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2008年06月06日 夜の徘徊者

原初の悦びが人々をして欲求へと導く。原初の悦びとは一つの痼りに過ぎない。而して人々は痼りとの邂逅を希求し、我と同じく痼りを知悉するモノと遭遇するや、相共に悦びへの旅に向うのである。その旅路の中にあって、彼は痼りの幻影に触れ、己が欲求との合致を味わう。然るに時の経過が愈々幻影の幻影たる空漠さを明証するに至り、此処に人々は終わりなき出立を余儀なくされるのであった。

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