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2008年08月07日 思考停止に酔いしれて

「愛している」なるセリフほど気持ちわるいモノもございませんで、そもそも「愛している」とは何であるのか──コレがまず以て疑念の種でありますから、とりあえず考えるのであったが、「愛している」すなわち「愛」を「する」のだと考察してみれば、ますます意味が解らなくなって参りますので、日に日に困惑が募り、「愛をする」のイメージ=SEXくらいなモンであって、ソレも十分イカサマなのでございますけれども、しかしながら単純なる連想が斯かるモノでしかないのは、いやはや三文恋愛ドラマの影響大なるか否か存じ上げぬが、ディープキスからのベッドインが「愛をする」であったれば、もはやAVですら「愛している」の表象か! イヤイヤ「愛をする」のは命がけの覚悟であると思慮致しましたら、これまたイメージが変転を遂げまして、成る程勇敢な連想が生ずるのですが、そうなってくると最早性別の問題を超越したトコロにまで持って行かされてしまうのあるから、もーどーでもいー。畢竟「101回目のプロポーズ」に於ける武田鉄矢の路上にての迷惑行為を「愛している」の限りなく過剰な表現であるなどとは当然考えたくないのでして、然ればハナから斯様なセリフに意味を求めてはならぬのではないか、ソレはあくまでも感覚的に、己のロマンティシズムに負うトコロ大であって、具体性を伴わせてはいけません、とでも考えてしまえば楽になりて良いのでした。思考停止に酔いしれて。夏の暑さに身を任せれば、出てくる一節も斯かる低俗なモンでっせ。ハイ、おしまい。

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