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2008年05月30日 奇跡のエロス

ベレー帽のオジサンがアナタの眼前を横切ったのであれば、彼は幸せの簒奪者なり。身ごもれ! いや、身構えろ!だった…


どーでもいーかもしれぬが、とりあえずは十人十色なる四字熟語を念頭に置かれたい。そして以下のサイトを閲覧されたし。


クローズアップ『鈴木 亜美(スズキアミ)』|エキサイトミュージック(音楽)


このサイトに於かれまして見られます鈴木亜美の写真は凄まじい。とんでもない写真を発見してしまった。コレはほぼ完璧なるエロスの体現であります。斯かるエロスの女神を放置しておくのも無念でありますから、とりあえず私は保存したのであった。(実は私、偶然にもこのページに達した時、「ふーん、鈴木亜美か…」と思っただけですぐに別のリンクへと飛んだのでしたが、瞬く間に「・・・!!? アレ? ちょっと待てよ!?」と思い直し、再度戻ったのです。戻って良かったー!)


顔の角度、頬の質感、髪型、変な花、さりげない手・指、腕の太さ、ふくらはぎ周辺のドレスの透け具合、足の部分、全てに渡りエロス偏差値83を維持してある。コレで彼女が「もう飽きた」と言えば、愈々完璧に成り果てる。なぜ「もう飽きた」であるかと申しますと、ソコには媚態が存せぬからです。
哲学者の九鬼周造は『「いき」の構造』において、広く人口に膾炙している如く「いき」(粋)を構成する要素の一つとして「異姓に対する媚態」をあげたが、私の場合にあってはおよそ軸を異にする。すなわちエロスとは、畢竟マゾヒスティックとサディスティックのせめぎ合いでございますから、この場合、彼女が纏う純白のドレスはマゾヒスティックの象徴であって、変な花は屈折した魔性性を暗示する。この花には葉が付属しておらず、ソレは実直に己の欲求のみを果たしたいとする直線的な願望を表すのです。而して拍車をかける相乗効果として茎は長く若干の湾曲を伴う。ココに至りその希求致すモノのやや世間ズレした感を漂わせますと共に、絶頂への過程の短縮を峻拒する繊細な意思が垣間見れるであった。端的に申せば、マゾヒスティックの中に芽生えるサディスティックへの或るアピール、…言わば自己の内面世界に根付くエロスの欲望を現実の手段で以て達成せんとする豊穣な野心を見出すコトが可能であり、ソレが明らかになるのが、挑発的な開放感を連想させる適度な足の開き具合と、更に敢えて視線を高所に向けたトコロに生ずる「もうソレ興味ないの」と言わんばかりの愛想の打ち消し、次なるモノへの期待であります。後者はマゾヒスティックの貪欲性と能動的に結びつく魅惑を持つ。斯様なワケでして、ココにて漸く拝聴できます媚態なき「もう飽きた」の声。ソレはマゾヒスティックがサディスティックに覆い被さった状態──マゾヒスティックに導かれるサディスティック、という元来ありきたりなエロスに対する逆転現象の確立──なのです。


コレは素晴らしい写真だ! この写真を撮影したモノは天才だ!
エロスの基準も十人十色でありましょうが、私にとってコレほど完璧なエロスの表現はもはやあり得ぬように思念されるのでした。まさしく奇跡の一枚!!

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