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2006年02月25日

2006年02月25日 Where Is 踏み台?

春眠暁を覚えず、とはよく言ったもので最近の春のような陽気の日々にあっては私も起きるのが嫌になります。
もうこの際、暑くなるまで布団の中で生活したいくらいです。
ずっと布団の中でいられるような体質になれば良いのに。


ところで、最近"ある"踏み台を探しているのですが、なかなか見つかりません。
誰か俺の踏み台になってくれ、とは言わないけども、探し物が見つからないと非常にイライラしますね。
踏み台探しなんか止めてしまおうかとも思ったりしますが、一つのことをやり出したら止め難い性格ゆえに困ります。


私の踏み台は永田議員ばりに行方知らずです。もしかしたらどこかの病院に潜んでいるのかもしれん。
ちょっと明日からは色んな病院に行って探してみるか。

2006年02月24日

2006年02月24日 Jigsaw Puzzle

Crown Of Fuzzy Groove一つ一つの小さな粒が固まり、大きく揺れているかのような、そんな幻想的な世界。
まるでジグソーパズルであるかのようなこのアルバムが完成されるまでにかかった時間は5年とも言われており、山本精一曰く「真のファーストアルバム」だとか。


このアルバムに収められている曲群は基本的に、アンビエント、エレクトロニカ、ブレイクビーツ、テクノなどの要素が混在したものであり、とにかく音像が凄い。そして音の高揚感が堪らない。
脳を刺激する音が無数に散らばり、聴く者のイマジネーションを"これでもか"、と言わんばかりに高めていく。
はっきり言って、「凄すぎる」アルバム。驚くべき完成度である。


一つ一つの音が全てをぶち壊し、全てを生成し、全てを包容するかのような不思議な威力を持っている。
そして限りなく透き通って、ただただ美しい。


しかし「Crown of Fuzzy Groove」とは、実に言い得て妙なタイトルだと思う。 "Fuzzy Groove"というのは、このアルバムに収められている曲を形容するのにピッタリな言葉だろう。


無数の"Fuzzy Groove"が至る所から響いてきて、聴くものを新しい感覚に陥れる。 聴いているうちに、一つの鬼気迫った"Fuzzy"な世界が見えてきそうになる。


踊るような音ではなく、揺さぶられる音。
音が地殻変動を起こしている。そんなことを感じさせられる、尋常ではないアルバム。
最高ランクの一枚。

2006年02月19日

2006年02月19日 Movable Type

ブログをStereologからMovable Typeに変更してみました。
変更したといっても外観は何も変わってませんが・・・

今まで使ってたStereologはPHPだけで稼働するシステムだったのですが、せっかく使ってるサーバーがDBも使えるのに、それを無視しして使わないでいるのは勿体無いと思い、何かいろんな所で使われているMovable Typeを導入してみたというワケです。(この一文スゴく分かり辛いけど・・・まー、いーや)


今日の午後12時以後数時間の間にアクセスした人は、多分このブログにアクセスできなかったと思います。
どうもスイマセンでした。
それと、過去のコメントやトラックバックなんかは消え失せてしまいました。ちょっと残念な気がしなくもありません。


まあ、それでMovable Typeを使い始めたワケですが、どうやらこれはいろいろと不備があるようで・・・・
使い勝手の面ではexciteブログなんかの方が良いかもしれません。
半年くらい前までexciteブログを使っていた者の単純な意見ですが。


でもこのMovable Typeは自由にカスタマイズできるので、やりようによっては格段に使いやすくなるかもしれません。
まだ私も試用段階といったトコロですから、はっきりしたことは言えませんがとりあえずしばらく使ってみようと思います。
Movable Typeに関する本もいろいろ出てるみたいで、余裕があれば購入してみようかなとも思っております。

2006年02月15日

2006年02月15日 細野さんのソロアルバム 。

細野さん、ソロアルバムをレコーディング!?


おお! ソロ出すみたいですね。
最近は「HOSONO HOUSE」からの楽曲をライブでやったりして話題の細野さんですが、新作はどういったものになるんでしょうか?


私としては、やはりもう一度細野さんの"歌"を聴きたいという思いがあるので、歌モノアルバムを期待しています。
でもそこは細野さんですから、どんな形になろうとも、多分面白い作品を出してくれるとは思いますが・・・


果たしていつ頃に発売されるのでしょうか。 まぁ、気長に待とうと思います。

2006年02月14日

2006年02月14日 血のバレンタ・・血の轍

Blood on the Tracks最近はボブ・ディランのアルバムを聴きまくっている。
ディランを聴きまくると意味分からなくなる。
失礼な話だが、なんかどれも同じに聴こえてしまうからだ。


それで数あるディランのアルバムの中でも特にスンゴいアルバムがこれ。
「Blood on the Tracks」。邦題は「血の轍」。
"轍"って何じゃと思うかもしれないが、これは「わだち」と読む。
ええい! ややこしい。「血のわだち」の方がスッキリして良いじゃないか! 誰だこんな難しい字を使ったのは。


音の方は「最高傑作」と評されることもあって、かなりの充実ぶり。
歌もギターもハーモニカもその他の演奏も歌詞もメロディーも何もかもが、おそらく最高の状態にある。
ディランが「神様」と呼ばれている理由が分かる気がする。


安心して耳を傾けることのできるアルバムってのは、そう多くはない。でもこのアルバムになら全てを委ねられるな。
なんたってこのアルバムには美しい名曲しか入ってないのだから。


こんな曲たちをギター1本で歌いまくっていた当時のディランに匹敵する人物って現在いないよなぁ。
当時のディランがどんだけスゴかったかなんてリアルタイムで見てないだけに、語ることはできない。
しかし、はっきりしていると思うのは、現在にはこんなアルバムを作れる人物はおそらくいないだろうし、ギター1つでここまで美しい曲を歌える人物もほとんどいないだろう。
唯一、まだそんなことができる人物を挙げるならば、それはボブ・ディラン本人だけなのではないか。

2006年02月12日

2006年02月12日 メダル取りぃ〜の!

いやぁ、昨日は怒濤の勢いで更新してしまった。
昨日だけでも6回も投稿してるよ。どんだけヒマやねん、と。しかもどれも長文のものばかり。
実は今まで書き溜めてたり、以前に別のトコロで書いていたモノの移植を行ったワケです。


そんなこんなで、今は2月12日(日)午前1時30分のチョイト前です。トリノオリンピックの中継を見ながら今日の分を書いてます。


私は「とくダネ!」の小倉さんじゃありませんから、オリンピックにはさほど興味は無いのですが、ちょっとモーグル女子の中継を見ていたら面白くてつい見入てしまいました。


モーグルってどういう経緯でできたか知らんけど、不思議な競技ですねぇ。
ていうか冬季オリンピックってモーグルとかカーリングとか変な競技ばかりである意味面白いな。


で、モーグルですが・・・
ああ、上村愛子の可愛いさは反則だ。ルックスだけで応援したくなってしまうぜェ。
いつの時代も綺麗だというのは特ですね。
カワイイ上に空中でグルングルンってなるんだから、もうどうしようもない。誰も何も言えない。


さてこの後はいよいよ決勝です。愛子ちゃん、トリノでメダル取りぃ〜の。

2006年02月11日

2006年02月11日 大阪の奇蹟

Subvert Art Complete Works80年代後半から90年代前半にかけて大阪を中心に活動していた、名実共に「伝説」という名が相応しいのではないかと思われる3ピースバンド、Subvert Blaze。
「大阪の奇蹟」とも呼ばれていたらしい彼等の1stと2nd(いずれも廃盤になっていた)が2in1でアルケミーから復刻されました(かなり前のことだけど・・・)。
で、これがそのアルバム「Subvert Art Complete Works」。


一聴して思うことは、「まあ なんというモノ凄く圧倒的な演奏力であるのか!」ということです。完璧なまでの演奏力を兼ね備えた者達によって叩き出される超ミレニアムヘビーウルトラメガトンスーパーハイテンションサイケロックは、全てのものを木っ端微塵にするだけの破壊力を有しています。
また、そのルックスも実に特徴的なもので、まるで60年代、70年代のヤツらがそっくりそのままタイムスリップしてきたかのような雰囲気でございます。(この辺りのことについてはJOJO広重氏がライナーで触れているので、そっちを参考にしてもらえれば良いです。)


どこかおかしいのではないかと思われるほどの轟音を出しまくるギター、アメリカのトルネードくらいにうねっているベース、尋常じゃない手数のドラム。どこをとっても完璧なこのバンドは、完璧すぎるが故に短命であったバンドの代表的存在であると思います


このアルバムを聴くと、Subvert Blazeには今のロックに消え失せてしまったモノが全て存在しているんじゃないか、なんてことを考えてしまいます。
とても単純な言い方だけど、このバンドの出す音は迫力が違い過ぎる。そこらでロックぶっているヤツらの自信を一気にかき消すだろうこの音は、正に本物以外の何物でもありません。その辺の自称"ロックバンド"が(ドラゴンボールの)餃子なら、Subvert Blazeは(ドラゴンボールZの)魔人ブウですな。それくらい格が違います。
Subvert Blazeと同系列のバンドとして、初期の花電車なんかが連想されますが、思えばSubvert Blazeと初期の花電車は、共に80年代後半から90年代前半に大阪を中心に活動していました。Subvert Blaze、花電車 どちらか一つだけでも驚異的な存在なのに、それが同時期に同所で活動していたのだから恐れ入る。もはやどっちも「大阪の奇蹟」ですよ。


ちなみに、ここに収録されているあの「Summertime Blues」のカバーは、おそらくどの連中のよりもスゴいものです。この一曲だけでもSubvert Blazeというバンドの「奇蹟」っぷりを推し量ることができます。


「Subvert Art Complete Works」。ロックという音楽が、最も激しく爆発していた瞬間の記録。

2006年02月11日 ジャズ+ロック+ジャズ+ロック・・・

Jack Johnsonマイルスが最もロック的だった時のロック的なジャズアルバム「Jack Johnson」。(と言ってもハワイ出身のシンガーのことじゃないよ。)


「ロック的」というのは、あくまでで、これはロック的なジャズ。ジャズロックとかそういうのじゃないです。でも、そこらに蔓延している阿呆みたいなロックなんかよりはよっぽどロックで、そこらに溢れかえっている馬鹿みたいなジャズよりは、当然だけど、よっぽどジャズです。
このアルバムには全2曲、約25分の曲が2曲入ってます。なんといっても一曲目の「Right off」が圧巻。このアルバムは「Right off」で全てが始まって、全てが終わっているような気がします。2曲目の「Yesternow」は余興みたいなモン。
このアルバムが壮絶なのは、「Right off」でのマクラフリンのギターとマイルスのトランペットの絶妙な掛け合い。掛け合いというか、ここまで来るともう殺り合いといえるかもしれません。両者が奏でる音は完全に、従来のジャズにあったギターとトランペットのソレから外れたもので、いきなり辿り着くところまで辿り着いてしまったか、という感じすら覚えます。


このアルバムは「ロック的」だと言ったけど、それはマクラフリンのギターとマイルスのトランペットだけじゃなく、ベースやドラムにも言えること。この強力なリズム隊があって初めて「Jack Johnson」は姿を現す。
しかし、なんというのか、「ロック的」な、異端なジャズではあるんだけど、それでもちゃんと"マイルスの音"として出しているあたりが驚異的ですわ。マイルスほどいろんな音楽を縦横無尽に食い散らかしたミュージシャンも珍しいけど(フランク・ザッパの名前が思い浮かんだが、この両者は全く正反対に位置しているよなぁ)、どんな音楽に傾倒しようとも、根本的には変わることがなく、自分のスタイルを維持し続けられたからこそ、マイルスはマイルスであり続けられたのでしょう。


刺激的なマイルスが堪能できる一枚です。

2006年02月11日 唯一無二の存在

ジャックスの世界「ジャックスの世界」は完璧な世界。まずこのジャケットが良い。ダメすぎて良い。このジャケットは何かを意味しているようで、実は何も意味してないんじゃないか、と思う。しかしこの無意味なジャケットが、ある程度「ジャックスの世界」を物語っているのかもしれない。私が思う「ジャックスの世界」は空虚で地に堕ちた世界。まさに「からっぽの世界」なのだ。


名曲「マリアンヌ」から全ては始まる。早川義夫の叫びとも取れる、痛切な思いが詰め込まれた歌は、もはや歌という箱には収まりきるものではない。思いをただ吐き出しているかのような歌声は、聴く者のココロをどこか別の場所に連れていくような不思議な魔力を秘めている。
早川義夫という人物のスゴいところは、歌にこうした圧倒的な力を宿らせているところであると思う。悲しい歌を、本当に悲しく歌うことのできる数少ない歌い手である。


1968年にこのアルバムは発売された。はっぴいえんども頭脳警察も出てくる以前に、これほどのアルバムを出していた者達がいたことには、驚くばかりである。しかし、このアルバムが発売された当時は、キワモノ的な扱いをされていたと聞く。そして現在。キワモノ的な扱いはされなくなったが、どこを見回してもジャックスのようなバンドは存在しない。いや、存在しないのではなく、存在し得ないのだ。彼等はまさに未来永劫、唯一無二の存在なのだ。


ジャックスはその存在自体が奇跡的である。そして、その中心人物である早川義夫が再び歌い出したことも、また奇跡的なことではないか。こんな時代だからこそジャックスや早川義夫の歌が、必要なのであると思う。

2006年02月11日 アバンギャルド音頭

LET'S ONDO AGAIN間違いなく邦楽史上最強の珍盤にして最強のアルバム。
このアルバムを聴くと、大滝詠一というヒトが後に"ロンバケ"を作ったことが信じられなくなる。
最高にアバンギャルドなアルバム。数あるアバンギャルドな作品の中でも最高峰の一つに数えられるべき作品がこの「LET'S ONDO AGAIN」。


なんでもこのアルバムを作るのにはかな〜りの大金を注ぎ込んだものの、結果見事売れずに大撃沈したという最高の逸話も備わっている作品だ。
もはや全ての面で最高のアルバム。
個人的には多数の大滝詠一関連の作品の中で頂点に挙げても良いと思っている作品がコレ。


本当に最高だ。このアルバムのことになると、とりあえず「最高」という言葉しか出なくなる。
なんというボギャブラリーの貧困であろうか!


でも本当に最高のアルバム。
ロックやポップといった音楽要素の中に日本古来の"音頭"というものを投げ込み、見事昇華させた歴史に残るであろうこのアルバムを無視して邦楽は語れないんじゃないか、と評論家まがいのことまで考えたくなる。
今でいうならばミクスチャーということになるのか。いや、そんなKOЯNやレッチリみたいな低俗なものではない。
なんかよく分からんが、とにかくこんな芸当ができるのは、後にも先にも大滝詠一くらいだろう。


最高の音頭アルバムであり、最高のロックアルバムであり、最高のアバンギャルドアルバムなアルバム。「盆と正月が一遍に来た」ようなとは、まさにこのアルバムにピッタリな言葉だ。

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別の所で書いていたこのアルバムのレビューも記念としてここに載せておきます(ほんの一部修正しましたが・・)。


「Let's Ondo Again」はナイアガラ第一期最後のアルバム。にして最強の珍盤。音頭を詰め込んだ奇妙奇天烈破茶滅茶無茶苦茶破天荒破廉恥なアルバム。アメリカのポップスと日本の伝統音頭の融合というとんでもないことをしでかした世紀の大名盤。


ここでも大滝詠一独自のパロディーは多彩で、過去の作品のリメイクやら当時の流行を取り入れたものやら、兎に角出るわ出るわ遊び心の玉手箱。ここまでくれば、この奇妙さはもうアバンギャルドという括りで語った方が早いかもしれません。


このアルバムは最も売れなかったらしいけど、そりゃ こんな奇妙なアルバムに興味持つヤツなんて少ないですよ。このアルバムが売れなかったという事実が、いかにこのアルバムが奇妙かということを表している。
そこらの自称アバンギャルド気取りのヤツらに聴かせてやりたいもんだ。ホントのアバンギャルドとはこういう世界のことをいうのだと。
大滝詠一凄いトコロは、この後にロンバケを出した所でしょう。このアルバムとロンバケの差は凄いなんていうもんじゃないですから。ここまで差のある作品を出した人物はおそらく世界中でも彼一人だけじゃないかな?

2006年02月11日 カリスマ小学生たち

キーチ!!新井英樹が浦沢直樹や井上雄彦なんかと比べて足りないものはおそらくポピュラリティーでしょう。
ストーリー展開や構成、画力、セリフといった点では浦沢や井上なんかをも凌駕するほどのものを持っているとも言えるのですが・・・・
でも逆にそこがこの方の魅力であったりもするわけです。


ということで、再びポピュラリティーのない新井英樹作品を紹介。
この「キーチ!!」を超簡単に説明すると、染谷輝一(通称:キーチ)が悪を裁く話。
というと三流のヒーロー漫画みたいに思われるかもしれないな。でも、あくまでもこれは「新井英樹の漫画」ということをお忘れなく。


今のところ7巻まで出てますが、話は二つに分けることができます。
まずはキーチが幼年期の頃の話(1巻〜5巻の半ばくらいまで)。キーチは幼い頃に両親を通り魔に殺されます。しかも目の前で。
そこから話が発展していき、キーチがホームレスの女性と暮らし始めたり、目の前で「ピーナッツバター(SEXのこと)」をしているのを見たり、挙げ句には捨てられたりと、なんやかんやで波瀾万丈。


もう一つはキーチが小学生になってからの話(5巻の半ばくらい〜)。やたらと自我が強く、独立心のあるキーチは今まで2人の教師を潰し、転校やむを得ない状態となり、祖父のいる長野は松本に越してきます。
ここからが小学生編の始まり。
転校初日の挨拶でいきなり「誰も俺にかまうな」などといういかにもな発言をするキーチですが、同じクラスのみさとが父親に売春させられていることを知り、唯一キーチが心を許した"参謀"甲斐とともに悪い大人たち相手に、マスコミ関係者を味方に付けて奮闘します。


ヒジョーに適当なあらすじは以上のような感じ。なわけですが、いやぁ この作品に出てくるキャラがどれも素晴らしいのですヨ。
特に甲斐なんて本当に小学五年生かよ、と思うくらいの秀才。カツオやのび太と同い年なのが信じられません。


そして相変わらずの「新井節」。めちゃくちゃセリフ回しが巧いんだよな。
甲斐と父親のやりとりのシーンなんか最高です。
詳しくは読んで下さい。


カテゴリー分けし難い漫画な上に、この人の描く漫画はいつ落とし穴があるか分かりませんから、これからの展開がまったく読めません。
でもムチャクチャ面白い作品です。
今連載されている漫画で一番好きな作品です。


キーチの振り上げる拳が見たければ是非。

2006年02月11日 晴れ時々ノイズ!

Metal Machine Musicルー・リードの「Metal Machine Music」。
以前このアルバムを部屋でかけていたら、母親に「スピーカー壊れてるんじゃないの?」と言われたことがある。
・・・まあ、そんなもんだろう。


そもそもなぜルー・リードがこんなアルバムを出そうと思ったのかは分からない。
今でこそ"ノイズ"というジャンルが確立されているから良いようなものの、これが出された1975年にはおそらく"ノイズ"という音楽ジャンルは無かったと言っても良いだろう。
そんな時代にこんなアルバムを出すのだ。ファンとしては堪ったもんじゃない。
私がルー・リードのファンだったらブチ切れますよ。絶対に。


ありがたいこと、かどうかは分からないけど、今となってはノイズミュージックというのも珍しいものではないから、この「Metal Machine Music」も抵抗なく受け入れられるけど、当時このアルバムをすんなりと受け入れられた人ってどのくらいいるんだろうか?


Velvet Underground時代に「Sister Ray」という名曲を生み出したくらいだから、こういう方向に進んでもおかしくはないと思うけど、それでもやっぱり衝撃作にして大問題作だと思うな。
しかし、このアルバムがいろんな所に影響を及ぼしたのだけは確かなことで、有名所じゃSonic Youthなどからはモロに「Metal Machine Music」の匂いが感じられる。


最後にこのアルバムについて簡単な説明をしてみると、これは比較的堅いタイプの音だと思う。勿論ノイズの嵐なんだけど、ノイズの中でもかなり頑丈なタイプのもので、金属音に近いような、無機質な音の連鎖。
純度100%のノイズなんだけど、それがまた本当に心地良い。
今から30も年も前にこういうアルバムを作ったルー・リードこそ本物の「鬼才」と呼ぶに相応しい人物ではないだろうか。

2006年02月07日

2006年02月07日 いや うがい薬だろ!

うがい薬イ・ソジン


某テレビ番組で「※うがい薬ではありません」ってテロップとともに紹介されてたけど、日本人なら「イソジン」と言われれば絶対にうがい薬を連想する!
だからコイツは無い。あってはならない!
もうこの際"ウ・ガイ"とかって名前に変えた方が良いんじゃないか?

2006年02月06日

2006年02月06日 アロエロエロエロ

週刊少年ジャンプ最近の週刊少年ジャンプのクオリティはアレだ。もうヤバい。
現在週刊少年ジャンプで連載されているので、私が好きであったり面白いと思うのは「べしゃり暮らし」と「魔人探偵脳噛ネウロ」と「太蔵もて王サーガ」の3つ。それなりに好きなのは「ムヒョとロージーの魔法律相談事務所」と「DEATH NOTE」。
って、これだけの数があれば文句言えないかも・・・


まぁイイや。以下、名前を挙げた作品の紹介文とも感想文とも取れぬ雑文。


「べしゃり暮らし」はかなり良い作品。さすが森田先生だ。展開や構成が抜群。絵も週刊誌レベルではかなり書き込んでいる方だろう。画力では小畑健と森田まさのりが飛び抜けているね。現在のジャンプでは。
ただ、今のジャンプで森田先生の作品がどこまで続けられるのかという不安はあるけど・・・
梅澤春人先生みたいにヤンジャンに移った方が良い気もするけど・・・(ただ、そのヤンジャンもクオリティの高い漫画は少ないんだけど)


"ネウロ"は「探偵」なんて言ってるけど、これは"コナン"みたいな漫画ではなく、犯人の狂いっぷりを楽しむ漫画ですな。
正直、"少年"ジャンプでやるには勿体ないくらいの作品だ。
犯人のトリックとか謎解きは"コナン"なんかよりは大分劣るけど、この漫画の本質はそんなところではない。
すごくぶっ飛んだ良い漫画だと思う。かなり好きです。


そして大亜門先生の"太臓"。これはパロディネタを使いまくるギャグ漫画なんだけど、これがメチャクチャ面白い。
もうなんかやりたい放題という感じで素晴らしい。
いつ打ち切られるか分からんけど、できるだけのことはやって欲しい。
大亜門先生、毎週楽しみにしています。


"ムヒョ"は読み切りの時から好きで、連載が始まった時はちょっと喜んだんだけど、人気が出るにつれてどんどんスケールアップ。
まぁ、これはジャンプのお約束だから仕方ない。けど、あの初期の頃の純粋間漂う展開が好きだっただけに、最近のはちょっとしっくりきてません。それでも十分面白い漫画だと思うけど。


"ムヒョ"といえば先週号(09号)で、「アロエロエロエロ(な なめるよ 小娘が)」と"太臓"のエロネタに使われてて、これ妙にマってしまった。


「DEATH NOTE」は連載開始当初は「スゲーおもしれー漫画が始まった」と思ったけど、すぐにダメになってしまった。
どこでダメになったと感じたかといえば、Lが月の部屋にカメラと盗聴器を取り付けまくった後くらいから。コミックでいえば、3巻の半ばくらい。
その後はなんかズルズルここまで来てしまったという感じ。
でも私、コミックは未だに買い続けている。途中で止められなくなったから、私の部屋には現在「DEATH NOTE」のコミックが10冊揃っている。


映画化されるらしいけど、大丈夫かいな。いや大丈夫じゃないな。
映画も「DEATH NOTE」自体も。
そして週刊少年ジャンプ自体も。
もう全盛期のあのクオリティには戻れないだろうね。
鳥山明先生も漫画描かなくなった(描けなくなった?)し、井上雄彦先生も出てっちゃったし。
もう大亜門先生の最強のパロディネタに全てを賭けるしかないな。マジで。

2006年02月04日

2006年02月04日 おバカなIEちゃん Part.2

『Designing with Web Standards?XHTML+CSSを中心とした「Web標準」によるデザインの実践』前回のあらすじ。
サイトをちょこっとイジった。
IEはCSSをちゃんと解釈してくれないから困る。
Jeffrey Zeldmanさんはスゴい。(参考:右画像)


ところで、前回のヤツでCSS、CSS言うてるけど、そもそもCSSって一体何やねん!と思っている方もいるでしょう。
CSSを超簡単に説明すると、デザイン専門のコード、ということです。
つまりCSSでサイトのデザインが全てコントロールできるのです。だからサイトのデザインをリニューアルしたい時は、CSSだけを書き換えれば良いわけです。
CSSファイルだけを変更すれば、それだけで50ページ全てのデザインが変更できてしまう、ということも可能なんですねぇ〜。
それだけじゃなく、CSSを巧みに使えば限りなく自由なデザインが可能になったり、従来はJavaScriptでやっていたような画像のロールオーバーなんかもメチャクチャ簡単に設定できてしまうという、嘘のような本当の話。それを実現したのがCSSです。

で、私もCSSの魅力に惹かれた者でして、最近はサイトを作るときは専らCSSのお世話になっています。
このサイトなんかは、(このblogページ以外は)大体3つ〜4つのCSSファイルを読み込む設定にして作成しています。
プロの人が見れば、もっと上手く・簡潔に書けると思われるでしょうが、そこはさすが素人! まだまだ修行不足!


あと、このサイトはpng画像(アルファチャンネルで保存したヤツ)を大量に使っています。あろうことかIEでは(透明化した)png画像も"ロクに"読み込めない(IE7β版からは"普通に"読み込める!)ので、IEを使っている人は画像が透明化されずに変に表示されていると思います。その点については改善するつもりがないので、我慢して下さい。


pngって何? といいますと、フルカラーの画像を劣化せずに圧縮できたり、ピクセル毎に透明した状態で保存できたり、jpegだと文字を含む画像ファイルは一部劣化した状態で表示されるけれども、pngだと全く劣化せずにjpegと同等のバイト数+jpegと同等以上の画質で表示できるなど、明らにgifよりもjpegよりも優れた画像フォーマットなのであります。つまりサイト制作には欠かすことができないと思われる素晴らしいモノなのです。


でCSSの話に戻りますが、CSS無くしてこれからのサイト作成はあり得ないのです。
そのCSSがあろうことかシェアNo1のIEでは蔑ろにされているというのです。


嗚呼、なんてヒドい話なんだ。という私の嘆きを今日は長々と書いてみました。しかも2つに分けてまでも。


しかし、本当に、いったい、どうして、なぜに、IEがこれほどまでに使われているのかが分かりません。
私のように基本に乗っ取ったHTML・CSSを書きたいと思っている、一種の阿呆みたいな人種にとっては現在のIEというのは厄介者でしかありません。
IEでCSSによってデザインされたサイトを見てても、崩れたりすることが多くて困るだけだと思うんですけどねぇ。
私としてはIEはあまりお勧めできないんですが、そんなことは左翼の前で「日本を軍事大国にしよう。憲法九条は改正するべきだ! 天皇陛下万歳!!」というようなものですから・・ ある種の反逆です。もうこれ以上は言いません。


ところで、「反逆」といえば、魔裟斗の「反逆のカリスマ」ってどういう意味じゃ? 彼は反逆児なんかいな?

2006年02月04日 おバカなIEちゃん Part.1

『Designing with Web Standards―XHTML+CSSを中心とした「Web標準」によるデザインの実践』このブログは約一週間くらい更新してませんでしたが、このサイト自体はかなり色んなトコロが更新されました。
まず誰も書き込まないことを承知の上で掲示板を設置し、こっそりとアクセス解析のCGIを取り付け、メールフォームを地味にリニューアルし、トップページの"News"のトコロを簡単に更新できるようなCGIを設置したりしました。
あと、前から気になっていたWindows IEでの表示についてもかなり改善しました。


私はWindowsが入ったPCを持っていないので、これにはかなり苦労しました。
まあ、CSSを使ってサイトを制作している人なら誰でも悩んでいる問題だとは思いますが、Internet ExplorerというブラウザはCSSの解釈があまり出来ないおバカなブラウザなわけです。
このサイトもIE以外のブラウザ(例えばFirefoxNetscapeSafari)で閲覧すれば、ほとんど問題なく表示されるんです。でもIEで閲覧すると、若干崩れたりします。


今回一応IE6.0でなら問題なく閲覧できるように修正したつもりですが、もしかするとまだ崩れるトコロがあるかもしれません。崩れているトコロが確認できればすぐに修正するつもりですから、見つければご連絡して頂ければ嬉しく思います。でも、IE5.5より下位のバージョンについては対処できないかもしれません


ていうか、まだそういうの使ってる人っているのかな? 一部の仕事でかなり古いブラウザ(CSSが読めないIE4とかNN4とか)を使わざるを得ない人もいるらしいけど、別にそういうのは良いです。困るのは中途半端にCSSを読める古いブラウザを使っててレイアウトが崩れまくると文句を言われることです。
CSSが読めないブラウザ相手なら、奇麗なHTMLを書いてれば、何もデザインされてない状態(文字だけの表示)になるわけですから。
それは質素でこそあるものの、ちゃんと閲覧はできるから特に問題視する必要はないと思っています。


しかしアレですね。全てはIE次第というのだから困ります。何が厄介かってロクにCSSを解釈できないそのブラウザが市場では90%以上のPCにプリインストールされていることですよ、奥さん。
そんでおそらくネットを利用している人の少なくても80%以上の人がIEを使っているわけです。
そうなるとCSSでデザインされたHPがIEで正常に表示されないのは、そのサイトの制作者が悪いのではなくてIEが悪い、マイクロソフト社が悪い、ビル・ゲイツが悪いとは言ってられないわけです。
CSSなんかを使いまくっているWEB制作者が悪いのか、FirefoxやSafariなど他のブラウザは普通に解釈できるCSSを解釈する気のないIEが悪いのかは、未だにハッキリしませんが、とにかく現在の状況ではIEがおバカだということを念頭においてサイトを制作しなければいけないわけです。(余談ですが、MacのIEが配布終了になったのはある意味で良いことだと思います。)


えーと、で、ですね、ブラウザ云々とかCSSでのサイト制作とかその辺の詳細について知りたい方は『Designing with Web Standards―XHTML+CSSを中心とした「Web標準」によるデザインの実践』という本を読んでみることをオススメします(右上画像参照)。Jeffrey Zeldmanという著名なWEBデザイナーの方が書かれた素晴らしすぎる本です。私にとってはバイブル的な存在の本なのです。


・・・というわけで、話はまだまだ続くのですが、少し長くなりそうだから一旦ここで終わりにします。
今回は二回に分けます。続きはPart.2の方を御覧になって下さい。

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