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2008年05月27日 「人権」は中耳炎になれ!

何かが生ずれば我先にと半裸で荒野を闊歩するが如く「ソレは民主的じゃない」などとほざき立てます思考停止中のコメンテーターは悉く急所を蜂に刺されれば宜しいのです。
嫌いな言葉は「民主主義」なのであったが、しかし現状にてはソレに代わる制度というモノが存せぬのも事実でありますから、或いは好きな言葉も「民主主義」なのかもしれません。ただし、暫定というカッコ付きでのおハナシ。


しかしながら、他方で、中学生の時分から「人権」なるモノには無気味な影を感じておったのですが、最初、新井英樹氏が「ザ・ワールド・イズ・マイン」に於いて以下に見られるセリフを須賀原譲二に発せさせたのを見出して以後は、漸次ソレが胡散臭いモノであるかの如く思われ始めたのである。


人権を差別せよ。
自ら社会を逸脱する者にその生における平等はない。
人命を差別せよ。
社会と個人の命を秤にかけた時、民主主義は迷わず社会を選択せねばならない。
「ヒューマニズム」を差別せよ。
その言葉の響きに酔いしれ 思考を停止した者のみが殺すことをすべて悪とする。
人間とは あまりに不完全な度し難い生き物であるにもかかわらず、
神をも恐れず懸命に守るべき命と葬るべき命を常に選択してきたのだ。
ならば 差別すること 殺すこともヒューマニズムである。
──「141 勝者なし」


その後、“封建主義者”である呉智英氏を始めとする数名の「人権」批判を目にするに及び、矢張りソレは猛毒の魔語ではあらぬかとの疑念を抱く。而してフランス革命に対峙したるエドマンド・バークが「人権」への嫌悪感を表明しましたコトを以て、愈々私の裡にあっても、もっと「人権」は疑われた方が良い、もっと懐疑的眼差しで検討されるべき事柄である、と主張したき今日。
どうも「民主主義」は嫌いであると申し上げるワケにもいきませんが、「人権」だけはキライでしかないんです、と明確に言える。果してソレに依れば「解放」されるらしい、人間が。何からの解放? 知らん。知らないでも宜しいのですヨ、「解放」されるのだから、ってのが「人権」ですかい? なんとまぁ、「人民解放軍」にも負けぬ劣らぬの詐欺的名称ではございませんか。それならば、冒頭に挙げた「民主的」の三文字で以て現状批判した気になっておる愚劣な下等生物にも負けぬノータリン(死語)。「人権」なんて水虫になってしまえ!

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