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2008年11月30日 座右の銘

止まることは停滞であり死への道である。ただ動くことのうちに、それがどんなに傷ましくても、生命がある。[ヤーコプ・ブルクハルト]


霜月も過ぎ去ります。喧噪を抱える師走がもう間もなく入室して参ります。
上に掲げた一文は私の「座右の銘」です。ブルクハルトはスイスの歴史家。一時期ニーチェなんかとも親しくしたようです。(ニーチェはブルクハルトの講義を受けて大変な感銘を受けますが、「ただし、私も年齢を重ねれば出来そうなことではある。」なんて言っちゃうのです。彼が晩年には狂気へと陥り、全く何も出来る状態ではなかったコト、ソレは偶然ではないのです。しっぺ返しです。敬いを知らない不遜な輩は狂気へと向かう以外にありません。──コレはチェスタトンの受け売りですが。)


「アナタの好きな言葉は?」
もしも誰かにこんなお決まりのつまらぬ質問をされたりしたならば、それでも私は大真面目にこのブルクハルトの言葉を挙げるでしょう。一番好きな言葉です。そして、私が年齢を重ねても到底出てきそうにはない言葉である。

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