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2008年05月25日 大相撲夏場所感想08

チェスティート! 琴欧洲。お父さんも喜んでおりました。最高の親孝行じゃないか。何たる美談! 亡くなった先代も喜んでいることであろう。
それに引き換え、横綱は…いや、横綱わ! 何という事態でございましょう。今まで鉄板だった両横綱が揃って不甲斐ない結果に終わるとは誰が予測致しましたでしょう。おまけに今日の千秋楽。朝青龍のダメ押しがいけないのだけども、白鵬もカッカしちゃあいけない。土俵上で荒れるのは芳しくない。また内館の婆さんが発狂するじゃないか!
そもそも朝青龍も白鵬も中盤くらいまではそれほど問題無かったのです。終盤に至り、急激に立ち合いで後れるようになり、安易に相手に上手を与えたり、奪われたり。すなわち立ち合いで負けている相撲であった。ナゼかは知らん。白鵬は序盤にやや慎重過ぎる気配もあったのだけど、中日には良い相撲、本来の相撲を取り戻した如くに思われたのですけれども。
その点、琴欧洲が先場所までと決定的に異なっていましたのは、立ち合いから有利に差し手争いをこなせたコト。スピード感がございました。今まで朝青龍が見せつけておったすぐに己有利な体勢へと導き込む機敏さを、今場所は琴欧洲が目一杯発揮したのである。安美錦に破れた一番は、まぁ やむを得ない感もあるのだけど、それでも十四勝──他の大関陣のコトを持ち出してくるのも申し訳ないが、正に<今の大関>らしからぬ成績でありますまいか。今場所の如き相撲を取れるのであったら、確実に横綱になれるものを。
さて、来場所はどうなろうか。実はまだ琴欧洲の実力を確実には信頼しかねておるのです。


殊勲賞に安美錦、琴欧洲に唯一土を付けた一番に見られたように、相変わらず憎い相撲を取りました。


敢闘賞:稀勢の里、豊ノ島
技能賞:安馬


期待され続けています力士が揃って活躍した場所だった。横綱に反比例して。
特に安馬が良かったなぁ。土俵際での柔らかさや、瞬発力では随一のモノを持っているではありませんか。現在、最も大関に近いヒトだ。
あと、幕内では普天王も良かった。徐々に番付を戻してきましたな。


十両。千代白鵬が初優勝。
今まで期待されていたのだけど、朝青龍のハードなしごきがあったりして、怪我に泣かされたりして、大変だったりして、漸く結果が出た。これからも期待して宜しいであろうか。


来場所。一番の注目は、両横綱の立て直しと安馬。琴欧洲はまた無難にまとまりそうな気がして怖い。そして最多角番記録に達した千代大海。正直、組まれたら琴欧洲の親父サンよりも弱いんじゃないかと思うが、まぁ、どうなるコトでしょうか。暑くてイヤになりますが、それではまた名古屋で。

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