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2008年07月12日 悪いヤツの思考

The old pond
A flag jumps in
The Sound of water


「古池や 蛙飛び込む 水の音」
此の句を英訳してみたのですが、何とも味気ないような気が致しましょう。
日本人はどうであろうか? この有名な句を聞いて、或る風景、或る水の音を思い浮かべるという、斯様な感慨を持ち合わせるか否か。しかしながら、ソレが単に「The Sound of water」に解消されてしまうんじゃあ、なんとも詰まらぬ。俳句はどうしても日本的で、国境を超えられそうにないのでございましょうか。


さて、先日から超絶にアホなストーリを考えついておりますのですが、ソレは“ハレとケ”に関したような紛いモノで、嗚呼、俺に文才がありゃあ、これをテーマに野暮な小説でも綴り上げたのに…と悔やむばかりなのでした。
すなわちこうでしかないんだ。「ハレ」を単に非日常として、また「ケ」を日常のモノであると思考しますれば、またソコに世に蔓延る羞恥・暗黙といったモノを同時に重ね合わせて…主に日常、すなわち「ケ」における秘められた部分に対するあまりにも理不尽な怒りを根源に持つやるせなさ──斯様なモノを描くロクでなしのハナシ。「ケ」を我々の基礎と想定してみて、「ハレ」が畢竟「ケ」に発するモノでありましたら、「ハレ」の優美さを強引に「ケ」へと還元できないかってな愚問。「ハレ」の魔力を「ケ」に引っ張り戻してくる。それも最下層部に。そうして「ケ」における羞恥・暗黙を、「ハレ」の持つ稀少さによって正当化(誤摩化し)せんとする暴論でした。然るにこんな試みは“ハレとケ”に対する攻撃のようなモノでしかないのかもなぁ。で、以下の如きやりとりに集約されるコトになりそうなお笑いモノ。


マトモなヒト:「何でソレを見せるんじゃー!!!」
攻撃者:「何でソレを隠す必要があるんじゃー!!! <祭り>を生み出したヤツだってソレを見せないコトには始まらなかったよぉ!!! 生命の根源を隠すなよー!!!」
マトモなヒト:「…あのね、下品」
攻撃者:「ソレを下品というなら、俺ら全員、魂までも下品じゃー!!!」


明日からは大相撲名古屋場所。ああ、名古屋ですか。そうですねぇ。琴欧洲の綱取りがああじゃこうじゃと申されているようですが、なんとまぁ厳しいような気配。白鵬の巻き返し、ありそう。千代大海サンは負け越せば引退、ですよねぇ。多分。 どうなることでしょうかい。
暑くて暑くて暑くてアンチオリンピックにもなり得るかもしれぬが、そこはかとなく押し寄せて来るは良心の大津波。ワッショイ、ワッショイ。

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