・・ なんともまぁ投げやり人事ではありますまいか。


理事長の交代に続き、入ってきた露鵬と白露山の解雇。
新理事長の武蔵川は斯く申す。

 −−露鵬と白露山に対しては
 「協会は解雇しており、これでいい」【参照リンク:武蔵川新理事長一問一答


迅速なる処置を施したという点では宜しいのかもしれませんが、再び解雇者を出したという事実がある以上、「これでいいけど、これでは駄目だ」ってな意識があるのか否か。二年で四人!!! 上のクビをすげ替えて、解雇。ココまでは小学生の学級会に於いても見えてくる成り行きであろう。
以下の如きコトも伝わっていらっしゃいます。

関係者によると、簡易尿検査の際に約6時間も検査場で待機していた両力士に、再発防止検討委員のある親方が聞いた。「本当はどうなんだ。ここだけの話だから言ってみろ」。すると兄弟のうちの1人が「実は6月のロサンゼルス巡業で黒人のシンガーから大麻をもらい、吸いました」と答えたという。(スポニチ)


独り言を発す。


・秋場所を中止しまして、九州までに具体的な「第一次改善案」的なモノを出すってな方向で、案は最悪の場合一つでも宜しいから、相撲界全体で取り組まざるを得ないような内容を盛り込んだモノを明らかにすべし。


・罪と責任の意識を分けて考えるべきであって、罪は三力士にのみ存するけれども、責任は「相撲界全体」に存す。


・馬鹿馬鹿しいにも限度というモノがございますから、九州に至るまで静観す。ココにはしばらくお相撲のコトを記しません。


・歯切れが悪い。


・「止まることは停滞であり死への道である。ただ動くことのうちに、それがどんなに傷ましくても、生命がある。」(ヤーコプ・ブルクハルト)

2008年09月06日

2008年09月06日 北の湖理事長に対する「覚え書き」

構わない。何かいけない?北の湖理事長、暴走SHOW


「精密検査の結果が出ても、それが100%とは言えない。本人が否定している以上、もう1回と言わず、(納得するまで)ドンドン調べてもらえばいい」


これでは、2日の抜き打ち検査はなんのためにしたのか。およそ意味をなさない。したがって注目の2人の秋場所(14日初日、両国国技館)の出場についてもこうなる。


「構わない。何か、いけないの。出るつもりで稽古させている」


当事者意識が薄いと批判を浴びるのも当然。朝青龍以外には寛容な脚本家の内舘牧子委員でさえ、こう言って北の湖理事長の対応を冷ややかに切り捨てた。


「弟子を信用し、かばってやりたい気持ちはよくわかる。でも、この問題はそういう情緒に流されるべきではない」


新聞記者にしては奇怪な文章を綴るモノもおることよ…
北の湖理事長は何を考えているのか。およそ理解の範疇を越える。したがって何を申し上げて良いのかわからなくなる。
「ドンドン調べてもらえばいい」ってのは、アレでございますか? 体内から大麻の成分が雲散霧消するまで検査を続行致して、消失した後に「ホラっ!見ろ!やっぱり無実だったじゃないか!」とでも宣う気でおられるのか?
「精密検査の結果が出ても、それが100%とは言えない」という気持ちの背景にあるモノは理解できぬでもない。それに…科学的なモノを全面的に信用するのは、ハイエク流に言えば「設計主義的合理主義」への小さな小さな一歩… 極左思想一直線。まぁ、でもこの場合はやむを得ない。どこかで線引きをしなければならず、この辺のモノに妥当性を見出せないとなると、もはや野蛮状態への退化でしかないのですから。科学万歳は死、科学Noも死。北の湖理事長は双方に手をかけておられる。狡猾。


私がトップのモノを辞任させようとするメディアの風潮が大嫌いなのは、ソレで以て責任をうやむやにしてしまおうとする幼稚な“感情”に支配されているように見えるからで、所詮メディアに関与する連中なぞはその程度の浅薄さなのだろうけど、しかしながら、北の湖理事長の如く意味不明なほどトップの座に固執し続けるというのも、また浅薄なり。
あのヒトは自他の区別が異様にハッキリしている。すべてを他人事として捉えられる冷徹な眼を備えている。それは場合によって必要な特性であるのだけど、「腐ったミカン」を撤去し忘れて、全体を見殺しにするコトがあり得る。ソレに思い至らない。なぜならば、他を平気で殺せるから。最後には自分だけ逃れる。「俺の生命は俺の生命、お前の生命はお前の生命。死ぬなら死ね。ただし向こうで死ね。直接俺に関与しないカタチで死ね。」
露鵬も白露山も、共に死地への誘導がなされていらっしゃいます。自死ではなく、拷問死である。いずれは大相撲そのものを拷問死させ得る気でして?


「相撲」は一千年以上の歴史を背景に持つ「文化」です。ソレがこの数年の不祥事故に「終わる」コトは絶対にない。三年や四年など、相撲の系譜の中にあってはほんの束の間でありまして、骨格はまだまだ安泰である。
…が、小さな傷口を放置しておくコトの危険性は、もはや言うまでもあるまい。決して楽観視しているわけではない。後ろに積み重なるモノを信じるからこそ、言うのであります。北の湖理事長は傷口を広げている。辞める意向がないのであれば、せめて病院に行ってみよう! すり傷・切り傷とは異なり、内臓の疾患は放ったらかしとくと大変でっせ。今、相撲は、いや「大相撲」は、内臓の小さな小さな疾患を抱えている。検査を受けて治療すれば、すぐに回復できるレベルだ。「大相撲」には“伝統”という偉大な体力が依然として十分に伴っている。忍耐力は存する。まだ数回の通院で済む程度でありまして、真に拷問死へと顛落しておるのは、実は他ならぬ北の湖理事長なのである。相撲はまだ死なんが、「大相撲」には少しずつ危機が迫り来る。
──北の湖理事長、アナタは多分最後まで生き残るでしょう。全体を個へと流入させているのですから。しかし、今のままでは、意外とすぐにダメになる。周りに備わるモノの全てを吸い尽くした後、アナタが遂に「大相撲」の養分を吸い始めることは眼に見えています。ソレはもうすぐです。と同時にアナタは地下に向かって「バベルの塔」を建造するコトになりましょう。陽の当たらぬトコロで何を見る? 何に触れる? 何を思う? せめて保険証くらいは出して来ましょう。サウナへ行く時間があるんですから!(追伸:今回に限り内館の婆サンと同じ考えです。)

2008年09月03日

2008年09月03日 顛倒した意識

「秋場所中止も視野」と貴乃花親方


大相撲の幕内露鵬(28)と十両白露山(26)の兄弟が尿検査で大麻の陽性反応を示した問題で、日本相撲協会は3日、検体を検査機関に提出、早ければ5日にも精密検査の結果が出ることになった。両力士は同日、会見で潔白を主張したが、貴乃花親方(元横綱貴乃花)が「秋場所中止も視野に入れる」と述べるなど、角界の危機感は高まっている。…(中略)…貴乃花親方は「(両力士を)できる限り信じてあげたい」としながらも「ファンが心配してくださるうちはいいが、それ以上に低下していくと、相撲協会という団体としての是非が問われる。悪化したものを取り払う計らいをする必要がある」と、角界改革の必要性を強調した。


若ノ鵬の時は「どうしようもないヤツだなぁ」と苦笑できたのですが、昨日ニュース速報のテロップを目撃した時は固まったのであって、到底笑えるレベルじゃあない。未だに事実の具体的部分は判明せずであって、仮に大麻を用いておったとしても、若ノ鵬の如く逮捕はないとの由… 当然のコトながら、逮捕されるされないではなく、角界に薬物がフツウに蔓延るという事態に由々しき問題がある。北の湖理事長は悠長にサウナへ行っています場合ではなかろうに! 露鵬、白露山という兄弟による大麻疑惑、若ノ鵬と同じロシア人、長年の交友関係が存した、一連の繋がりを見出すコトは容易だが、果たして誰がこの繋がりの外では薬物の影が見当たらぬと断言できよう。
貴乃花親方が申し上げているように、最悪の場合は秋場所を中止してでも、その期間に徹底した調査及び対策に向けての何かしらの動きを見せなければいけません。相撲界全体としての取り組みを、相撲の伝統・精神が完全に廃れ切っていない状態においてこそ、再生に向けた一歩を刻まなければいけない。本当は命令形で以て記し上げたいのだが、謙虚さは持ち堪えているんです。
日本人力士はもとより、何も知らずに来日する外国人力士は殊に、相撲をスポーツとして捉えるよりも文化として捉える意識が必要だった。現役の力士だけではなく、師匠、部屋の関係者、各委員会、そうしてファンにもそうした意識が希薄になっていたのかもしれん。私も全く良くない… 文化は複数の層を備えている。土俵の上、稽古場、巡業、言葉遣い、様式、暮らし、すべてが文化を構成する重大な要素です。今や相撲は土俵上における勝ち星争いに堕してしまった! 番付は確かに大事だ。大事だけれども、番付あっての相撲ではなく、相撲あっての番付。彼らはいま、番付を相撲より上に置いているよ。包丁で魚を切ってはおりません、魚で包丁を切り刻もうとしていらっしゃる。そりゃ、逆に切り刻まれるだけでございましょう。 あのヒトを御覧なさい!血だらけの手で尚も包丁を叩いている。いったいソコまでして何を求めようとしているのだろう?
顛倒した意識を引っ張り戻さねばならぬ。土俵至上主義の漸進的改善、並びに文化としての相撲蘇生に向けて、各層への配慮。コレらを具体的に実現していく方策を…と私は求めている。「角界改革」ってのは、斯かるトコロを目指していくべきではないだろうか、と思ってのコトです。


オプティミストと称されても宜しい、愚劣なドリーマーと囁かれても宜しい、まだまだ、まだまだ大相撲の精神は朽ち果てていないと思えばこそ、再生、向上への道は拓かれてくる。誰かが発言致した。「あきらめたら そこで大相撲終了だよ」 うう...安西先生…!! 綺麗な相撲が 見たいです……

2008年08月19日

2008年08月19日 若ノ鵬の件と相撲界の体質改善

若ノ鵬大麻というモノは覚醒剤と比較した場合にあって、人体に及ぼす害は比較的微小であるとも言われるのでしたが、然れども我が国に於いて違法薬物として禁止されている以上、やはり手を出してはならんのです。「麻薬覚せい剤乱用防止センター」なる組合も結成されているようで、彼らは日夜違法ドラッグ防止を声高に叫び続けていらっしゃいます(参考リンク:薬物乱用防止「ダメ。ゼッタイ。」ホームページ)。 ソコのマスコットキャラである<「ダメ。ゼッタイ。」君>なるモノも、世界中から危ないお薬が雲散霧消するコトを祈り、我々にメッセージを発信してきておるようでございます。
さて、そうしたワケで、昨日大麻を吸引していましたコトが発覚し、見事にお縄を頂戴!となり果てた若ノ鵬のために、彼の新しい化粧廻しのアイデアを考えたのです。右上の画像参照。クリックすればより鮮明な画像が見えちゃうよ。若ノ鵬 feat.「ダメ。ゼッタイ。」君──コレで大活躍間違いなし!


ええと、悪ふざけはこの辺にしておいて、本題へ入らんとするのであった。
大麻を吸いに吸いまくっていたらしい若ノ鵬、解雇濃厚な若ノ鵬。今回の事件によって世間様からは「また相撲界に不祥事か。愈々地に堕ち果てたな!」と思う向きも当然の如く湧出して参りまして、さしずめ針の筵状態。北の湖理事長への非難は轟々として、また間垣親方にも冷ややかな視線は注がれるばかり。加えて、罪なき外国人力士に対しても閉鎖的なモノの声が響き渡る…といった惨状。嗚呼、コレはもう只事じゃ無い。一人や二人の親方・役員が辞任致したトコロでは何ら根本的な解決にはなりませず、遂に本格的に外部のモノが参入してきては、相撲界の組織制度、習慣、仕来りといった伝統への疑念から、本腰を入れて“変革しましょうゼ!”ってな動きが出てきて当然、という流れになるのではないか。斯様な事態になってもやむを得ないトコロにまで達しておる。この場合、勿論、親方衆の閉鎖的な空気が取り上げられるコトが必至なのであろうが、ソレと並んで力士個人の意識問題も俎上に上げられては議論されるでありましょう。しかしながら、コレはコレは実に厄介な問題であって、相撲の世界のような長年の伝統の上に気付き上げられて来った<小社会>を前にして、ソコに存在する複雑多岐に入り乱れた<しがらみ>を安易にコントロールできると過信致して、短時間で組み替えようとしてもソレは絶対的に不可能な業でありまして、いずれ整合が取れぬ事態になるのは必然なのですから、ココはなかなかどうして短期間での“変革”は絶対的にタブー。この点を理解せぬ大馬鹿者が“改革者気取り”でアレもコレもと躍起になった時が相撲界崩壊への序曲となり得るコトは濃厚でして、畢竟、漸進的に、長期間の目処を固持して伝統へと介入していこうとする気概のあるモノが存するか否か。やくみつるの如きモノは相撲界を改良せしめるコトはなく、破壊するだけに他ならぬのに、ああした輩に関与させようとするのが今の「外部」の愚かなトコロでございます。彼奴は大相撲を滅亡へと導く!
再度申し上げるまでもなく、さすがに今回の件はおハナシになりません。斯かる不祥事が発覚した以上、相撲界の体質云々の論議は避けられず、むしろ避けるコトは怠慢に他ならん。而して体質を問うに致しても、性急に答えを欲し、改善策という衣を纏いたる改悪策を駆使する連中が殺到しそうでありますから、私は想像するだに恐ろしくて朝早くベッドから出るコトができない。
私は思うのです。体質を改善するのは果てしない時間と労力を要するはずだと・・・


若ノ鵬の事件に関する記事を二つ。


「あいつはおかしい」予兆はあった…若ノ鵬容疑者逮捕


初土俵から2年あまりで幕内力士となった若ノ鵬容疑者には、複数の親方や力士から「あいつはおかしい」との声が常にささやかれていた。神聖なけいこ場ではいつも無意味にヘラヘラ笑みを浮かべていた。昨年の夏巡業では横綱・白鵬にぶつかりげいこで胸を借りながら「うんこ漏れた」と意味不明な言葉を発し、自らけいこを打ち切る奇行に走った。


何だろうコレは。クスリで逮捕者が出ると必ずこうした類のコメントが出されます。しかしながら「『うんこ漏れた』と意味不明な言葉を発し」ってのはおかしい。コレはちゃんとした日本語ではないか。「意味不明」なのはこの記事を書いた記者。クスリで肛門がユルユルになっておったと想像してみれば、実に見事に辻褄が合うのです!



若ノ鵬容疑者が所属の間垣部屋に大麻吸引具


 大麻を所持していたとして、ロシア出身の大相撲前頭若ノ鵬寿則容疑者(20)が逮捕された事件で、警視庁組織犯罪対策五課が同容疑者の所属する間垣部屋からも大麻の吸引器具を押収したことが19日、分かった。


同課は若ノ鵬容疑者が部屋でも大麻を吸っていた疑いがあるとみて、部屋の関係者らからも事情を聴く方針。


むむむむ〜、もしかすると、コレは他にも芋づる式で・・・
付き人や若い衆は知っておったのではないかとか、同じロシア出身の力士への疑惑すら出て来る。全ては所詮疑惑なのでして、思い違いであって欲しいモンですが、なんかねぇ… 「親方はコレでも知らなかったの?」って声がもう聞こえてきそうではないか。徹底的に調べてみないと、暫くの間は外国人力士への妙な眼差しが注がれるような気がして、ソレも心配なのでございます。思い切って膿みを出すコトも必要だ。全ての相撲がファンが欲している言葉、すなわち「杞憂」 今はソレを願うのみです。

2008年07月28日

2008年07月28日 大相撲名古屋場所感想08

斯様なご時世に「勝って当たり前」とはなかなか申し上げられませんが、現在の白鵬には何度言い上げても足りぬ。「横綱」の地位は斯くも偉大なるか。はい、誠にその通りで。


大関通過。


三賞を受賞した豊ノ島、豊響、安馬は天晴でしたけれども、私は栃乃洋が印象に残りました。負け越してるんだけども、朝青龍に勝った一番以外にも力を見せましたではないか。栃煌山も良かった。何だろう。あの地味な魅力。本当に日本的な力士であります。把瑠都も数字の上では良いんだけど、あまり印象に無いなぁ。やはり上に定着するには雑であるし、形が限られておるってな雰囲気。もっと覚えなければいけませんかいな。


しかしながら、白鵬が全勝、それに次ぐのが琴光喜の11勝とは!!! そりゃつまらんワケです。朝青龍不在で斯くも堕落! 斯くも停滞! もうこれ以上申し上げるコトはございません。以下省略。


白鵬一強時代到来、とは思いたくもないんですけど、早く朝青龍が復帰して、もう少し、もう少し、両横綱の奮戦を拝みたく感じております。本場所がダメだったから、今回の投稿もダメダメ。最低の責任転嫁。末期症状。来場所に期待。ハイ、コレ、いつも申し上げております。お相撲に関しては未来志向、ポジティブ志向。伝統文化に関してそうした意志の保持なるモノも案外悪くないもんでっせ。

2008年07月23日

2008年07月23日 一抹の不安、去来

大相撲名古屋場所、こんなにつまらない場所は久々。白鵬の独走状態は、朝青龍が欠場致した時点で考えられなくもありませんでしたが、他のモノが斯様に不甲斐ないとは! それでも大関はそんなこんなで無難に勝ち越すのだろうし、三役は本当に純粋な“三役”、役に適った相撲しか取らん。(豊ノ島を除いて)
加えるに、若ノ鵬と露鵬は頭が狂い切っておるのかいな。揃いも揃ってロシア。まともな相撲を取れぬ上に態度まで芳しくないのであれば、容赦せずに出場停止にでもしてしまえ。もしくは破門… 全くロシアはタチが悪い。コミンテルン、稀代の独裁者たるレーニン、スターリン、プーチンを生み出しました国家・民族故にか、悪魔のような振る舞いでございます。負けるコト無きヒョードルがロシア人なのも納得できるってモンだ。ロシア人であればこそ、あのような傍若無人に連戦連勝を重ねられる。民族性ってヤツだ。派手な格闘技は野蛮性の著しいロシア人の独壇場で宜しい。あくまで「ショー」としては、最高のエンターテイナーと化すのであるから。相撲の如き礼儀、作法、様式を伴う競技には、ロシア人が不適合であるといった事実がこの数年で明らかになっております。


話を戻して、白鵬はこの後もよほどの事故でも生じぬ限りは連敗を喫するコトはないだろうが、…となると、以後は全勝優勝達成なるか!ってなトコロに注目が集まるのだろうけれども、今場所のような環境であれば、全盛期へ突入せんとする横綱であれば負けなくて当然。
しかしながら、何たる時勢ですか、本当に後ろから来ませんねぇ。武豊がやっちゃう「仕掛け遅い!仕掛け遅い!」的な騎乗ミスじゃあるまいし。安馬、稀勢の里、琴奨菊等々はこのまま若の里みたいになってしまうのだろうか。一抹の不安、去来。
そもそも世代交代が進まないってのが、一つの大きな問題ではありますまいか。その点、岩佐アナウンサーならどのようにお思いになられるのでしょうねぇ。

2008年05月25日

2008年05月25日 大相撲夏場所感想08

チェスティート! 琴欧洲。お父さんも喜んでおりました。最高の親孝行じゃないか。何たる美談! 亡くなった先代も喜んでいることであろう。
それに引き換え、横綱は…いや、横綱わ! 何という事態でございましょう。今まで鉄板だった両横綱が揃って不甲斐ない結果に終わるとは誰が予測致しましたでしょう。おまけに今日の千秋楽。朝青龍のダメ押しがいけないのだけども、白鵬もカッカしちゃあいけない。土俵上で荒れるのは芳しくない。また内館の婆さんが発狂するじゃないか!
そもそも朝青龍も白鵬も中盤くらいまではそれほど問題無かったのです。終盤に至り、急激に立ち合いで後れるようになり、安易に相手に上手を与えたり、奪われたり。すなわち立ち合いで負けている相撲であった。ナゼかは知らん。白鵬は序盤にやや慎重過ぎる気配もあったのだけど、中日には良い相撲、本来の相撲を取り戻した如くに思われたのですけれども。
その点、琴欧洲が先場所までと決定的に異なっていましたのは、立ち合いから有利に差し手争いをこなせたコト。スピード感がございました。今まで朝青龍が見せつけておったすぐに己有利な体勢へと導き込む機敏さを、今場所は琴欧洲が目一杯発揮したのである。安美錦に破れた一番は、まぁ やむを得ない感もあるのだけど、それでも十四勝──他の大関陣のコトを持ち出してくるのも申し訳ないが、正に<今の大関>らしからぬ成績でありますまいか。今場所の如き相撲を取れるのであったら、確実に横綱になれるものを。
さて、来場所はどうなろうか。実はまだ琴欧洲の実力を確実には信頼しかねておるのです。


殊勲賞に安美錦、琴欧洲に唯一土を付けた一番に見られたように、相変わらず憎い相撲を取りました。


敢闘賞:稀勢の里、豊ノ島
技能賞:安馬


期待され続けています力士が揃って活躍した場所だった。横綱に反比例して。
特に安馬が良かったなぁ。土俵際での柔らかさや、瞬発力では随一のモノを持っているではありませんか。現在、最も大関に近いヒトだ。
あと、幕内では普天王も良かった。徐々に番付を戻してきましたな。


十両。千代白鵬が初優勝。
今まで期待されていたのだけど、朝青龍のハードなしごきがあったりして、怪我に泣かされたりして、大変だったりして、漸く結果が出た。これからも期待して宜しいであろうか。


来場所。一番の注目は、両横綱の立て直しと安馬。琴欧洲はまた無難にまとまりそうな気がして怖い。そして最多角番記録に達した千代大海。正直、組まれたら琴欧洲の親父サンよりも弱いんじゃないかと思うが、まぁ、どうなるコトでしょうか。暑くてイヤになりますが、それではまた名古屋で。

2008年05月18日

2008年05月18日 悪魔の判決

間垣親方、豊桜…また暴行発覚で厳重注意


陸奥部屋では今年1月24日、十両豊桜(34)が序ノ口力士を調理器具のお玉で頭を10発程度殴打。力士は8針(約7センチの切り傷)を縫った。(中略)間垣部屋では今月14日の朝、間垣親方(元横綱若乃花)が、序二段力士の両太ももを竹刀で殴打していた。原因は力士が親方の信頼を損ねる問題を起こしたからという。


豊桜はちょっとやり過ぎであろうか。コレは芳しくない。然るに果たして間垣親方の件は、そこまで問題視する必要があるのか否かが分からぬ。「親方の信頼を損ねる問題を起こした」ってのに如何程の信頼性を置くかが問題なのですが、仮にコレを信頼すると致しましょう。そうするのならば、竹刀による行為で以て警告を付与したという意味で、斯かるモノは日本の武道や寺社修行にあって長年是認されて来ったコトに他なりません。而してこの一件を持ち出して殊更に難詰するようなのは、ソレを幼稚な精神と言うより他にない。


外部委員の漫画家やくみつる氏は「野球で言えば次はない警告試合の状況の中、相撲界はまた自分たちのやり方を通した。厳しい処分が必要になる」と訴えた。


騒音が生じているのであります。
あまり巧みではない比喩の後に、「相撲界はまた自分たちのやり方を通した。」とは言うが、この男は物事の差異を判別しかねる幼児の如く、あらゆるモノを己の都合に従って処理されねば満足できないとでも述べるつもりなのでしょうか。甚だ不可解。彼の申し上げる「自分たちのやり方」、ソレは即ち相撲界に存する伝統であって、コレは悉く時代錯誤であるから、一端解消してしまえ! そう絶叫しているのだろうか。それで“再発防止検討委員会”などという奇妙で陳腐な連中しか集っておらぬカルト宗教のようなトコロが設定する新たな規則に全面的に服従しろ! このような狂気の沙汰としか思えぬ妄言を吐いているのだろうか。そうではないことを祈願す。
確かに、従来のやり方が暴走してしまい、重大な事件を起こすことがあるし──現実に時津風部屋では発生した。従ってそのやり方は最早通用せぬから、全て破棄すべきだ。…ココにある「従って」は全然意味を成しませぬ。義務教育を受けていれば、ソレくらいは誰でも理解可能。けれども、やくみつるはソレすら解せずに、「従って」に有効性を与えたくて与えたくて仕方のない破壊衝動を兼ね備えておる狂人か!? 「武田」といって武田真治しか認めない狭量、武田信玄が泣いている、武田修宏は相変わらずヘラヘラしている、武田薬品だってCMをしている、モンスターペアレント顔負けの難癖さ。

2008年03月25日

2008年03月25日 大相撲春場所感想08

いと暑し。
扇風機を出そうかしらん、と本気で思った今日。もう嫌になる。春から夏にかけてくたばれ! 秋から冬の冷ややかさをちょっとは見習え。


Vでも…内館委員が朝青龍切り捨てた!


内館委員は優勝直後のガッツポーズ、「死ね」発言騒動で「誰が言ったんや」と“釈明”した言い回しを例に挙げて追及。「強くて優勝したからといって(品格問題を)水に流していいのか」とクギを刺した。


さらに、力士の教育システムを再構築することを提唱。「新十両、新入幕、新三役など、段階ごとに教え続けた方がいい」と訴えた。協会側は師匠を通じた教育で十分としたが、内館委員は「では、今後は大丈夫なんですね」と、しつこく食い下がったという。


この頭の狂った婆サンを表に出してはならぬのではないか。もういい加減にして頂きたくお願い申し上げる。そして朝青龍には、この老人が生存する限り勝ち続け、優勝し続けて欲しいのです。
遅れたけど、朝青龍が優勝して私は喜んだ。今場所はトータルで見て両横綱ともに万全ではなかったと思うのだけれども、それでも千秋楽は状態の差が生んだ結果だったのではあらぬかと感じた。朝青龍は序盤完璧であったが、中盤から終盤にかけて徐々に崩れて行ったような具合で、その極みが琴奨菊と琴光喜に喫した連敗、だがその後の二番を持ち堪えたのはやはり経験の故であろうか。対する白鵬は、不安定な状態が続いておったが、安易に申すと底力が通常のモノとは異なるから勝てる。でも、最後はちょっと焦ったのでありましょうか。


まぁ、いろいろあるコトと思うけれど、夏場所が楽しみになりました。
朝青龍は、復帰後一度優勝したことで漸く落ち着いたのではないか。そして白鵬も来場所は願わくば本調子の相撲を取って、また先場所・今場所のような千秋楽を見たいではありませぬか。期待をして擱筆。

2008年01月27日

2008年01月27日 大相撲初場所感想08

お相撲のコトを綴り出すと、私は決まってグダグダとスペースを浪費してしまうクセがあるようですから、今回ばかりは日本男児的に単刀直入にグイッと書いて締めよう。


千秋楽の一番。
白鵬対朝青龍。
見事な一番であった。
これぞ横綱同士の対戦でありまして、全ては其処に存してあった。この一番の為に今場所はあった。土俵下の大関よ、汝は眼前で斯様な取り組みがなされたことに対して、如何様に思う。無心ならば辞めてしまえホトトギス。


ホントのコト。ウソではない。仕切りの段階で白鵬に女神の微笑が向けられてあるように感ぜられた。而して私は朝青龍に期待してあった。無上の期待、夢、憧憬。ヒールを好む故に。初めて、初めて朝青龍は白鵬に完敗したのではあらぬか。来場所、彼は如何様に立て直して来るであろう。解説の北の富士サンも申しておったが、朝青龍の負けず嫌いは凄まじい以上、このままグイッと白鵬へ時代を明け渡すワケもなかろうとは思うのだが…それとも今日の一番で流れがグイッと転じたるか。


敢闘賞の豪風も見事でした。思いもかけぬ相撲で星をあげた一番もあれば、彼の持ち味である押し切る相撲もあり、グイッと前に前にとの姿勢が素晴らしかったではありませんかい。
幕下優勝を果たした「山本山」って逆に機転を利かした四股名の力士にも、今後逆に注目である。


最後、ありきたりなコトを申し上げて、幕を下ろす。
来場所、朝青龍がグイッと巻き返しなるか。白鵬が完全にグイッと時代を掌中におさめんとするか。
此処以外に何処を注目し得よう。


白鵬関、優勝御目出度う御座います。

2008年01月12日

2008年01月12日 平成二十年度の大相撲展望

さて、明日からまた大相撲のはじまりです。平成二十年度の相撲界は果たして如何なるか。昨年は相撲界が揺れに揺れた一年でありましたので、今年は安定への契機となるような年になって頂きたいと願うのであった。
ということで、今回は平成二十年度の大相撲展望を書きたいと思います。


さしあたり、注目点は以下の三つに絞れましょう。
一.両横綱の動向
二.ベテラン大関と有力若手力士
三.組織としての相撲界


まずは最初の「両横綱の動向」から。
やはり注目されるのは朝青龍。(コレは今更言うまでもないコトですが、)彼がどのような結果を残すか、またどのような言動を取るかに今年の大相撲の命運が握られている、と申しても過言ではないくらいに、彼は今年一年のキーパーソンとなる。そうして私が思うに朝青龍に対抗し得る唯一の人物であります白鵬の調子如何によって、直接間接に朝青龍の動きにも変化が生じてくるでありましょうから、朝青龍と白鵬、この頂点に位置する力士が真っ当な機能を果たさずして、本年の相撲界における安定はないものと考えております。是非とも彼らには強い「自覚」を持って、土俵の内外で活躍して頂きたく存じ上げておる。


二つ目の「ベテラン大関と有力若手力士」であるが、コレはずっと言い続けてきたコトであるから、あまり細かくは申しませんけれども、とりあえず進退が危ぶまれる年配大関が多い。そうした彼らに引導を渡すような力士が一人でも多く現れんコトを祈るばかりなのである。安馬、稀勢の里、把瑠都、豪栄道、豊真将、栃煌山…こうした面々の更なる上昇が期待されるのは多言を要しまい。


最後の「組織としての相撲界」ですが、昨年は相撲部屋、相撲協会といったトコロに様々な疑惑の目が向けられました。確かにソコは特殊な組織である故、フツウの人々には解し難い面も存すのは事実なのであろうが、しかし、だからといって頑に部外者に対して閉鎖的な態度を取り続けるのは宜しくない。
急激なる薬物の投与は死の種となるが、そうかといって化膿した傷口を放置しておくこともまた死の種となる。
相撲、その伝統競技に内包する美しさを損なうことなく、今、現存する汚点を取り除くような改善策が練り上げられるコトを、私は強く望みます。具体的には、相撲部屋及び相撲協会の在り方―中でもソコにある上と下の連帯意識、集団意識に関する問題、または各個人の精神面の向上について、そしてこれからの相撲の在り方に関する理想的なヴィジョン構築、など。本年は斯かる点について相撲に携わる人々の間に或る程度一定した見解が共有されるためのはじまりとなる年、そんな一年であって欲しいと願うのであった。


幸い初場所のチケットは売れておるようです。(参考リンク:前売り券、売り切れ続出=大相撲初場所、若貴以来の前人気
土俵の上だけではなく、それ以外のトコロでも相撲が大いに評価される一年とならんコトを願いながら、今回の分を擱筆させて頂こう。

2007年11月26日

2007年11月26日 大相撲九州場所感想07

昨日は大相撲の千秋楽だったにも関わらず、格好のタバコネタを発見せし故、ついつい気をソチラに取られてしまったのであった。喫煙者を馬鹿にするといっても、或る特定の誰かを念頭に置いていますワケではなくて、あんなモノは一時的な熱病の如き錯乱状態であると解して頂きましたならば、私のロクでもなさも池田大作に負けず劣らずってコトが明瞭になるはずです。


さて、大相撲九州場所。
千代大海に振り回された場所である、と、この一言に尽きるのではありますまいか。この世の誰が、千代大海が最後まで優勝争いに関わりながら、肝心の千秋楽に休場すると予想したであろうか。まったく完全なお笑いキャラであるコト甚だし。
結局白鵬が優勝したのだけれども、正直それほど印象に残っておらん。魁皇の限界突破が明瞭になったコトと、相変わらず琴光喜の面白みが無い相撲と、後半戦までの千代大海の好調ぶりは、上位陣の中でも印象に残っておったのでして、しかし、メインの横綱白鵬については安馬に負けた一番が最も記憶に残るくらいで、結果的に強さは見せつけたのだけど、やはり朝青龍が不在というコトも加わり、イマイチ迫力に欠けるような具合でありました。


そうして今場所はやはり把瑠都と若麒麟に若ノ鵬の下位力士が面白かった。若ノ鵬に関しては、数場所前から非常に「ダーティー」なニオイを感じておったのですが、ソレは入幕後も然りであった。彼は「ダーティーキャラ」、「ヒールキャラ」になるやもしれぬ。
一方の把瑠都と若麒麟は宜しかった。把瑠都のその潜在能力については今更云々する必要などあらぬが、どうも私が期待しておらぬ時に“のみ”優勝争いに加わるようでございます。よし! 把瑠都のためにも、来場所、来年も期待せずにおこう。
若麒麟、初入幕で十番勝利致した。「若麒麟」っていうのに、明らかにベテランみたいな顔つきなのはやむを得ないとして、立ち合いから一気に押し込むような素晴らしい相撲が何番かあったのは、これからに繋がるのではありませんか。


今回は眠いのでこの辺にさせて頂きたいのですが、最後に来年の展望を僅かばかり述べさせて頂きたく存じます。
まず、朝青龍の復帰。果たして如何なる!? いきなり中心的存在に戻り得るか、それともブランクの影響大で、一気に没落してゆくか。それにより、今後の相撲界の流れも変わり行くだろう。
次に、白鵬。来年23歳、愈々肉体的にも技量的にも最も充実した時期を迎える次第でありますが、まずは初場所、復帰して来た朝青龍を凌ぐ活躍を見せて欲しい。
次に、どうしても私はこのヒトの名前をあげたい。すなわち稀勢の里。此処のトコロ、豪栄道や栃煌山など彼と同年代のモノが徐々に台頭し来たっておるが、この世代で最高に力量のあるのは、やはり稀勢の里ではないかしらん、と期待し申し上げておるのです(アレ? 白鵬も彼らと同世代? イヤ、ソレは無視しておくれ)。もはやヘタレ大関と化した琴欧洲を超えるくらいに、来年は飛躍の一年であって欲しいと“強く”祈願しておる。


最後に、もう散々言われておるコトだけど、今年は相撲界を巡る不祥事が多発しまくった。五年分くらいの不祥事が発生致した。来年は是非とも「信頼回復の年」と位置付けて、相撲界の暗黒部分を抹消するくらいの勢いで、親方衆も関取衆も、一層<相撲道>に励んで、励みまくって欲しい。
呉々も、復帰したての朝青龍が再び不祥事を起こして、破門、永久追放などになるようなコトがありませんように。
呉々も、行き過ぎた「かわいがり」が発生しませんように。
呉々も、八百長を週刊誌にスッパ抜かれませんように。
呉々も、全ての大相撲関係者が、軽卒な行動を取りませんように。
呉々も、大相撲ファンを失望させるような出来事が発生致しませんように。
お祈りを捧げて、来年を待望す。沢山のお相撲サンたち、今年もありがとう。


来年も機会があれば、一度くらいは本場所を見に行きたき所存であるかなぁ。

2007年09月23日

2007年09月23日 大相撲秋場所感想07

白鵬の優勝。
なんだけど、う〜ん・・・
昨日までの白鵬と今日の白鵬が違ったのは一目瞭然。アレが横綱の集中力なのか。いつもああいう相撲が取れれば隙が無くなって、無敵の横綱になれるのに。などというのは望み過ぎですかね。
しかし、今日の一番は確実に来場所に繋がる。横綱昇進後初優勝ってのはかなり大きいこと。これで来場所は今場所よりも落ち着いて臨めるんじゃないでしょうか。白鵬の横綱人生でポイントになりそうな一番である気がする。


豪栄道。どうもムチャクチャ注目されちゃったけど。新入幕ってこともあると思うけど。新入幕だからこそ、今後が怖い。まだ対戦相手にカタチを読まれ切っていないから、というのが今場所躍進の陰にあるのだろうが、今後それにどう対処していくか、対処できるのか。私はまだ期待よりも不安の目で見てしまいそうです。
把瑠都みたいな圧倒的な馬力は無いからねぇ。まぁ、把瑠都は把瑠都で・・・後述。


旭天鵬。
いろいろ問題はあったけど、もう過去のコト。やはり力を見せましたね。最後まで優勝を争うとは! 年齢的にも結構なモノだけど、まだまだ魅せてくれますね。あー、イイ


安馬。
前半戦は特に印象的だったなぁ。初日に白鵬に勝った相撲。ああいう動きがある限り、この力士は上位を賑わせ続けるでしょうね。今更だけど、運動神経がバツグンに良いヒトだと思います。来場所も期待。


大関。
…はもう良い。
でも、やっぱり一人だけに言いたい。
琴欧洲。
なんちゅう相撲を取ってるんだ。いくら万全ではないといえ、これはヒドいよ。特に今日の相撲なんて・・・稽古で横綱が若い衆に胸を貸しているような感じで、まともに受けただけの相撲。何がしたいのか分からん。


以下感想の列挙。
朝赤龍が関脇で勝ち越したのは高砂部屋の面目か?
安美錦は中盤まで良かったのに。
琴奨菊は10番勝ってるのに、印象が弱いなぁ。
北桜はずっと苦しかったなぁ。
垣添の終盤ブレーキはおかしい。せっかく子供が産まれたのに。


十両。
やはり把瑠都。
優勝おめでとう。もはや「十両横綱」だね。もうそろそろ怪我ともオサラバして、幕内でワイワイやってもらいたいものです。って、私が期待するとどうも勝てない。これからはそっと見守ろう。
若ノ鵬。
あまり良い内容だとは思わないんだけど。10番勝てるのは何だろう。勝っちゃったのか!?
千代白鵬が二場所連続で勝ち越した!


来場所に向けて一言二言。
白鵬がなんか非常にやってくれそうな気がする。
魁皇現役最後の場所? 地元九州では何かがあるからなー
千代大海も一応九州が「地元」になるんだけど・・・彼の場合は何もない!
ちょっと期待したいのは豊真将。来場所は小結かな。山口出身の彼も「地元寄り」の場所で頑張って欲しい。


そんな感じでいよいよ一年収めの九州場所へ。
それまで魁皇のことは敢えて何も言わない。朝青龍のことも。やいやい、頑張っておくれ。

2007年09月17日

2007年09月17日 手軽な“Give & Take”

大相撲中継の時に、西の花道の一番前、砂かぶりにいつもいるガタイの良い白いシャツを着たオッサンが無性に気になる。時代劇俳優のような渋い表情で、いつも幕下の取り組みの頃から(あるいはもっと早くから?)観戦されておられる。そして扇子を持っているのがまた似合っていてカッコイイ。


さて、お相撲の件でどうしても言いたいコトがある。
四股名。
特に外国人力士の四股名。ちょっと適当過ぎだろう、ってのが幾つかある。
列挙してみる。


琴欧洲(ブルガリア<欧州>出身)
把瑠都(エストニア<バルト三国>出身)
露鵬
黒海
猛虎浪
阿夢露(あむうる、ロシア<アムール川>出身)
舛東欧(ますとうおう、ハンガリー<中東欧>出身)
風斧山(かざふざん<カザフスタン出身>)
南乃島(みなみのしま<トンガ出身>)


おそらく外国人力士のうち8〜9人に一人の割合で、出身地にちなんだ安易な四股名が与えられていることなる。把瑠都とか黒海とか阿夢露とか風斧山なんて何の捻りも無いからな!もうちょっと考えてやれよ親方。


例えば風斧山の場合(妄想)
「あー、オイお前 お前もそろそろ四股名がいるな・・・え〜・・・お前どこ出身だっけ?」
「カザフスタン、です」
「カザフスタン? カザ、フ? カ・ザ・フ・・・“かざふやま”でイイか?」
「えーぇ、まぁ・・ハイ・・・・」
「イヤ、やっぱり“かざふざん”にしよう! “ざ”が二つも入っていて洋風っぽいじゃないか。か the ふ the ん なんてな ハハハ」
「・・ハイ・・・・・・・・」
「よし!今日からお前は『かざふざん』だ えーと、どんな字を当てようかな・・」


多分こんな感じだよ。こうやって決められたんだ。


ちなみに風斧山の師匠は錦戸親方、元水戸泉である。
あ〜、なるほどねー
…って、納得できるかよ!


参考(にならない)リンク:水 戸 泉 メ モ リ ー - livedoor Blog(ブログ)

2007年08月10日

2007年08月10日 朝青龍へ

高砂親方朝青龍は治療専念 高砂親方「会見できる状態ではない」


まったく困ったモンですねぇ。露鵬の暴行事件などよりもよっぽどバカらしい。
「2場所出場停止などの処分を受け、『急性ストレス障害』と診断された横綱朝青龍」と言いますが、そもそも「急性ストレス障害」なる病気に陥る意味が分からない。
どうも此奴は自分を被害者だと思っているような気がしてならん。自分がなぜ処分を受けたのか、それを理解できているのかしらん。


そしてこういう状況。


高砂親方の説得には朝青龍の知人で「アドマイヤ」の冠名を持つ競走馬のオーナー、近藤利一氏も同席。騒動後、数回にわたって会っている近藤氏は横綱の様子について「若い衆に乱暴したり、物を窓から投げようとしたりして普段とは違う」と述べた。さらに「目はうつろ。言葉を発さず、私の言葉も100%は理解していない。ひげをそらず、髪も洗わない。睡眠薬を食べるように飲んでるので注意したが、元に戻れるか心配している」と案じていた。


「アドマイヤ」のオーナーさんが朝青龍とどういう関係かは知らんが、こういう状況を聞かされても、まったく同情の余地はないわね。乱暴される若い衆が可哀相でならない。
理不尽この上ないヤツだ。


そこで!私は良い方法を知っている。


ズバリ、引退すれば良い。


相撲界にとって朝青龍の功績、貢献度は決して見逃すことの出来るものではないが、現在ばかりはどうしようもない状況。元はと言えば自分自身の行動がもたらした事件だろうに。気に食わないのならモンゴルにお帰りになって、モンゴル相撲で横綱を目指せばよろしいのではありませんか。
この際、誰がいけないのか―大相撲協会が朝青龍をイジめているのか、それとも自らの行いがいけなかったのか―を問い直してみるべきです。
本人が塞ぎ込んでいるばかりでは何も解決しませんねぇ。


相撲は勝てば良いってもんじゃないんだよ。大昔から宮中と深い関わりを持ち、神事の一つとして発展を遂げてきたんだ。勝ち負け以上にその「様式」が重視される。白鵬が横綱昇進を決めた時に、なぜあれほど土俵入りの型に注目されたのか。なぜ奉納土俵入りのようなものがあるのか。━━━相撲は他の格闘技とは異なり、それが持つ「様式」を大切にし、そこに内包される“精神”を維持することこそが大切、だと私は思っているワケだけど・・・うーん、その辺の意識なんか不必要だと思う勝ち星至上主義の外国人であれば、勝手な被害意識に苛まれて、「急性ストレス障害」になってもおかしくは無いのかもしれん。


いまは朝青龍にとっても、他の力士・関係者にとっても、そしてファンにとっても、相撲が持つ本来の姿をいま一度考え直す機会だと思う。そうすれば、なぜこのような状態になったのかも、容易に理解できるはずである。
仮に、朝青龍が、勝てば何でも許されるという考えに固執しているのなら、とてもじゃないが相撲に携われる存在ではない。現在、彼の精神に異常が生じているというのであれば、それは“相撲の精神”を知らないことによるのではないか。もし彼が長い歴史を有する“相撲の精神”を理解できずに、巡業を甘く見ていたのなら、最早自業自得としか言いようがないではないか。(怪我をしないように巡業で軽い相撲を取る者が多いこと自体にも問題があるのかもしれない。)


異文化を乱暴に扱うということが、その国・その国民にとってどれほどの冒涜行為であるのか。それを知らない者は痛い目に遭う。朝青龍の「急性ストレス障害」は、異文化を軽視した者が背負う痛みなのではあるまいか。それを克服するには、いま一度、自らが携わる文化について学び直すところから始めねばならないだろう。果たして彼がその点に気づき、目線を移してくれるかどうか。彼が今後取る行為により、私たちファンの彼に対する味方もまた変わってくる。


今、朝青龍に求められているのは、真摯な姿勢で、正面から“相撲の精神”を見つめ直すことに他ならない。

2007年08月01日

2007年08月01日 引き蘢りでも約790万円

朝青龍を処分、2場所出場停止・11月まで謹慎


腰と左ひじの故障などで大相撲夏巡業の休場を申し入れながら、モンゴルでサッカーに興じていた横綱朝青龍(26)(モンゴル出身、高砂部屋)について、日本相撲協会は1日、東京・両国国技館で臨時理事会を開き、9月の秋場所と11月の九州場所の2場所出場停止と減俸30パーセント4か月の処分を決めた。


 さらに11月まで謹慎処分とし、部屋と病院、自宅以外は特別な事情がない限り外出を控えるよう求めた。


二場所とは協会も思い切りましたねぇ。フフフフ
次に出てくるのは来年か。一月の初場所。
良いなぁ、もうずっとお休みじゃないか。まるでニートだ。「減俸30パーセント4か月の処分」というけど、横綱の月給は282万円でっせ。(参考リンク:知ってました? 横綱の月給、282万円です
ということは、この四ヶ月の間、朝青龍は相撲をとらないでも「約790万円」の収入があるということになりますな。


来年の一月にどんな顔をして出てくるのか、どんな相撲をとるのか、とれるのか。色々と気になるコトは多い。
そして朝青龍不在のため、相当気楽になれる白鵬。笑いが止まらないんじゃないかな。私なら笑う、嗤う。
もし朝青龍が、この四ヶ月の間に別の問題を起こせば、間違いなく解雇・・・破門。誰もそんなコトは考えていないだろうが、一応想定しておいた方が良いかも知らん。彼ならやりかねんよ。フフフ…
「部屋と病院、自宅以外は特別な事情がない限り外出を控える」ように言われているこの決まりを破っても問題になるでしょう。こんな引き蘢りみたいな生活に、あの横綱が堪えられるのだろうか。


そういえば八百長裁判の方はどうなっているのかな。
もし11月までに急展開して、出廷・証言せねばならなくなったら、どういう対応をするのだろう。都合の悪いトコロに赴きたく無いのは誰だって同じ。謹慎を理由に堂々と拒否できるなー。
なんて意地の悪いコトを考えてしまいます。


そうかぁ。何もしなくても「約790万円」の収入があって、しかも引き蘢りみたいな生活をしろと公に要求されているなんて、ねぇ。何なら私が代わってあげたいくらい。ただその場合、来年の初場所がどういう結果になっても知りませんが・・・

2007年07月22日

2007年07月22日 大相撲名古屋場所感想07

やはり朝青龍だ。
琴光喜はとりあえず置いとこう。
白鵬と朝青龍の終盤戦を見ているだけで、その差は歴然だったね。
序盤こそ慎重だった朝青龍、日に日に本来の強さが出てきた。白鵬は琴欧洲に負けた時点で、実質優勝圏内から外れたようなものじゃないかなー。
今日の結びはちょっと一方的過ぎたけど、それもこれまでの流れを見ていれば納得出来る。“勢いの差”というありふれた言葉で片づけるのもアレだけど、いや、しかし横綱朝青龍健在を思わせる場所だった。


白鵬。横綱として臨んだ始めての場所だったけど・・・う〜ん、中盤戦までは良かったんだけど、琴欧洲と千代大海に連敗して、完全にペースを崩しましたね。ま、来場所の巻き返しに期待。まだまだ白鵬はこれから!
ただ、立ち合いから張ってスペースを空けてしまうような相撲はどうにかした方が良いんじゃないかな、と相変わらず思う。踏み込みがしっかりしている時は、すぐにイイ形が作れるんだけど、今場所は中盤から(もしくは序盤の終わりくらいからかな?記憶が曖昧)終盤にかけてちょっとモタモタしてたねぇ。


琴光喜。まさかここまで勝つとは!大関か〜 万全の相撲続きだったもんねぇ。今場所一番内容の良い相撲を取ったのは、間違いなく琴光喜。大関昇進とはいえ優勝を逃した今日、その涙は分かるような気がするけれども、だが、今場所の彼みたいなのを「天晴」というのだろう。来場所からは「大関」らしい相撲を求む。


千代大海、魁皇、琴欧洲。三大関。問題児トリオ。やはりどうしようもない相撲が多くて萎えた。大関ってこんなもんだよ、という琴光喜へのメッセージのつもりか。


新入幕の豊響。11勝とは。そんなに勝ったという印象が無いんだけど…不思議な気がするなぁー。敢闘賞おめでとう。
海鵬。相変わらずイヤラシイ勝ち方をする(←褒め言葉、のつもり)。このヒトの技量は抜群だよなぁ。相撲が巧いんだ。
番付を下げていた稀勢の里の11勝。今日は勝たなくて良かったのに勝っちゃうし。良い内容の相撲が多かったとは思えないけど、また三役目指して頑張って下さい。


十両。
幕内定着していた岩木山と旭天鵬が12勝、で、岩木山が十両優勝。当然と言えば当然かもしれん。まだまだ幕内上位を目指せるんだから。
個人的には若ノ鵬と千代白鵬の勝ち越しが嬉しい。
その他、幾つか感想もあるけど、・・・もうイイや。


来場所に向けて言いたいコトは一つだけ。
朝青龍と白鵬は言うまでもなく最高レベルの相撲を取るだろうから、そこで重要となるのがその下、大関だ。琴光喜を加えてまた4人になる。彼らがどれほどの相撲を取れるか、それによって随分と変わる。今場所は(名古屋というコトを差し引いても)琴光喜の(まさかの!?)大活躍で面白い場所になった。下から突き上げてくる力があれば、上の意識も変わる。全員が魁皇じゃダメなんだよ。今場所の琴光喜みたいなのが、毎場所一人くらい出て来なきゃ。
そこで注目したいのが、一番若い大関の琴欧洲。最近はロクでもない内容の相撲ばかりで、見ていてイライラするけど、能力はあるんだから奮闘して欲しい。彼も自分の体勢になれば、そのリーチを活かした良い相撲が取れるんだから。最近は立ち合いから完全に“崩れている”ように思う。
例年、客入りの悪い名古屋が久々に活気づいた。琴光喜のおかげなのだろうが、果たして来場所は誰が活気づけてくれるのかしらん。そういう淡い期待を持ちつつ、この感想の締めとさせて頂きます。

2007年07月08日

2007年07月08日 大相撲名古屋場所展望

毎度お馴染みのヤツ。
アテにならない展望。


久々に東西横綱が揃った場所。
白鵬が最も注目されることは必至だろうけど、だからこそ私が注目したいもう一方の横綱朝青龍。あのプライドの高い第68代横綱が、白鵬に三連覇を許すかねぇ。もし今場所も白鵬に取られたら、“青白時代”なんていってられなくなるよ。
もしかすると気分的には白鵬の方が楽かもしれない。そんなことを思ったりしながら、その他のこと。


琴光喜?千代大海?魁皇?琴欧洲?
どうでも良い気がする。上位陣では関脇の安馬としつこく前頭二枚目まで番付を戻してきた若の里、そして前頭筆頭の琴奨菊に注目。あとは栃煌山と帰り入幕の把瑠都、新入幕の豊響。
実は、今場所最も注目したいのが把瑠都なのです。力は比類なきものを持っているだけに、いかに安定した内容の相撲を取れるか、いかに自分に有利な体勢を作れるか、に注目して見ていきたいのです。


十両。
人身事故を起こして出場停止処分になり、十両陥落となった旭天鵬。再スタートの場所だね。
岩木山、栃乃花のベテランと、豪栄道、若ノ鵬の若手陣。―特に潜在能力が高そうな若ノ鵬。
新十両の境澤、保志光、北太樹。失礼ながら地味な感じもするけど、忘れずに見ておきたい。
まー、そんな感じ。大雑把過ぎるけど。


とりあえず初日。
両横綱がどんな相撲を取るかに大方の注目が集まるでしょう。
もしどちらかが負けたりすれば、見ている側にとっては面白い展開になると思うのですが・・・果たして如何。
夏本番を迎えて、高校野球の予選も全国で始まっております。暑いけど、誰よりも暑さを感じるだろう力士のヒトたち、ファンからの暑苦しいくらいの声援を受けて、活躍することを祈りつつ、一先ず擱筆とさせて頂きたく…。

2007年05月27日

2007年05月27日 大相撲夏場所感想07

ウオッカ、ウオッカよ!驚いた。ぶっ飛んだ。なんだあの馬。本当に牝馬か?凄いや姉さん。歴史的な日本ダービー。ご観戦の皇太子さまもご満悦。


白鵬、おめでとう!!文句無しの全勝優勝。千秋楽は凄かったなー。朝青龍に完勝。八百長なんかじゃないよ。
朝青龍の連敗が気になるけど、やはり腕か?もう完全に白鵬に並ばれたよ。
だけど優勝インタビューで不知火型宣言しちゃったよ。不知火型は短命と言われてるけど、大丈夫だよね。朝青龍の雲竜型、白鵬の不知火型。いろんな所で競い合ってくれ。


さて、その他で印象に残った事など。
琴光喜とか魁皇とかはスルー。もう良いよ。時間との闘い。
三賞。殊勲賞:安美錦、敢闘賞:出島、技能賞:朝赤龍。
この中じゃ、やはり出島かなぁ。朝赤龍も良い相撲があったけど、ええと、あまり印象が強く無いなー。
あとは普天王と龍皇の10勝。普天王は良かったね。場所によって勝ち星が安定しない、というか上位相手には今一歩のところで負けることも少なくないんだけど、今場所みたいな相撲を上位陣相手にも取れれば、三役定着もできそうな気がする。龍皇は新入幕でいきなりの活躍。押し相撲の力士ってのは、どこかで壁にぶつかるから、今後はとても頑張り時だと思います。そういう意味では、来場所からが試練の時かもしれません。期待しております。


十両。
何といっても把瑠都!やはりモノが違う。もう少しで二度目の「北の富士賞」だったんだけどねぇ。まぁ、来場所からまた上を目指して頑張って欲しいと思います。
で、若ノ鵬と豊響。ともに素質はあると思っている両者が、揃って10勝。あら目出度い。期待期待。
返り十両の猛虎浪も勝ち越した。彼には密かに注目してるんだけど、うーん、どうだろう。来場所も踏ん張れ!


そして、その来場所のこと。
新横綱白鵬がどういう相撲を取るか。朝青龍との争い。今場所負け越した豊真将や稀勢の里ら若手も奮闘して欲しい。あと関脇を維持した安馬にも期待。朝青龍、白鵬に続くモンゴル人横綱を目指すくらいの気概で。そして把瑠都。早く上に来い。来て下さい。アナタは技術さえ磨けば、それこそホンモノの「化け物」になります。期待しまくっております。
最後に琴欧洲。大丈夫か? 今場所はダメな相撲が多かったなぁ。それでも9勝。よく9勝もできたな、という感じなんですけど、果たして来場所は・・・是非とも大関らしい相撲を。って、「大関らしい相撲」がどんなものかはイメージし辛いですけど、少なくとも今場所の琴欧洲は大関らしくなかった。大関らしくない大関、TさんとかKさんみたいにはならないように頑張って下さい。でも、今場所はTさんもKさんも頑張った。大関みんなが横綱に勝ったし。というと、横綱の調子が悪いかレベルが下がったみたいだけど、まぁ勝ちは勝ち。
来場所は、個人的に今まで以上に上位陣に注目して見たいと思います。新横綱の白鵬、連敗で終わった朝青龍、勝ち星はつくけど、どうも大関らしくない三者。一応大関への挑戦をするらしい琴光喜、大関挑戦を目指したい(?)安馬。なんかメチャクチャな気がする。でも、上位に注目。モチロン若手にもね。


とにもかくにも新横綱白鵬。彼が横綱としてどういうスタートを切るかに注目です。

2007年05月25日

2007年05月25日 記念日

たった今、朝青龍が負けた。
記念にココに書いておく。何の記念かというと、モチロン白鵬の横綱昇進確定。


いつになく慎重な横綱、差し手争いで魁皇に上手を取られた時、「ヤバイ!ヤバイ!」と言いながら笑ってたら、負けちゃった。上手だし投げ。横綱がピークを過ぎ去った大関相手に、あんな風に上手取られちゃダメだろう。


上手を取れた白鵬、上手を取られた朝青龍。
これを八百長と見るか、朝青龍に異変ありと見るか。
兎に角、今日はある意味で歴史的な一日。
何かが変わる!?


場所前は、白鵬の綱取りに対して不安視していた私だけど、いやいやとんでもない。今場所の相撲内容はピカイチだよ。昨日辺りから立ち合いの踏み込みが素晴らしい。あの立ち合いで当たっていければ、この後も問題なし。全勝優勝の可能性が限りなく高くなってきた。というか、今場所の白鵬と朝青龍を比べれば、白鵬は絶対に負けられない。問題は、千代大海・・・千代大海を逆に押し出すくらいじゃないと。まぁ、引き落としてやっても良いんだけど。

2007年05月13日

2007年05月13日 大相撲夏場所展望07

もうゴチャゴチャ言わんよ。
白鵬の綱取り、朝青龍が横綱の貫禄を見せて、それを阻止するか。
他の大関・上位陣に期待はするけれども、何といっても今場所は白鵬の綱取りだけ。


私の予想。
朝青龍。こういう所でやってくれるのが朝青龍。出稽古、豊ノ島の件で散々叩かれているけど、あの男は意外とこういう場所でやってくれる。
何をやるかって?
白鵬を蹴落として優勝?それとも白鵬の綱取りをサポート?
うーーーん、前者だ。


白鵬次第、なんて言えば元も子も無いけど、朝青龍はまだ立ちはだかるよ。
それに先場所の優勝決定戦がどうも引っかかる。あんな相撲で勝ってガッツポーズしちゃった白鵬、今度は真っ向から行くだろうけど、それでどこまで行けるか。朝青龍が怪我でもしない限り、相当厳しいんじゃないかなぁ。
これを乗り越えられれば、白鵬時代到来。乗り越えられなければ、やっぱり朝青龍の独壇場。もう白鵬も琴欧洲も誰も入れない。彼が衰えるのを待つしか無い。


ということで、先場所の優勝決定戦は伏線なんだな。プラスに作用する伏線か、マイナスに作用する伏線はまだ分からない。でも、人生なんて悲劇的なもんで、そういったリズムがあるわけ。悲劇から喜劇へ、喜劇だと思えばまた悲劇へ。白鵬にとって先場所が喜劇なら今場所は・・・
白鵬の相手は自らが作り出すリズム。ペースといっても良いかもしれん。朝青龍が強いのは、そうしたリズム/ペースを自身で自在に操れるから。綱取りの白鵬、彼自身に相応しいリズム/ペースを自ら構築できるか。それが問われる。技量ではもう横綱になっても申し分ないだけに、あとは本当にそういうトコロだけだと思うんだけど。


冒頭で「ゴチャゴチャ言わない」なんて言いながら、ちょっと余計なことをいっぱい言ってしまったので、十両とかの展望は割愛。お許しを願う次第。

2007年03月25日

2007年03月25日 大相撲春場所感想07

大相撲春場所の感想。


まず、幕内は優勝決定戦の末白鵬が優勝。
しかし、千秋楽は横綱が変化。決定戦でも白鵬が変化気味で優勝、そんなので良いんかいな。いや、絶対にダメだ。
なーんかしらける千秋楽でしたなぁ。元はといえば、横綱が千代大海に変化で勝った辺りからおかしかった。


で、思ったのは、白鵬は当分横綱にはなれないんじゃないか、ということ。来場所、朝青龍も白鵬も怪我等をせずに出てくれば、やはり今場所同様この両者の争いになることは必至。けれど、まだ力量は朝青龍の方が上だから、白鵬はハッキリ言って不利。白鵬自身もそれをどこかで理解していたから、決定戦でああいうカタチとなって出たのかもしれん。
白鵬はまだまだ朝青龍を克服できていない。
今がピークの朝青龍を差し置いて優勝・横綱昇進という可能性は、今場所を見る限り高いとは言えない。あと2〜3年は待たなければならないんじゃないか。現段階では綱取りは厳しそうだけど、果たしてどうだろうか。


白鵬以外の大関については面倒だから割愛。


一方で、栃煌山が敢闘賞、豊真将が技能賞。
この両者は良いねぇ。ともにイイ相撲をする。一気に前に出て、相手を土俵の外まで持って行くといったような相撲で、見ていて気持ち良い。栃煌山や豊真将に豊ノ島、今場所は負け越したけど琴奨菊や稀勢の里が奮起してくれば、もっともっと面白くなる。特に栃煌山と豊真将と稀勢の里。栃煌山はこれから上位との対戦も増えて苦戦することが多いと思うけど、将来性はとても有望だと思うので、期待したいところであります。


その他の幕内力士では、若の里の復活や黒海が良かった。あと、安美錦の巧さも光っていた。ある意味、影の技能賞は安美錦。
個人的に注目していた鶴竜も、どうにか勝ち越し。来場所もこの調子で。


十両では里山が優勝ですか。
十両昇進以来期待している若ノ鵬は勝てないなぁ。海鵬も勝てなかった。
ただ豪栄道や寶智山などの活躍は興味深い。
そして皇牙の引退。残念だけど、本人の決断を尊重しましょう。土俵生活に弓取り、お疲れさまでした。引退後も活躍されることを期待しております。


最後に来場所の展望。
まず白鵬vs朝青龍が一番。両者ともとりあえずどうか無事に出てきてくれ。
あと栃東の動向も気になる。
そして上記に名前を挙げた幕内の若手の活躍に加え、十両から新たな新鋭が登場してくれれば良いんですが。
大雑把に言えばそんな感じ。ホンモノの大雑把で申し訳ありませんが、夏場所に期待するトコロは少なくありませんよ。
何かが動きそうな夏場所、そんな気がしています。

2007年03月17日

2007年03月17日 大相撲観戦雑記

お相撲観戦に行ってきました。
いろいろと印象的なコトはありました。いくつか書いてみようと思います。


まず会館前で入り待ちをしている時。栃東や雅山といった幕内上位陣は付き人を四人くらい従えて入ってきたのに、朝赤龍が一人で入ってきたのは面白かった。そういう位置にいるワケでもあるまいし。でも一人で会場入りってのが似合ってた。そのハマリ具合が良かった。あと豊桜は優しそうだった。


次に高見盛の時の盛り上がり具合はちょっと嫌だった。会場全体が拍手って。まぁ、良い相撲して勝ったからというのもあるんだろうけど、アレじゃあ玉乃島が可哀想だよ。玉乃島本人は平然としてたけど、内心は凄く悔しいだろうなーと思った。


それで魁皇の覇気の無さは異常だった。よく言えば落ち着いているとも言えるが、全然気合いが見受けられなかった。それが今場所の数字に出ているのかどうかは分からないけれども、大関とは思えない姿だった。
若干贔屓目もあるかもしれないけど、朝青龍、白鵬、安馬等の気合いの入り方は印象的だった。全員モンゴルじゃないか!


最後に、朝日山親方の頭はやっぱり凄い!


もっと書くことはあるんだけど、書き過ぎるのは良くない。手の内は隠すのが鉄則じゃないか。
追伸 土産物屋で千代大海の手形等を買ってきたけど、これは千代大海をあまり好いていない父親に送ってやろうと思う。大喜びしてくれるだろう。人の喜びはボクの喜び、人の失望もボクの喜び。

2007年03月11日

2007年03月11日 大相撲春場所展望07

そうして気がつけばもう大相撲春場所の季節。
例によって展望を。


まず上位陣はと申しますが、これはもう朝青龍と白鵬、そして琴奨菊のみ。
年配者はダメダメダメダメだねー。だって「5日目までに2勝できなければ、その時点で引退することを明言」するような大関がいる時点で、いったいどこに注目すれば良いのか分からないでしょ。大関の引退争いに注目ですかい?


特に琴奨菊。上位陣相手にどこまで自らの型で相撲を取れるか。それが最大の注目。状態が良ければ9勝くらい出来そうだけどなぁ。


把瑠都の休場が残念な平幕、ここでの注目は地味に戻ってきた若の里と新入幕の栃煌山、あとは若手で活きの良い稀勢の里、豊ノ島、豊真将。
それと個人的に最近気になっている鶴竜。鶴竜はもう少し巧さが欲しいなー。


十両では技術は一級品の海鵬、プラス豊響と寶智山。こちらも若い力に期待。


十両の優勝争いは相変わらず混沌としているけれども、幕内はダントツで朝青龍だろうなぁ。
もしかすると今年も年間全場所優勝してしまうんじゃなかろうか。二年前みたいな独走だけは勘弁願いたい。優勝するのは良いけど、もう少し見る側のことを考えて、それこそ八百長でもして星を調整してくれ。
朝青龍を追うのは、というより追えるのは、白鵬だけなんだからメチャクチャ頑張って欲しい。本当にそれしかないんだから。


さて、私は現在春休みということもあり、今場所はぶらっと観光気分で府立体育会館へ観戦に行こうと思う。大阪府立体育会館なんて行ったことあるわけないんだけど、駅から近そうだから迷うなんてことはない、よね? 大阪の街は怖いみたいだけど、もっと怖いのはお相撲観戦のチケット代。一万円くらい払わなきゃそれなりの場所を確保出来ないなんてね。そりゃ名古屋や福岡ではガラガラなわけだ。もうちょっと全体的に安くできないもんですか、北の湖理事長?

2007年02月04日

2007年02月04日 ガチで、ガチで消える。

相撲協会、週刊誌を告訴へ 「八百長疑惑」報道に対し


事情聴取をしたのが相撲協会というのが何とも・・・
こういうのは外部の者が調べなきゃならんだろうに。
相撲協会が調査して、「スイマセン、八百長でした」とは言えないだろう。


そういえば数年前に、大相撲の八百長疑惑を追いかけていた記者が、突然行方不明になったという噂があったなぁ。
今回の記事を書いたヒトは大丈夫だろうか。一年くらい経って、どこに行ったか分からなくなった、などということが起こらないように祈っております。


裏ではガチなのが相撲協会かもしれませんし。

2007年01月24日

2007年01月24日 誰が認めるか!

八百長疑惑で朝青龍ら事情聴取へ 協会監察委


同委員長によると、対象は、朝青龍本人と師匠の高砂親方(元大関・朝潮)、昨年九州場所の朝青龍の全勝優勝の際に八百長に絡んだとされた11人、さらに敗退行為の仲介をしたとされた幕下力士1人の計14人。24日までに関脇以下の力士と、高砂親方の聴取を終えたが、全員が疑惑を全面否定しているという。


そりゃ否定するだろぉ〜。
どこに現役バリバリながら八百長を認める阿呆がいるんだ。


まー、アレだ。こういう競技には八百長疑惑が付きまとって当然。
もしかしたら桜庭と秋山の一戦も八百長かもしれんじゃないか。後日に「因縁」とか「疑惑を晴らす」とかいう煽り文句を用いて再戦を盛り上げるための伏線としてね。


私は、格闘技的なモノは八百長もガチンコも混ぜ合わせて楽しむべきだと思っているから、こういう事件はあまり気にならないけど、日本相撲協会監察委員会なるものが存在していたことは気になった。
もの凄く怖そうな威圧感のある組織じゃないか。
でも委員長が友綱だからなー、そうでもないか。
そうでもないな。
そうでもない。

2007年01月21日

2007年01月21日 大相撲初場所感想

大相撲初場所の感想。


まずは朝青龍。20回目ですよ。場所前は決して万全ではないと思って、優勝争いは混戦になるだろうと予想したんですが、やはり底力というのか、一番一番の間に自らの調子を上げて行くその能力、改めて感服致しました。この調子だと、順調にいけば、今年中にあと3回は優勝するだろうなぁ。貴乃花の優勝回数は間違いなく抜くでしょう。


以下、上位陣について。と言っても、白鵬の復調を期待するだけで、あとはもう省略しても良い。大関、関脇、彼らについては特に感想もありません。いつも通りでしたね。強いて言えば、千代大海の立ち合い、かな。良くも悪くも大関陣の中では良かった。立ち合いだけは。動きが止められれば、例によってそれまでだけど。


その他の幕内力士では、豊ノ島の活躍は言うまでもないけど、他に印象的だったのは安馬と嘉風。
まず安馬は、何と言うのか、バランスの良い理想的な相撲が取れていたなぁ。変化した時もあったけど、がむしゃらに当たっていく相撲は見ていて楽しかったです、ハイ。
同様に嘉風も。彼は良い時と悪い時がハッキリしているけど、良い時は出足が素晴らしく、一気に前に出られていたのが印象的だった。


逆に露鵬や出島、栃乃花辺りは「どうしたんだろう」と思う相撲が多くて、不安が多い場所でした。


十両では、場所前から注目していた新十両の豊響がまさかの優勝。ただ、内容がイマイチだったねぇ。来場所もう一度、という感じで。
あとは何と言っても栃煌山と寶智山、相撲の巧い海鵬などが面白かった。彼らには来場所も期待。非常に期待。一方で若ノ鵬は残念でした。


さて、来場所は・・・
やはり横綱の独走を誰が止められるか、というか白鵬の活躍ぶり。
稀勢の里や琴奨菊、豊真将、豊ノ島といった若手の活躍。
それだけ。
十両でも、同じように若手の台頭に期待。


最後に、今場所のMVPは、凄く深い相撲話を展開してくれたデーモン小暮閣下と岩佐アナウンサーに。

2007年01月07日

2007年01月07日 大相撲初場所の展望

大相撲初場所の展望的ロマンス。


今場所はかなり混沌としそう。本命なし、かな?
朝青龍、白鵬、琴欧洲が軸で、把瑠都、安馬、稀勢の里辺りが続くという展開か。どうも朝青龍が独走しそうではない。その分元気な若手中心になるかも。


十両では、陥落した北勝力、北桜、あとは若の里や隆乃若、栃煌山、豪栄道が勝ち星を重ねるか。
そして個人的に注目しているのが新十両の(門元改め)豊響。
あと忘れてならないのは、新たな怪物候補若ノ鵬。十両になってどこまで勝つか、どういう相撲を取れるか。もしかすると新たな衝撃が生まれるかもしれなくなくない。
十両はやはりベテランと若手の争いで、こっちは幕内より白熱するかも分からんね。


そして、今場所一番の展望的ロマンスは、何と言ってもデーモン小暮閣下の再降臨。
実はコレが一番の楽しみなのだ。
果たして今回はどういうお話を聞かせてくれるのか、そればかりが楽しみなのであります。


それではまた千秋楽後の総括にて。お後が宜しいようで。

2006年11月26日

2006年11月26日 大相撲九州場所感想

やっぱり深い衝撃なのかと日本杯、ヘヘーンだ。


さて、お馴染み 大相撲の感想。
一年納めの九州場所、毎度鬱陶しい座布団乱舞に見事横綱朝青龍が全勝優勝で応えてくれました。


以下、適当な感想。
やっぱり白鵬がいなけりゃ駄目。琴欧洲も全体的によくなかった。でも10番勝つんだからなぁ。実は栃東も魁皇も10番勝ってるんだよなー。何でだろう?底力だとは、あまり思いたくない。琴光喜なんかもうちょっとで年間全場所8勝7敗かという状況だったのに。
朝青龍に対抗できるのはやっぱり白鵬だけかね。今場所は豊真将や琴奨菊など若手の活躍が良かったけど、白鵬に続く若手力士の台頭を切に祈ります。特に豊真将は初場所で番付を上げてどこまで勝てるか。まだちょっと力不足かもしれないけど・・


あとは注目された兄弟力士のヒトたちで結局勝ち越せたのは露鵬だけだったり、若の里はもう関脇に戻れそうもないと思われたり、十文字が存在感を見せつけたにも関わらず、やっぱりキャラは地味だったり、皇牙の相撲内容についてちょっと不安に思ったり、豪栄道と栃煌山は来場所も楽しみだったり、期待の門元もあと一息だと思ったり、白馬がやたらと良くてこれからに期待が持てたり… いい加減に振り返ればキリがない。


・・・ということで来年の期待。
大関陣の整理。白鵬横綱へ!? 朝青龍独壇場の阻止なるか。幕下・十両から新たなる若手の台頭。北桜とか土佐ノ海とか皇司とか玉春日とか栃乃花とかのベテラン、把瑠都とか稀勢の里とか豊真将とかの若手。


今年の大相撲も終わりました。来年はどうなるのでしょうか。さてさて、2007年の大相撲にも期待しましょう。

2006年11月18日

2006年11月18日 あえて勝つ。

魁皇が強い。
なんだこれは!?八百長か
7連勝って何だよ。角番どころかフツウに優勝争いに加わってるし…
てっきり今場所で魁皇も見納めだと思ってたのに。


まぁ、優勝の大本命は朝青龍ですが、まさか魁皇の優勝なんてことはないよね。
そんなコトがあったら耳から舌が出て来るくらい驚く。
そして「魁皇優勝陰謀説」なんかも出て来る。
魁皇無き九州場所なんて客入りが散々だろうから、わざと魁皇を優勝させた、なんてね。
魁皇に変わる九州出身、特に福岡出身のスター力士が出現するまで魁皇の引退はナシ。琴奨菊とか皇牙とか十文字とかはどうだ・・・ う〜ん・・


そもそも魁皇って何で地元で異常なくらい人気なんだろう。
現役大関陣で一番メディア登場回数が少ないのに。
バラエティ番組ではまずお目にかかれないし、CMも、ねぇ。
魁皇の裏には、やっぱり何かあるのかも分からん。

2006年11月11日

2006年11月11日 ガチで無

波田陽区という響きに時間の流れを実感する晩秋。
御機嫌宜しゅうございますでしょうか。
さて、明日から始まる大相撲九州場所の展望でも。


もう優勝予想とかあんまり意味無いんでやりません、とりあえず注目点だけを箇条書き。


魁皇の潮時
把瑠都の相撲内容
優勝本命の横綱
琴欧洲、そろそろ復調だろ〜
豪栄道の将来性
若兎馬も再び
&門元


3組の兄弟も頑張って欲しいなぁー
ということで・・・実は今場所、ちょっと波乱を期待してます。
なんか驚くようなことがないかな。土佐ノ海が優勝するとか、琴光喜が全敗するとか。
んなこたぁないか。


とりあえず明日からまた愉快な愉快な大相撲が始まるので嬉々としていますよ。
じゃあ、おやすみなさい。

2006年09月24日

2006年09月24日 大相撲秋場所感想

なんだかんだで朝青龍の優勝で幕を閉じた秋場所。


白鵬の不調ばかりが目に付いた場所だったけど、千秋楽の立ち会いだけは良い感じだった。
あと琴欧州が復調してきてるのが嬉しい。
逆に把瑠都は残念だなぁ。まぁ、試練の時ですかね。魁皇は・・・ちょっとスペースの関係で善意ある割愛。


私が、場所前に注目として挙げた稀勢の里と豊真将は・・・


う〜ん、稀勢の里は横綱に勝って殊勲賞も受賞したけど、良い時と悪い時の差があり過ぎだよ。この辺を改善できないと、今以上のレベルには上がれないだろうなー。特に立ち会い、遅れることがしばしばあったのが気になりました。
豊真将は負け越し。序盤は良かったんだけど・・・どうも後手後手に回ることが多いというか、一気に持っていかれるというか。電車道というわけじゃないんだけど、すぐに不利な体勢を作られてしまうことがある。う〜ん、稽古したら良くなるかなぁ。まだ結構な甘さがあるという感じがしました。


一方で、良かったのは安馬と安美錦。彼らについては言う必要がないでしょう。安美錦は兄の安壮富士も十両で勝ち越して入幕がほぼ確定ということで、兄弟そろって御目出度いことですね。
あと、個人的に良いと思ったのは黒海と露鵬、そして豪風。まー、勝ち星が証明してますが。
特に露鵬はいつの間にか技術を上げてた。彼は、私が今まで思ってた以上に、上手を取ると良い相撲ができるみたいだ。先場所の不祥事が本人にとって良く作用したのかな。
そして黒海と豪風。両者とも立ち会いから一気に当たって相手を押し込んでいく相撲が全開だったなぁ。ただ組まれたらダメだけど。


それと今場所は幕下が面白かった。澤井と門元の境川部屋の二人が特に目を引いた。澤井は文句なしだけど、門元も非常に楽しみな存在ではないか、という気がしました。


ということで、ココまで無意味な総括的感想的なモノを述べてみました。
あまりにも散乱状態の意見でどうしようもありません。


来場所の福岡は、相変わらず客入りが良くないのだろうけど、とりあえず白鵬と何度目かの窮地に立たされた魁皇に注目です。それと、来場所辺りまた負け越すであろう千代大海か栃東にも。
そして安馬は来場所どうなるのか? 大勝ちした北勝力はまた大きく負け越すのか? 今場所、幕下を無敗で通過して十両に昇進する澤井は? 今場所新十両で勝ち越せた期待できそうな栃煌山は果たして?


大相撲九州場所 11月12日 START! 全米驚愕の真実がそこに…

2006年09月10日

2006年09月10日 圧倒的なバランスにより…

今日から始まった大相撲秋場所。恒例の(何の意味もない)幕内優勝予想など。


…大した前置きもなく、いきなりだけど
優勝は


朝青龍


ホントは白鵬に期待したい所なんだけど、どうもなぁ・・
朝青龍も決して万全ではなさそうだけど、技術や精神面での差は、他の力士とは比べ物にならない。
今場所も総合力では横綱がダントツ。∴(ゆえに)怪我でもしない限り、今回も朝青龍がいくんじゃないかと予想。


個人的な(幕内)注目力士は稀勢の里。
彼は先場所あたりからスゴく良い。かなり面白い存在になりそうだ。
あとは豊真将。
もう幕内定着といった感じですが、このヒトのポテンシャルは結構高いのではないかという気がしております。相撲内容も良いのが多いし。


で、過去数場所くらいの成績から判断すると、今場所において北勝力あたりが10勝くらいしそうな気がする。なぜかは分からないけど、そういう予感がするのです。


と言った感じで、いよいよスタートしました。
さてさて、一体どうなることやら。

2006年07月23日

2006年07月23日 大相撲名古屋場所感想

"横綱"朝青龍の貫禄! で終わった大相撲名古屋場所。今回はかなり見所が多かったと思います。


まず、何と言っても横綱の強さ。日を重ねる毎に安定感を増し、万全の取り組みだった。千秋楽の白鵬との一番は間違いなく頂上決戦だったけど、ちょっと攻め方がマズかったかな。それまでとは違って相手が好き勝手させてくれなかった分、窮屈な状態、とでもいうのだろうか、相手に有利な体勢を許してしまったのがいけなかった。
でも、さすが横綱という感じですかね。安定感や技術など、総合力では白鵬よりまだまだ上ですね。


で、その白鵬。審判部の判断については、ちょっと微妙な気もするけど、まぁ、次の場所で白鵬の"本当の"全てが示されると思う。要は、ここで結果を残せるか否かで今後が決まるといっても過言ではない、と思っている、のです、私は。
取り組みの方に関しては実質取りこぼしのような2敗だから、特に問題視することはないと思います。
いや、取りこぼしこそ最もいけないことなんだけど、でも、今の調子を維持できれば、問題はない。組めれば最強。もう敵は朝青龍だけでしょう。


次に、雅山とかその辺。私は、雅山の大関復帰なんてどうでも良いと思ってましたから、彼もまた頑張れば良いんじゃないですか。
ただ、内容がイマイチの取り組みが多いのは、もはやどうしようもないというべきなのか。
魁皇と琴欧州は、酷かった。特に琴欧州。なんじゃアレ。怪我をしてからの栃東と千代大海も酷かったが、大関の中では琴欧州が一番悪かったなぁ。まずお相撲の様子がおかしい。笑ってしまうよ。
もう、一度白鵬以外の大関陣を平幕に落としてみれば? そこから這い上がって来れるヤツだけが"真の大関"に相応しい。そういうことで如何?
白鵬以外の大関と万年関脇の琴光喜の違いは何かと問われても、現状では説明できん。
ああー、その琴光喜も相変わらずの内容でたまに腹が立ったなぁ。


上位陣は朝青龍と白鵬以外には見るべき所が無かったなぁ。
あえて言えば稀勢の里かな。良し悪しがはっきりしてたけど、自分の型になれば大関まではいけそうだけどなぁ。今後に期待。


平幕ではやはり把瑠都。一応9勝したけど、今場所は後半になって悪いところが出ましたね。まだまだこれから。荒削りなのが面白いと思ってたけど、もう少し相撲を覚えるべきかもしれん。もう三役になる? ちょっと微妙かもしれんが、お相撲内容も微妙にならないように願います。
次に露鵬。注目されたけど、ちゃっかり勝ち越したのが面白い。
で、豊真将。彼も良かった。積極的に前に出れれば、かなり力を出せるじゃないか!凄いよ。こんな良い加減なコメントで申し訳ないが、彼のようなタイプの力士がどんどん盛り上げていって欲しいなぁ。
そして片男波部屋の両雄、玉乃島と玉春日。敢闘賞と技能賞おめでとう。玉春日は、もしかしたら今場所において平幕で一番輝いてたかもしれん。10年ぶりの技能賞ですか。次は玉乃島も玉春日も番付を上げますが、また活躍を期待してます。ベテランの健闘を祈りつつ・・・


十両は、後半戦が面白かったなぁ。結局寶智山の優勝だったけど、次は幕内に上がる人も多いみたいで、期待してますよ。
琉鵬あたりに期待したいところですが、隠れた面白キャラの春日錦も幕内復帰が濃厚かな。


あと、幕下優勝の白石は、個人的に要注目だと思ってます。今後面白い存在になりそうな予感がするのです。


最後に、上がる者いれば下がる者あり、ということで北桜、豊桜、武雄山なんかはまた十両陥落っぽいけど、頑張って欲しい。若手に負けないで活躍して欲しいものです。
上位にいるどうしようもないベテラン大関の連中は、もう若手に負けていくだけでしょうが、平幕にいるベテランの人たちには負けないで欲しい。
かなり偏見的ですが、そういう想いでいます。
そ れ で は  サ ヨ ウ ナ ラ。

2006年07月14日

2006年07月14日 暑いのはイヤだから死んでね

なんか糞みたいな生活してる中に、ちょっとした事象が絡んでくると、やたら忙しく感じますね。
「ザ・ワールド・イズ・マイン」が復刊されるみたいで、この夏の楽しみができました。
実は、私、今、ちょっと変な状況により小論文的なものを書く必要に迫られていて、いやはや大変です。まあ、原稿用紙の枚数でいえば50枚くらいのものなんですが、資料集めとかがねぇ。
こういうことやってると必ず思うのだけども、論文なんていい加減なものが多いのかもしれん。よく「論文捏造発覚」なんてニュースが出るけど、まだまだ気付かれていない所に、捏造モノがあるかもね。
そもそも引用なんて、都合の良いものを引っ張てきて提示してるだけかもしれんやね。自論の正当性を証明するために、微妙な一文を上手く見つけてきて、前後の帳尻だけ合わせて、さもまともぶって書いてたり。解釈が大きく別れそうなものを、訳知り顔で持ってきて論述してたり。微妙な言い回しで記述してみたり。っていうか、引用元のが「捏造論文」かもわからん。ちゃんと資料を吟味しなければならんから、大変だ、
全部が全部、素晴らしい論文なわけはないね。ちょっと文才に長けてるのを良いことに、巧く誤魔化して書いてるのも多いのだろうなぁ。
それなりのクオリティのものを書き上げるのは、相当至難の業です。


ということで、大相撲名古屋場所。例年の如くガラガラですけど、それなりに盛り上がっているのかな。
白鵬が初日で負けたのには驚いたし、朝青龍がほぼ万全なのも、ちょっと予想外だったなぁ。
雅山の大関復帰なんて、どれだけの人が期待してるのかしらんけども、白鵬の綱取りもちょっと困難かもしれん。期待はしてるんだけども…
それに栃東が良い感じなのも憎らしい。調子が良くて綱取りの自信があるとか言ってる時に限って途中休場するのに、その後の場所では驚くほど良い感じなんだから。


十両では、皇牙と皇司。
特に皇牙はイイなー。内容も悪くないと思うし。


まあ、そういうことで、またこれから、続きを書かなければいけません。
あと一息で終わりそうだから、鼻糞でも食べながら、できる範囲で誤魔化し誤魔化し書いていきます。
なお、この投稿も全て誤魔化しです。

2006年07月09日

2006年07月09日 期待を込めて白鵬

今日から大相撲名古屋場所が始まりますね。
名古屋場所は下品な客が多いから、大っ嫌いなんですが、まあ、それは置いといて、今回も超簡単な優勝予想をさせて頂きます。
ちょっと今日は日曜にしては珍しく忙しいので、大雑把フランク・ザッパに書かせてもらいます。


ずばり、優勝は


白鵬


期待も込めて白鵬です。


横綱昇進!! 横綱昇進!!


その他の注目力士は、やはり把瑠都ー!
そして、復帰してきた横綱朝青龍がどれくらい相撲を取れるか。どうやら万全ではないみたいだから、優勝は難しいんじゃないかなぁ。


で、問題の大関陣。
魁皇はもうそろそろ潮時、栃東はまた角番か!琴欧州の膝の調子は良くなったのかなぁ。千代大海は・・・省略。


ああ、ダメだ。時間がない。十両とかについても何か書きたいけど無理です。
また後日時間を見つけて書きます。書ければ、ね。

2006年05月22日

2006年05月22日 大相撲夏場所の感想

結局白鵬の優勝だった夏場所。
雅山の快進撃は本当に予想外だった。
でも私としては把瑠都に尽きる場所だったなぁ。


以下適当な見解。
まず優勝した白鵬ですが、尻上がりに調子が良くなっていったような感じがします。もう横綱の貫禄さえありますね。
雅山は来場所で大関復帰するのかねぇ。今場所みたいな相撲が取れれば良いんだけど。
で、把瑠都。これは恐ろしいですね。なんか反則的な取り組みを何回も見ました。今はむちゃくちゃな荒らしさが魅力だけど、もうちょっと技術がつけば・・・ 考えただけでも恐ろしい。


その他の力士について。
大関陣については、割愛せせて頂きたく存じます。が、琴欧州について一言。休ませろよ。
朝赤龍が敢闘賞。まぁ、久々に活躍した場所だからねぇ。旭鷲山も前半は良かった。後半は相変わらずという感じで見ていて楽しかったけど。
あとは白露山なんかが持ち味を出せてたようで良かった。


十両はなんかグダグダだったなぁ。締まりがなかった。


来場所にむけて。
来場所の期待はやはり、白鵬の綱取りになるのかなぁ。大関2場所で横綱なんて珍しい気もするけど。
あとは雅山の大関復帰。これは、まー なるようになるでしょ。
朝青龍が出てくるのかどうかは分からんけど、白鵬は横綱になる上で絶対倒さなければならない相手ですから、出てきてもらいたい。把瑠都と朝青龍の対決も見てみたいし。栃東も同様。
その把瑠都の上位陣との対決も楽しみの一つですね。
来場所の方が今場所より見どころが多そうだ。


ちょっと時間が無いので、この辺で失礼しますよ。本当に大雑把な感想で、体裁も何もない文章で申し訳ありません。只々平謝りの次第で御座います。それでは。

2006年05月14日

2006年05月14日 大関への一言

本当に大関と言える立場の人、実際は何人いるのだろうか?
雅山だってその気になれば大関復帰できるさ!
そして、最短陥落だってあり得るさ。
という気分で毎日が始まります。


千代大海が絶好調!!!
なんかちょっと優勝してほしい。
千代大海の綱取り場所を見てみたい。
お願いしますよ。


栃東は綱取りがかかると、なぜ休場に繋がるのか。
また角番か!


魁皇は意外に勝ち星を重ねているので驚きです。


琴欧州は万全じゃないなら休めば良いのに。
無理はいけない。


最後に白鵬。
初優勝できるかも…
一番期待し、応援してます。

2006年05月08日

2006年05月08日 今場所は混戦

月日の流れは早いもので、もう夏場所の季節。
それで今日なんかは各地で気温25℃以上の夏日。死ね。暑いのは嫌だ。


ということで、恒例の優勝予想。(2日遅れの幕内のみ)


えーと優勝は


白鵬


っていうか、正直今場所は分からんのですよ。
かなり混戦になりそうな予感がしているんです。
そんな中、今日朝青龍にトラブルがあったみたいだから、思い切って優勝は白鵬と予想してみました。


2日目を終わって、横綱と琴欧州と栃東が負けているし、魁皇は先場所に続いてアレだし、千代大海は例のはたき込み・引き落としが快調に炸裂中だけど、どうせ上位陣には負けて優勝は無理だろうし、朝青龍は今日の取り組みで今後に不安が残りそうだし・・・
と、こういう具合でいくと、白鵬だけが大した不安も無いわけです。あえて言えば大関になって最初の場所のプレッシャー。
でも、勝ち星を重ねていくにつれて、それも徐々に解消されると思うので、それほど大きな問題では無いように思われるのです。


後には琴欧州辺りが地味に絡んできて、初日で良い相撲を取った稀勢の里なんかも今場所は面白そうだし、琴光喜や若の里なんかもちょっとは絡んでくるんだろうけど、彼らは千代大海同様優勝となると・・・


そして、最後の問題は朝青龍が今後どうなるか・・・


そんなコトを全部引っ括めて白鵬としました。


いやー 二日目に予想なんてインチキっぽいけど、色々忙しくて書けなかったのです。お許しを。
仮に場所前に予想をしてたら、「優勝は朝青龍」と言ってたような気がします。白鵬にしたのは、今日の両者の取り組みを見てから。
だからこれはもうインチキ予想かもしれんけど、所詮素人の戯言だと読み流してくれれば幸いなのです。


(あ、そうだ。優勝は難しいだろうけど、把瑠都にはムチャクチャ注目。なんたって未来の横綱かもしれんしね。)

2006年04月23日

2006年04月23日 影法師

以前私の好きな幕内力士を適当に書き並べたけど、あれの第二回を実施。
ちなみに第一回はコチラから。


今回は


さりげなく応援している力士を。


玉春日
十文字
隆乃若
上林
千代白鵬


そして現役最年長一ノ矢


ガンバレ!

2006年04月07日

2006年04月07日 キユーピー株式会社さん、お願い!

高見盛、白露山、把瑠都が出演しているANAのCM。
先週くらいから流れてますが、アレを見る度に思うことがあります。


うわ〜 白露山だよ! なんで!?


まず高見盛は言わずもがな角界のCM王。
把瑠都は金髪の関取として話題になりました。
白露山は・・・・・


そもそもあのCMでは国際色豊かなモノを作り出したかったのかどうかは知らんが、とりあえず白露山を見ると笑ってしまうのです。
と言うのも、今私の中では白露山ブームが到来している気配がするから。


なぜ白露山かというと、まずとても24歳とは思えない風貌。
次にあの露鵬の弟だということ。どう見ても兄弟とは思えない兄弟。露鵬は強面なのに、なぜか白露山は優しそうな、泣き虫天使のような顔つき。
しかも泣き虫天使なのに禿げているというおまけつき。
露鵬とは腹違いかと思ってしまうその外観は驚異的です。
更に足は細くてスマートで、愛称はキューピーであるということ。確かにキューピーにそっくりだ!
最後に土俵の上では引くことが多々あり、千代大海二世も狙える素質を隠し持っていること。


以上のような点で、白露山は私のハートをガッチリと鷲掴みにしてしまったのです。
その白露山が不意にテレビに出てくるわけですよ。
頻繁に流れてるCMじゃないだけに、パッと出てきたときの衝撃はいつ見ても凄い。そして面白い。
あそこに白露山を起用しようと考えた人に、私の全身全霊を込めてお礼を言いたい。スケジュールやギャラ的な事を考慮した場合に、琴欧州には手を出せないと判断し、白露山にしたのかも知れませんが、結果的にその決断は良かったと思います。少なくとも私にとっては。


ということで、キユーピー株式会社さん、貴社の製品のCMに白露山関を起用して頂きたく存じます。
これほど適役の人は世界中どこを探してもいないと確信しておる次第であります。

2006年03月26日

2006年03月26日 大相撲春場所感想

朝青龍がモンゴル同士の決定戦制す


というわけで、私の優勝予想が偶然適中し朝青龍の優勝で幕を閉じた春場所ですが、いやあ 千秋楽はもつれたねえ。
ともすれば八百長とも思われそうな展開。
魁皇が勝ち越して角番脱出。現役続行が確定。
栃東も朝青龍に勝ち、来場所の綱取りに再び夢を繋ぐ。
そして優勝決定戦。横綱が貫禄を見せての優勝。
これはなんか完璧な展開でしたね、


それにしても、決定戦は凄い一番だったなあ。まさに頂上決戦という感じ。
朝青龍も白鵬も実力的には互角。立ち会いからの攻めでは白鵬が優位だったんだけど、その後の朝青龍が凄かった。あの状態から最後投げにもっていけるんだから、本当に最強だ。
これからは白鵬と朝青龍の二強時代が数年続くんでしょうねえ。


その白鵬。
「大関白鵬」、29日に正式決定
これで大関が5人ですか。今場所中に一人くらい(というか某氏と某氏のどちらかが)いなくなると思ってたのですが、そういうことはありませんでした。
っていうか魁皇はまだどうにかなるけど、千代大海は・・・・・あれで良いのかなぁ。
来場所からは、今まで以上に良い大関と悪い大関がはっきり別れて、すごく嫌な雰囲気になりそう。
ま、見ている側は時間が経って、大関が減っていくのを待つしかないのですが・・・


あとはその他のこと。
旭鷲山が敢闘賞。たまにこうやって活躍するから旭鷲山はあなどれない。まるで北勝力のようだ。相撲の内容は全然違うけれど。
技能賞は安馬と白鵬。同学年の二人が受賞。安馬と白鵬が同学年と言われてもピンときませんが。
白鵬は殊勲賞も獲ってますし、もう完璧な内容での大関昇進となりました。


その他の平幕力士では、まず若の里の活躍が目立ちました。が、彼はもともと関脇クラスの人ですから、別に驚くことでもありません。
人気の北桜と高見盛はともに負け越し。高見盛は随分勝ち越しから遠ざかってたと思いますが、残念ながら今場所も負け越し。
一方若手の嘉風が幕内で初の勝ち越しを決めたり、ベテランの玉春日も勝ち越しを決めたりと、個人的に興味深い人たちの活躍もありました。
幕内でも屈指の地味力士、玉春日、春日錦、十文字のうち勝ち越せたのは玉春日だけですからねえ。
まー、玉春日は昔金星キラーで関脇までいった実力者ですから、まだまだ期待して良いんじゃないでしょうか。


あと十両では、やっぱり把瑠都の全勝優勝。彼はスゴい。あんな体格反則。今一番楽しみな関取でしょうね。
個人的に注目している猛虎浪も勝ち越しを決めましたし、土佐ノ海も勝ち越しを決めて来場所再び幕内に戻って来れそう。
ただ、闘牙が幕下に陥落決定的で悲しい。今場所はもう相撲内容が最悪でしたから・・・・


・・ということで、本当に感想だけを書き殴ってきました。
最後に来場所の注目点を挙げるなら、やはり"大関"白鵬と朝青龍。そこに怪我が治った琴欧州も加われば優勝争いが更に面白くなるんじゃないかな。栃東は・・・あまり期待できそうもないなぁ、
十両ではまず把瑠都。そして弓取りでお馴染みで、来場所からは十両で相撲を取るであろう皇牙。彼がまだ弓取りを続けるのか否か。
以上のような点に注目。


何かまだまだ書きたいこととか、もっと詳しく書いてみたいこともあるけど、もうこの辺にしよう。
それでは、来場所も好取り組みを期待して、春場所の感想終わり。

2006年03月15日

2006年03月15日 ◎白鵬 ○朝青龍 ▲栃東だけど…

毎回恒例の幕内優勝予想です。


優勝は


朝青龍と予想します。


実は白鵬の優勝といきたかったのですが、私の本命予想は当たらないというジンクスが完成しつつあるので、あえて次点の朝青龍にしました。
横綱ゴメンナサイ。
とは言っても昨年の優勝予想はほとんど朝青龍で、当然のように優勝してきたわけですが・・・
横綱以外の関取を本命に挙げると、どうもダメなんですよねぇ。そういう時に限って別の(横綱以外の)関取が優勝する。


で、3日目までの相撲を見る限り朝青龍に大きな問題はありませんね。
注目の栃東は2日目で黒星が付きましたが、状態が良いので間違いなく優勝争いに絡んでくると思います。
白鵬は・・・・ムチャクチャ良いね。シャレにならないくらい万全の取り組みですわ。
ここ数場所の中でも一番良い状態じゃないかな。
今場所はこの三者の三つ巴じゃないかな。


魁皇はやはり角番脱出が精一杯という感じ。琴欧州は足の状態がかなり悪そうで気になってます。
琴光喜とかも悪くは無いんだけど、相変わらず優勝となると厳しいでしょう。
えっ、"大関"千代大海? ちょっと彼は話にならんよ。


ということで、今場所は先場所イマイチだった朝青龍の逆襲場所。
(本心は白鵬の初優勝場所だけど)

2006年03月12日

2006年03月12日 大相撲春場所展望

さてさて、今日から春場所が始まりますね。
ということで、個人的な春場所展望を。


まず一番の注目は、やはり栃東と白鵬の昇進でしょう。新横綱・新大関が誕生するのか否か。
どうやら栃東も白鵬も調子は良いみたいですから、かなり期待できそう。
昇進ラインは栃東が13勝以上、白鵬が11勝以上かな。
栃東は優勝しなきゃ横綱は厳しいのではないでしょうか。
でも、仮に横綱が全勝優勝、栃東が14勝1敗で優勝を逃すという事態になれば、昇進の可能性は大きいと思いますが・・・
一方の白鵬の場合、3場所で33勝が目安ですから、今場所11勝でも可能性があると思いますが、あくまでも内容によります。個人的にはせめて12勝以上で昇進して欲しいけど。


両者とも昇進できる可能性は高いと思うのですが、果たして・・・・


ところで、その横綱が稽古不足だとか調子がイマイチなんじゃないか、などと言われていて若干不安な部分もありますね。
まぁ、初日・二日目くらいまで見れば、ある程度のことは分かると思いますから、それまで待ちましょう。


で、昇進をかける者がいれば相変わらず進退をかける者もいるわけです。
例によって角番の魁皇と千代大海。この両者はどうなるんだろ?
もうそろそろかもしれませんね。


ま、その他では幕内復帰した潮丸とか栃乃洋とか先場所良かった北桜とか新三役の露鵬とか。
十両では把瑠都や猛虎浪といった外国人勢に注目です。あと初日の闘牙と隆の鶴の対戦にも注目。


そのうち当たらない幕内優勝予想もやります。
それでは。

2006年01月22日

2006年01月22日 初場所の感想

結局栃東が優勝。
私が応援している白鵬は残念ながら初優勝とはなりませんでしたね。
でも、今日は琴欧州相手に凄い相撲を取りましたね。
来場所13番以上勝てば、大関昇進という話も出てくるんじゃないでしょうか。
次に、増々期待ですね。


で、今場所は魁皇と千代大海というヘタレ大関が途中休場したわけですが、彼等は出てきても不甲斐無い相撲を取って客をシラけさせることが多いんで、いなくて良かったんじゃないでしょうか。
今場所がかなり盛り上がった原因には、優勝争いが最後まで分からなかった事の他に、シラけるような一番が少なかったことも原因かと思います。
しかし、魁皇と千代大海は来場所は角番。今場所の栃東は角番から優勝しましたが、彼等は・・・・無理でしょうね。特に千代大海は。


本当に角番がいない場所って最近ないな、と思います。本当に大関は・・・ もう琴欧州と栃東だけが大関でも良い気がします。
栃東は怪我さえなければ、多分大関の中で一番強いから来場所に期待です。綱取りなるか。


横綱朝青龍については、明らかに状態が良くなかったように思います。その上白鵬との一番で怪我をしてからは、かなり精彩を欠いていましたね。
まあ、本人も稽古不足を認めていたから、来場所は大丈夫だと思います。
また憎らしいほど強い朝青龍が大阪で見られることを願っています。


平幕ではやはり時津海と北勝力になるんでしょうが、でも一番輝いていたのは北桜だと思うな。
34歳であの勢い。特に前半は良かったですねぇ。
また来場所も幕内で見られるのが嬉しい。ファンとして。


そして最後に十両優勝を果たした栃乃洋。また幕内で上位目指して頑張って下さい。彼も力はまだまだ衰えていないはずですよ。やはり怪我が原因で番付を下げましたが、本来の力は千代大海より上じゃないかな? ・・いや上だと思いたい。


あと幕内復帰が濃厚な玉春日とか幕下優勝した把瑠都なんかも頑張って下さい。
来場所のベテランと若手の活躍に期待して感想おしまい。

2006年01月20日

2006年01月20日 1985年生まれの面目躍如

大相撲初場所の幕内は大変なことになってますね。
十両では栃乃洋か猛虎浪か玉春日かという具合ですが、幕内では一敗の栃東を筆頭に二敗に白鵬・北勝力・時津海ですか。
今日は朝青龍と琴欧州が破れて、三敗となりました。この両者は一歩後退ですな。
朝青龍は怪我の具合が心配ですね。今日の取り組みは明らかに異常だったし。
あまり無理はしてほしくないな。今場所無理したことにより、この後に影響が出れば大変ですからねぇ。


で、優勝争いですが、私は白鵬の初優勝が十分にあり得ると思います。ていうか、もう栃東か白鵬のどちらかでしょう。
大関は琴欧州に先を越されましたが、優勝では白鵬の方が先なんじゃないかという思いがしています。


もうこの際思い切って言いますけど、状態が万全なら白鵬こそが幕内最強力士だと思っています。おそらく私だけが。
怪我をせず、経験さえ積めば、白鵬も4年後くらいに年間6場所完全制覇もあり得なくなくなくなくないことはないことはない、と思っています。


願わくば今場所白鵬が初優勝。そして年内には大関に。更には来年の夏までには綱取りという具合でいって欲しいですね。
なんたって私と白鵬は同い年ですから。学校の学年でいっても、同じになります。
方や幕内最高優勝を狙おうかという1985年生まれと、方や苦学生を装った1985年生まれの一般学生です・・・
なんだ この差は。どうすればそんなに差が開くんだ!。
嗚呼 非常に虚しい。


・・・ まあ、とにかく私からしてみれば、白鵬は同年代の大ヒーローです。是非1985年生まれの横綱というのを見てみたい。
白鵬が大関になったら、初めての生での大相撲観戦をしようと軽く決心していますから。

2006年01月14日

2006年01月14日 北勝力、二度目の快進撃か!?

好きな幕内力士


北桜
白鵬
黒海
時天空
栃乃花
垣添
安美錦


そして最強横綱朝青龍


ガンバレ!

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