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2008年12月31日 アンチ大晦日〜リターンズ〜

本日は大晦日。わたしが一年のうちで最も嫌う日です。
どうして大晦日を嫌うのかというと、ソレが消滅の日だからです。すなわち、当然のコトですが、一年は1月1日から始まります(カレンダーの上では)。そして、その対極にある本日12月31日大晦日こそは終わりの日、今年が消滅する日なのです。


今日が終わりで明日はまた始まり。今日が始まりで昨日が終わり。始まりと終わりが背中合わせになっています。


「日々の積み重ね」などといいますが、一年間の流れというのはまさにそのようなモノでしょう。1月1日から12月31日まで、1秒1分1時間1日1ヶ月と積み重ねてやっていくワケです。しかし、豈図らんや、12月31日の23時59分59秒をもって、その積み重ねが全てリセットされてしまい、我々はまた最初から山を築くことを余儀なくされます。何たる無情!
このように「大晦日」というのは実に悪いヤツでして、一年間の積み重ねを全て消去してしまい、強制的に「ハイッ、また明日。最初からね」という命令に従事させようとするなんとも卑劣な野郎だと言わずにはおけません。
せっかく10月11月12月と順調に月日を積み重ねてきて、月の数も二桁になったんです。それなのに、それなのに明日からまた1月1日。まるでゴールに到達するや否や振り出しに戻されるかのようなこの絶望感。


──残るものは記憶と記録。
それで十分だとは思いますが、一方でどこかにやるせなさをも感じてしまう。


わたしにとって12月31日大晦日というのは、徒労感を前に屈服せざるを得ない日だというワケです。ですから、1月1日元日なんてのも何も御目出度くはありません。「ま〜たやり直しかよ」という気持ちが心の片隅にありますので、骨を抜かれたかのようにただガックリとしているだけ。年賀状もしめ飾りも全部投げ捨てたいくらいだ。か弱い力で。何が「謹賀新年」「迎春」だ。白々しいったらアリャしないぜェ。
──この虚無感を理解して頂こうとは思いません。が、それでもわたしは敢えて言いたかった。「12月31日大晦日。ソレはわたしの一番嫌いな日」だと。
紅白歌合戦の日でも、格闘技の日でもありません。不可抗力によって強制的に振り出しに戻らされる前日、刑執行の前、“安堵できない最後の安楽日” …コレこそが大晦日の実体である。


さようなら2008年、平成二〇年。
また最初からのやり直し。明日から12ヶ月間一緒にお供しましょう2009年、平成二一年、宜しく。

この文章は2006年12月31日に記した「安堵できない最後の安楽日」を加筆・修正したモノです。──アレから二年、やはり大晦日は大っっっっっっっっっっっっっっっっ嫌いなのであった。(来年もこのブログが存続していたならば、性懲りも無く再度この文章をココに掲げるコトでしょう。)


しかし、わたしは次の一言を述べます。社交辞令として。


良いお年を!

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