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2006年09月29日

2006年09月29日 よーい、ドンッ!

前回の続き。
もうすぐ凱旋門賞。
今年はメンバーもかなり良いから、余計に楽しみだ。


まぁ、ディープインパクトの唯一の懸念事項といえば、ぶっつけ本番ということでしょうかね。
やっぱりエルコンドルみたいに早い段階で向こうに行って、一回使った方が良かった気もするけど…


ところでディープが勝ったとして、それは日本の競馬界のレベルをどれほど証明することになるんだろうか。傑出した一頭がいるというだけで、他はスルーされるような感じじゃないだろうか。
毎年コンスタントにヨーロッパやドバイやアメリカで良い結果を残せるようにならないと、世界の競馬人の目はそんなに日本に向かないとも思うけど。


たまに凱旋門賞馬がJCに来るけど、あれは賞金目当てとも思えるしなぁ。
ペリエみたいに毎年来てる人は、大体どんなもんか分かってるんだろうけど、そういうのはむしろ例外で、ほとんどの欧州人は日本の競馬界なんて気にも止めてないかもしれん。


ディープインパクトは世界の競馬人の中に、日本の競馬界を意識させるきっかけになって欲しいな。
仮にディープが勝っても、それは日本の競馬史的、凱旋門賞史的に見れば大きな出来事だけど、世界の競馬人の本質的なイメージを変えることはできない。
ディープをきっかけとして、どんどん向こうのレースで活躍できる馬が輩出できれば良いんですけどねぇ。
それは、当然競馬関係者もファンもずっと願ってきているんだけども・・・


まー、これはディープが勝たないことには始まらないし、今後それに近いレベルの馬が出てこないとダメ。
最近になって日本馬も海外で良い成績を残せるようになってきているから、広い目で見れば、日本の競馬界にとって、これからがある意味では正念場なのかも知れませんね。

2006年09月25日

2006年09月25日 もうすぐロンシャンの日

今、専ら気になっていることはディープインパクトがどんなレースをするかということ。
勝てるかな? 馬の能力は文句なし。ハリケーンランだって一蹴してしまう可能性もゼロではないよ。
っていうかハリケーンランは言われてるほど強くない気がする。
いや、強いけど。
無敵の強さではないな。フォア賞で負けたし。


フォア賞といえば、私が競馬に興味を持ちはじめた頃に、サクラローレルが凱旋門賞の前哨戦として使ったなぁ。
そこで故障発生して引退することになったけど。


バブルガムフェローとかマーベラスサンデーがいた時代だ。マヤノトップガンも。


バブルガムフェロー!バブルガムフェロー!バブルガムフェロー!
これは変な掛け声みたいだ。


とりあえず、六日後の凱旋門賞を心待ちにしております。
今週の目標は、「凱旋門賞まで死なない」です。

2006年09月24日

2006年09月24日 大相撲秋場所感想

なんだかんだで朝青龍の優勝で幕を閉じた秋場所。


白鵬の不調ばかりが目に付いた場所だったけど、千秋楽の立ち会いだけは良い感じだった。
あと琴欧州が復調してきてるのが嬉しい。
逆に把瑠都は残念だなぁ。まぁ、試練の時ですかね。魁皇は・・・ちょっとスペースの関係で善意ある割愛。


私が、場所前に注目として挙げた稀勢の里と豊真将は・・・


う〜ん、稀勢の里は横綱に勝って殊勲賞も受賞したけど、良い時と悪い時の差があり過ぎだよ。この辺を改善できないと、今以上のレベルには上がれないだろうなー。特に立ち会い、遅れることがしばしばあったのが気になりました。
豊真将は負け越し。序盤は良かったんだけど・・・どうも後手後手に回ることが多いというか、一気に持っていかれるというか。電車道というわけじゃないんだけど、すぐに不利な体勢を作られてしまうことがある。う〜ん、稽古したら良くなるかなぁ。まだ結構な甘さがあるという感じがしました。


一方で、良かったのは安馬と安美錦。彼らについては言う必要がないでしょう。安美錦は兄の安壮富士も十両で勝ち越して入幕がほぼ確定ということで、兄弟そろって御目出度いことですね。
あと、個人的に良いと思ったのは黒海と露鵬、そして豪風。まー、勝ち星が証明してますが。
特に露鵬はいつの間にか技術を上げてた。彼は、私が今まで思ってた以上に、上手を取ると良い相撲ができるみたいだ。先場所の不祥事が本人にとって良く作用したのかな。
そして黒海と豪風。両者とも立ち会いから一気に当たって相手を押し込んでいく相撲が全開だったなぁ。ただ組まれたらダメだけど。


それと今場所は幕下が面白かった。澤井と門元の境川部屋の二人が特に目を引いた。澤井は文句なしだけど、門元も非常に楽しみな存在ではないか、という気がしました。


ということで、ココまで無意味な総括的感想的なモノを述べてみました。
あまりにも散乱状態の意見でどうしようもありません。


来場所の福岡は、相変わらず客入りが良くないのだろうけど、とりあえず白鵬と何度目かの窮地に立たされた魁皇に注目です。それと、来場所辺りまた負け越すであろう千代大海か栃東にも。
そして安馬は来場所どうなるのか? 大勝ちした北勝力はまた大きく負け越すのか? 今場所、幕下を無敗で通過して十両に昇進する澤井は? 今場所新十両で勝ち越せた期待できそうな栃煌山は果たして?


大相撲九州場所 11月12日 START! 全米驚愕の真実がそこに…

2006年09月16日

2006年09月16日 キリがないやりとり

林房雄には『大東亜戦争肯定論』という著作があるけど、あの本に対する世間のリアクションはもっとあるべきなのではないか、という気がずっとしている。と言っても、出版されてから、もう数十年の歳月が経過しているから、これまでに出てきたリアクションの数だけを纏め上げればそれなりの量にはなるかもしれんが…


何が言いたいかというと、もっと直接的な返しがあっても面白いのではないか、ということ。
それこそ『大東亜戦争肯定論』なんて刺激的なタイトルの本に対して、『「大東亜戦争肯定論」否定論』という本が出ても良かったんじゃないか。
そして、それに対して『“「大東亜戦争肯定論」否定論”否定論』とか『“「大東亜戦争肯定論」否定論”肯定論』という本が出ても良いかもしれない。
最終的には『“「大東亜戦争肯定論」否定論 肯定論 否定論 否定論 肯定論 否定論 否定論 肯定論”否定論』という段階にまで到達して、もう論旨がどこにあるのかも分からなくなり、「果たしてこの本は、そもそもの大元である『大東亜戦争肯定論』を肯定しているのか否定しているのか」という議論が繰り広げられるまでになれば良かった。そうすれば林房雄も呆れ果てて、あの世で『「大東亜戦争肯定論」肯定論 否定論 無意味論』という本でも書いたかもしれん。


と、また詰まらぬことをほざいてしまいました。

2006年09月10日

2006年09月10日 圧倒的なバランスにより…

今日から始まった大相撲秋場所。恒例の(何の意味もない)幕内優勝予想など。


…大した前置きもなく、いきなりだけど
優勝は


朝青龍


ホントは白鵬に期待したい所なんだけど、どうもなぁ・・
朝青龍も決して万全ではなさそうだけど、技術や精神面での差は、他の力士とは比べ物にならない。
今場所も総合力では横綱がダントツ。∴(ゆえに)怪我でもしない限り、今回も朝青龍がいくんじゃないかと予想。


個人的な(幕内)注目力士は稀勢の里。
彼は先場所あたりからスゴく良い。かなり面白い存在になりそうだ。
あとは豊真将。
もう幕内定着といった感じですが、このヒトのポテンシャルは結構高いのではないかという気がしております。相撲内容も良いのが多いし。


で、過去数場所くらいの成績から判断すると、今場所において北勝力あたりが10勝くらいしそうな気がする。なぜかは分からないけど、そういう予感がするのです。


と言った感じで、いよいよスタートしました。
さてさて、一体どうなることやら。

2006年09月08日

2006年09月08日 禅問答

真説 ザ・ワールド・イズ・マイン「ザ・ワールド・イズ・マイン」が復刊された。しかも「真説 ザ・ワールド・イズ・マイン」となって。


微妙に台詞が変更されてたり、加筆ページがあったりして嬉しい。
違いを見極めるのも楽しい。
しかも結構売れてるみたいだ。


読み直しながら改めて思ったこと。
まず、登場人物の言動が、スゴく"ありそう"。
かなり現実的な台詞を吐いたり、傍観者的な視点で物事を捉える人物の立ち居振る舞いが、今眼前で展開されても納得できそう。そういう場面が多い。
で、トシの母親のシーンと、トシが変化する場面は思ってた以上に大きな役割があるということ。
物語全体からいえば、ユリカンが回答するシーンも大きい。それと同じくらいにトシの家族に関連する一連の場面も、完全にその後の展開の礎となっている。
非人間的なモンちゃんとあくまでも凡人的なトシの対比。それを決定的にしたのが、ココだと思う。
そして、人を殺す場面での、あっさりとした描写。
人の生き死になんて、実際は凄く簡単なもの。だからこそ、それを知る度に残酷に思えたり、悲壮的な気分になったり、尊さを覚えたりする。
その軽薄な感じをもって核心をついてくる新井英樹の表現力・表現方法には背筋が凍りそうだ。


あとは、モンちゃんとヒグマドンの対峙(対決?)の場面とか、飯島猛にも改めて思うことはあるけど、とりあえず、物語全体を支配する"末期感"みたいなものは、いつ見てもゾクゾクする。この独特の雰囲気が、この作品の特別なところ。


それにしても、この漫画は最初の頃から決着がついていたんだな!
基礎的な世界そのものは、不動のものとして完全固定されている。
もしかしたら現在の世の中も、もう既に本筋は決まっていて、固定されているのかもしれん。それを知っているフリをして渡るのがトシで、何も知らないで"純粋"に渡るのがモンちゃん。
世界を動かすのはどちらか。「ザ・ワールド・イズ・マイン」と思いながら、世界を揺さぶれるのはどういうヤツか。
そういう問題を改めて人類史に問いかけるような漫画、といえば大袈裟すぎるか。

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