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2008年05月31日 射程圏内?

たいようのマキバオー4巻「たいようのマキバオー」も気付けば4巻、連載開始から一年が経過とのコト。展開は遅いようで、意外と早い。早いようで、意外と遅い。


この4巻では前作「みどりマキバオー」の思い出が登場です。そして文太も強くなりそうな雰囲気を醸し出しておりましょうか。なにせフィールオーライとあのような結びつきを描いた以上、両者が無関係で終わるはずはなかろうってコト。マキバオーとカスケードの如き関係を期待するも、現時点ではザ・たっちときんさんぎんさんの間におけるが如き差異がある。さて、如何に進展するか。


後半は、ジャパンダートダービー。
つの丸の自在性が発揮されたレース展開でして、各馬をシッカリと描いておるのはさすがの技量。出走メンバーのメンコの模様または表情一つをとってみても、ソコに個性が刻みつけられておりますので、馬群の中であってもアノ馬のあんな表情、コノ馬のこんな表情が堪能できる。
そしてアマゾンの「凶弾」 競馬マンガにおいて斯かる直接的な表現は或る意味で新しい。こうしたユニークな描写が生き生きと存在しておるのは、つの丸の築き上げてきたスタイルがあってこそ。
いやぁ、今後が実に楽しみなマンガです。


ちなみに、どうやら表紙が「みどりマキバオー」の各巻と対応している模様でしょうか。すなわち「たいようの〜」の1巻は「みどりの〜」の1巻と、「たいようの〜」の2巻は「みどりの〜」の2巻と…といった具合であって、夫々が同様の構図、或いはパロディ的な絵柄。
こういうトコロの遊び心は、「みどりマキバオー」からのファンにとってはこの上なく嬉しいのでございます。どうか末永く続いて下さいませ。私もチュウ兵衛親分に拝もうかしらん。

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