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2009年06月30日

2009年06月30日 何かが無い!?

ヒメアノ〜ル3巻古谷実「ヒメアノ〜ル」の3巻。
不思議な漫画です。バランス感覚がまるで分からない。本作もヒトが殺されるという“一見”重いシーンの背後で蠢く二十数年来童貞だった男の初恋という、最近古谷氏が描き続けている内容の繰り返しと言ってしまえば、確かにそうなのかもしれませんが、でも今回はどこか違っています。それは多分……この作品にはかつてないくらいのぶっ飛んだ快楽殺人者がいて、彼が物語に絡んできているのですが、その絡み具合というか、存在感というか、すなわち特異な殺人者がいる割にその緊迫感が決定的に感じられないのです。それが先に「“一見”」と書いた理由です。どこか空白を感じる世界観、埋められるべき場所が埋まっていないような空虚感、「日常の中の非日常」の非日常、実態の見えないコトへの違和感が募りに募る作品だと思います。
この違和が何であるか──作者が生み出した意図的なズレのようなものなのか、はたまた期せずしてそのようになってしまっているのか、もしくは受け手であるわたしの誤解か…… 現時点ではこの物語がどのような方向に進んで行くのかが分からないので、まだ何とも申せませんが、もし仮に本作もコレまでと同じような路線で、同質の展開が用意されているのだとすれば、この「ヒメアノ〜ル」という漫画、明らかに何かを欠いた危険な作品であると思います。
・・・ただし、その欠落が良いものなのか、それとも悪いものなのか、ソレについては物語の完結を待たねばハッキリとした断定を下すコトができないのでしょうけど。

2009年06月24日

2009年06月24日 草食系の歌

或るヒトは熱唱していました。

ギンギラギンにさりげなく

そいつが 俺のやり方

ギンギラギンにさりげなく

さりげなく 生きるだけさ


「ギンギラギン」という一見してある程度の目映さを感じさせる語感に「さりげなく」という言葉を無理矢理にこじつける辺りが決定的ではありませんか。コレが「チンチロチンにさりげなく」ならば、本当に惨めな男の末路を思わせ、「さりげなく」がリアルさを増し過ぎて、クールな一面など雲散霧消してしまいます。また「ピロピロリンにさりげなく」であってもいけません。ソレでは己のアホさ加減に自覚的ではない馬鹿者の姿を描いているようで、ただの愚人ソングになってしまいます。コレはあくまでも「ギンギラギン」という程よいイメージを伴う響きがあってこそ、さりげないクールさが浮き立つのです。ギンギラギンにさりげなく笑う男を想像してみて下さい。まるで天使のような悪魔の笑顔じゃありませんか! 最近ではそんな男がこの街にあふれているよ。曰く草食系などと称される連中は、見事にさりげないギンギラギンでしょう。「キンキラキン」はチャラ男ですが、金ではなく銀である辺りが見事に草食系を表しているのです。だから、この歌は時代を先取りした立派な草食系ソングだったのです。
しかし、コレを歌っている本人はレーシングドライバーとしてハデにぶっ飛ばしているのですから、彼のいったいどこが「さりげなく 生きるだけ」なのかはサッパリ分かりません。本人は見事にキンキラキンに生きております。世の中そういうもんです、ハイ。

2009年06月22日

2009年06月22日 扇風機、出す。

夏の野郎・・・・
夏至になった途端に梅雨の野郎と手を組みやがって湿度攻撃を仕掛けてきやがった。そのせいでコッチは七月まで引っ張るはずの扇風機を出してしまったじゃねーか!
チクショウ。卑怯なマネをしやがる。ヤツには恥というモノがないのか。

2009年06月19日

2009年06月19日 諭吉サンに嫌われている

最近、夜な夜な福沢諭吉サンが夢の中に出てきては「オメー、ハッキリ言うけどよ、私とオマエは無縁なんだよ!」と叱責されるような口調で告げられます。そういえば、久しく諭吉さんのお顔を拝んでいないような気がして参りました。財布の中で一葉サンが微笑んでいれば立派な方で、時には野口サンに目線を反らされる時だってあります。十円玉も必要以上に黒光りをしなくなり、自己の存在を消しているのか、と疑いたくなる有様です。そういえば、2000円札からは完全に逃げられました。もう跡すら見出せません。アーメン。


ちなみに、上記の文章をexcite翻訳にかけると以下のようになります。アーメン。


【日本語→英語】Recently, when the Yukichi Fukuzawa San comes out in the dream every night, it is reported by the tone scolded, "[Omae] and I are [ome-] and [hakkiri]ing without relation though it says". Incidently, it was thought that Yukichi's face was not worshiped for a long time and came. It is time when is curved the line of vision by the San Noguchi in splendid one at times in case of smile by one leaf San in the purse. It is a state that wants not to have a black luster more than the necessity ten yen gem, either to doubt that the existence of the self is erased, and to become it. Incidently, it was possible to run away from the 2000 yen bill completely. Even the mark cannot be found any longer. [A-men].


【英語→再度日本語へ】Yukichi Fukuzawaサンが毎晩最近夢で出て来るとき、それは「大前と私は、ingに関係がなければomeと言いますが、hakkiriです」と叱られたトーンによって報告されます。 そういえば、Yukichiの表面が長い間崇められないで、来たと思われました。 もういつが曲がるべきであるか時間です。財布の1枚の葉のサンによる微笑の場合の時のすばらしいもののサン野口による視線。 それは、黒い光沢を持たないで自己の存在が消されるというどちらか疑問への10円が宝石をちりばめさせる必要より、それになりたがっている州です。 そういえば、2000円札から完全に逃げるのは、可能でした。 もう標的さえ見つけることができません。 -男性。

2009年06月18日

2009年06月18日 わたしはやればできる

前回、前々回とまるで内容のないコトを書いてしまいましたが(特に前回のアレなんて単なるイヤがらせに近似しています)、今回はマジメに書こうと思います。・・・と思ったら、mixiのログインに思いもかけず時間を盗られてしまったので、今回は控えめにいこうと思います。


死ぬほど緊張するってコトを経験してみたいと思います。わたしもたまに緊張しますが、発狂しそうなほど緊張したというコトはありません。緊張し無さ過ぎて、逆に本番中に空回りしてしまい、ソコで動揺してしまうといった事態ならばよく経験するのですが、事前の緊張にうちひしがれた思い出は無いので困ってしまいます。
明日は愈々○○だ〜という日は、起きていても仕方ないので早く寝よう!と思い通常より早く床に着きます。すると気が付いた時にはすっかり朝で、「あぁ〜〜 今日は大変だー」と思うのですが、先ほども申しましたように、本番まで切羽詰まらないのですから厄介です。青ざめるのは準備不足を実感する本番中で、本番が終わればまた何事も無かったかのように飄々としてしまったりして、反省が生かされた記憶がありません。
ところで、ナゼこのようなコトを書いたのかと申しますと、ソレは自分でもよく分かりませんが、とりあえず「緊張と緩和」というモノはさぞかし重要なことであろうと思いましたので、これからは自分も素晴らしい緊張と印象的な緩和を使いこなせるようにならねば!と思ったから、今、こうやって書き殴っているのであります。
それにしても惜しむらくはmixiのログインめ!!!!! アレさえなければ、今日は壮大な論考を書き上げていたのに。残念です。だから、ココではわたしもやればできるんだということだけは報告させて下さい。ただ、今日はやる時間がなかったからこんな惨状になっていますが、改めて申しますに、mixiさえスマートにログインできていれば、今日はスゴいことになっていたんです!

2009年06月16日

2009年06月16日 ネタナシ

3.141592653589793238462643383279502884197169399375
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6297747713099605187072113499999983729780499510597
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4685035261931188171010(以下果て知らずに続く)

2009年06月14日

2009年06月14日 夏への勝利宣言

夏が近づいてきたな! 大胆不敵なオマエの宣戦布告はもう受け取り済みだ。今日の微妙な暑さがオマエの陽動作戦であるコトは分かりきっている。コレはまだギリギリ「暖かい」で済ませられる気温で、人々を油断させておいてから一気に攻め立ててくるつもりだろ。「暖かい」から「暑い」への急転換で人々を奈落の底へ叩き落とし、夏バテ患者を量産させる魂胆は分かりきっている。オマエは毎年毎年ワンパターンなんだよ。だが、今年の俺はそんな手には乗らんぞ。ウナギを食うからな。スタミナ弁当も食うからな。エアコンをガンガンにかけるからな。アースノーマットでオマエの子分の蚊どもを一網打尽にしてやるからな。遮光カーテンで日差しを大幅にシャットダウンするからな。水分を過剰に摂取するからな。
夏、今年の夏、今回ばかりは残念だったな! オマエは三日天下だ。俺はまだ扇風機を出してないんだぞ。どうだ!?恐れ入っただろ? いつもはゴールデンウィークの頃に出していたが、生憎日当りの悪い部屋に越してきたもんでな。以前ほど暑さが強烈ではなくなったんだ。まだ羽毛布団を被って寝られるんだぞ。どうだ? オマエの攻撃など俺には達していないってコトが分かったか。いつもは五月中旬から受けていたオマエの攻撃も、今年は七月からになりそうだな。今年の俺の闘いは七月と八月と九月半ばまでの約二ヶ月半に絞られそうだってことさ。コッチは余力十分だ。オマエは例の如く今月から動き出したから、俺より一ヶ月余分な活動を余儀なくされている。その時点でオマエの不利は確定しているではないか。すなわち、今年に限っては俺の勝ちが見え見えだってワケさ。
夏よ、どうだ? コレでもまだ俺に闘いを挑んでくる気か!? 早いトコロ降参して秋へバトンを渡した方が賢明だと思うぞ。何なら七月の半ばくらいに戦線放棄して秋になっちゃっても一向に構いやしないんだぜ。──もう一度言う。夏、今年の夏、今回ばかりは残念だったな! オマエは三日天下だ。一刻も早く負けを受け入れて、尻尾を巻いて、涙目になって、鼻水を垂らしながら退散するんだな。分かったか? 男は引き際が大事なんだぞ!

2009年06月13日

2009年06月13日 煌めけ煌めけミュージック!

RORO今はNATSUMENで活動しているAxSxEとアインがやっていたバンドBOat。彼らの最後の作品となったのが本作「RORO」でして、コレがとんでもない名盤なのに、今現在では廃盤となっております。このアルバムを聴く度に、再発しやがれーウォーッ!というテンションになります。ジャケットはあまりカッコ良くありませんが、中身はとてもクールで瑞々しくて、情熱的。ブサイクなのにお料理上手かつ掃除好き、しかも部屋のインテリアを選ぶセンスもバツグンといったお嫁さん的な感じでしょうか。


悲しげな記憶の中に映える未来への希望、恍惚と調和する日常の光景、一体感を増し続けるユニークな模様。あっと、コレは自分にしか理解のできない喩えです。──ノスタルジックな情緒と適合するダンサブルなポストロックとでも言っとけば良いのでしょうか。この音を真っ直ぐに形容するための言葉というのは無いのかもしれないなぁ。あるいはTORTOISEなんかが純粋に突き抜けて歌ったり踊ったりして目を回せばこうなるか。うむむ、よく分かりません。何ならNATSUMENよりは純粋にロック的で、ポップなノリ。ファンクネス。なんて中学生的な表現でもしといた方が無難かもしれません。
自由で陽気で、でもどこかに儚さを備え持つ曲たち。一つ一つの音が跳ね上がってはまたゆっくりと落ちて来る時の美しさが、ココにはあるといえるかもしれません。キラキラと輝き続ける至高の音響。歌え朗らかに、鳴らせ軽快に爽快に。必殺の火曜日のアンセム「Tuesday」を聴けば卒倒だ。だが今日は土曜日じゃねーか! チクショー! そして一曲目のタイトルは見事「All」。まさに全てはこの中に!
廃盤ですがTSUTAYAにはあるみたいです。レンタルでも何でもとりあえず聴いといた方が良いアルバムですよー

2009年06月10日

2009年06月10日 傷口の中の美

たいようのマキバオー8巻つの丸「たいようのマキバオー」8巻。
どんどん円熟味を増してゆきますね。つの丸という漫画家は、今、一番面白く競馬を描けるヒトかもしれません。
この巻での主役は文太ではなく、アマゾンスピリットです。おそらく文太のライバルとして、今後本作においても重要な役割を握るであろう一頭の馬の能力の高さ、不気味さ、不敵さ、彼特有のプライドを、つの丸氏は丹念に描いています。
言うまでもなく、今回の白眉は「砂の頂上決戦」ジャパンカップダートでしょう。レースの展開については割愛されて頂きますが(というか、ココではまた決着がついていませんが)、各馬の駆け引きを映しながらも、レースの流れにムダが無く、流れるように一気に進んで行く内容は、正直なトコロ「みどりのマキバオー」の頃とは比べ物にならないくらいの現実感があります。最後の直線に入るまでの進め方は、これくらいの方がわたしは読み易くて好きだなぁ。


そしてもう一つ。「芝至上主義」というキーワードが出てきたのも、今回の(もしかすると本作の?)キーワードでしょう。これはダートを主戦場とする馬やその関係者、そして地方競馬を扱う限り避けては通れぬポイントのように思われます。作者のつの丸氏は、本作において競馬の面白さ醍醐味だけではなく、その陰にある(日本競馬界の)問題点をも同時に描き出そうとしているようです。競馬を愛しているが故のメッセージとでも言いましょうか。表面的な美しさの奥にある傷口を、彼は大きな想いで包み込もうとしているかのようです。ただ、その傷口の中にも隠された「美」はあるのでして、些か大袈裟に言ってしまうならば、本作「たいようのマキバオー」とは、そうした隠された「美」を抽出するという大胆な作業に取り組んでいる漫画なのだと思います。まぁ、詳しいコトに関しては書店で本作を購入して頂くのが一番なのです!!
このような漫画こそ、是非とも長続きして欲しいと願います。

2009年06月08日

2009年06月08日 求む!吉報! 求む!朗報!

新井英樹サンが近々コミックビームで新連載を開始されるとの報が先月くらいから流れていまして、わたしもソレに非常な期待をしておりますが、未だに詳細が判明しないのが残念です。
うぉおおおーーー 新連載じゃねーか。というテンションにもなれません。詳しいコトが何も分からないので。どういうジャンルの漫画を描くのか、ソレが最も気になるトコロではあります。


とりあえずは、以下にコミックビームへのリンクを貼っておきます。
求む!吉報! 求む!朗報!
わたしは吉報・朗報を求めて、毎分このサイトをリロードしています。コミックビームのアクセスカウンタ回りまくりです。


コミックビーム OFFICIAL WEB SITE

2009年06月07日

2009年06月07日 ブログの寿命は3年半!?

給付金が振り込まれるまで当ブログの更新はお休みしようと思ったのですが、役所の愚人ども、一向に振り込む気配がないので、仕方なく出て参りました。が、果たして何を書けば良いのやら困惑しています。このブログを始めて3年半が経過しましたが、どうやら愈々本格的にネタ切れと相成ってしまったようです。


3年半かぁ〜
一つの個人的なしょーもないブログが燃焼仕切るまでには、それくらいの期間を要するというコトなのでしょうか。思えばこの3年半の間には色んなコトがございました。ワニに手首を喰い千切られたり、もう少しでスピッツの新メンバーに選ばれそうになったり、地検の特捜部に強制捜査に入られたり、裁判所の前で「不当判決」と書いた紙を持って報道陣の前に立ってみたり、気球で世界一周を目指したものの、開始からわずか5日でリタイアしてしまったり、テレビのリモコンの「電源」ボタンが潰れてしまったり、タイ人とボスニア・ヘルツェゴビナ人と同居生活に入ってみたり、創価学会員から連日嫌がらせを受けたり、「幸福の科学」の本が一日に3冊もポストに投函されていたり、すいきんちかもくどってんかいめい

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