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2006年02月11日 アバンギャルド音頭

LET'S ONDO AGAIN間違いなく邦楽史上最強の珍盤にして最強のアルバム。
このアルバムを聴くと、大滝詠一というヒトが後に"ロンバケ"を作ったことが信じられなくなる。
最高にアバンギャルドなアルバム。数あるアバンギャルドな作品の中でも最高峰の一つに数えられるべき作品がこの「LET'S ONDO AGAIN」。


なんでもこのアルバムを作るのにはかな〜りの大金を注ぎ込んだものの、結果見事売れずに大撃沈したという最高の逸話も備わっている作品だ。
もはや全ての面で最高のアルバム。
個人的には多数の大滝詠一関連の作品の中で頂点に挙げても良いと思っている作品がコレ。


本当に最高だ。このアルバムのことになると、とりあえず「最高」という言葉しか出なくなる。
なんというボギャブラリーの貧困であろうか!


でも本当に最高のアルバム。
ロックやポップといった音楽要素の中に日本古来の"音頭"というものを投げ込み、見事昇華させた歴史に残るであろうこのアルバムを無視して邦楽は語れないんじゃないか、と評論家まがいのことまで考えたくなる。
今でいうならばミクスチャーということになるのか。いや、そんなKOЯNやレッチリみたいな低俗なものではない。
なんかよく分からんが、とにかくこんな芸当ができるのは、後にも先にも大滝詠一くらいだろう。


最高の音頭アルバムであり、最高のロックアルバムであり、最高のアバンギャルドアルバムなアルバム。「盆と正月が一遍に来た」ようなとは、まさにこのアルバムにピッタリな言葉だ。

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別の所で書いていたこのアルバムのレビューも記念としてここに載せておきます(ほんの一部修正しましたが・・)。


「Let's Ondo Again」はナイアガラ第一期最後のアルバム。にして最強の珍盤。音頭を詰め込んだ奇妙奇天烈破茶滅茶無茶苦茶破天荒破廉恥なアルバム。アメリカのポップスと日本の伝統音頭の融合というとんでもないことをしでかした世紀の大名盤。


ここでも大滝詠一独自のパロディーは多彩で、過去の作品のリメイクやら当時の流行を取り入れたものやら、兎に角出るわ出るわ遊び心の玉手箱。ここまでくれば、この奇妙さはもうアバンギャルドという括りで語った方が早いかもしれません。


このアルバムは最も売れなかったらしいけど、そりゃ こんな奇妙なアルバムに興味持つヤツなんて少ないですよ。このアルバムが売れなかったという事実が、いかにこのアルバムが奇妙かということを表している。
そこらの自称アバンギャルド気取りのヤツらに聴かせてやりたいもんだ。ホントのアバンギャルドとはこういう世界のことをいうのだと。
大滝詠一凄いトコロは、この後にロンバケを出した所でしょう。このアルバムとロンバケの差は凄いなんていうもんじゃないですから。ここまで差のある作品を出した人物はおそらく世界中でも彼一人だけじゃないかな?

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