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2006年02月11日 晴れ時々ノイズ!

Metal Machine Musicルー・リードの「Metal Machine Music」。
以前このアルバムを部屋でかけていたら、母親に「スピーカー壊れてるんじゃないの?」と言われたことがある。
・・・まあ、そんなもんだろう。


そもそもなぜルー・リードがこんなアルバムを出そうと思ったのかは分からない。
今でこそ"ノイズ"というジャンルが確立されているから良いようなものの、これが出された1975年にはおそらく"ノイズ"という音楽ジャンルは無かったと言っても良いだろう。
そんな時代にこんなアルバムを出すのだ。ファンとしては堪ったもんじゃない。
私がルー・リードのファンだったらブチ切れますよ。絶対に。


ありがたいこと、かどうかは分からないけど、今となってはノイズミュージックというのも珍しいものではないから、この「Metal Machine Music」も抵抗なく受け入れられるけど、当時このアルバムをすんなりと受け入れられた人ってどのくらいいるんだろうか?


Velvet Underground時代に「Sister Ray」という名曲を生み出したくらいだから、こういう方向に進んでもおかしくはないと思うけど、それでもやっぱり衝撃作にして大問題作だと思うな。
しかし、このアルバムがいろんな所に影響を及ぼしたのだけは確かなことで、有名所じゃSonic Youthなどからはモロに「Metal Machine Music」の匂いが感じられる。


最後にこのアルバムについて簡単な説明をしてみると、これは比較的堅いタイプの音だと思う。勿論ノイズの嵐なんだけど、ノイズの中でもかなり頑丈なタイプのもので、金属音に近いような、無機質な音の連鎖。
純度100%のノイズなんだけど、それがまた本当に心地良い。
今から30も年も前にこういうアルバムを作ったルー・リードこそ本物の「鬼才」と呼ぶに相応しい人物ではないだろうか。

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