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2008年02月22日 「スイーツ」基準

最近やたらと視界に侵入してくる「スイーツ」ってコトバ、コレは何でござんしょ。不愉快。日本語であるか。否。英語であるか。否。和製英語であるか…そもそも和製英語とは何たる矛盾、錯綜。ソレはもはや日本語と解釈すべきではないか…ってコトは、「スイーツ」も日本語になり果ててしまうのか。いやはや愚劣なる哉。何故に日本語を蔑ろにするのでありましょうか。隠す気配ゼロ、西洋コンプレックスの放出。IQ35未満。甚だ愉快なり。我が子に奇怪千万なる名前を付与し、墓石にまで刻まれる恒久の恥を強制致します淫らな気狂い両親の醜態と同等の不名誉、ソレが「スイーツ」という一語の強かな流行具合に象徴されてはおりませんか、ってな素朴かつ素直な疑問提起。


余りにも可笑しき恥辱事態と思念致しましたので、不図「スイーツ(笑)」と検索してみたところ、なんとwikipediaに同名の項目が設置されてあった。(参照リンク:「スイーツ (笑)」


スイーツ(笑)またはスィーツ(笑)とは、女性誌・女性向けファッション雑誌に多く見受けられる浅薄なキャッチコピーやマーケティング戦略に無自覚に踊らされる女性を揶揄するインターネットスラングである。 女性の強欲さやふしだらさ、自己中心的さやメディアリテラシーの無さを嘲笑する際や、一見しゃれている(ように見える)キャッチコピーで流行を煽る女性誌を冷笑する際などにも用いられる。


ネット上では、既に、相当早くから、斯様な低俗用語を揶揄するモノが無数に存してあったようです。
あえて上記の文章を不用意に参考してみよう。要するに「スイーツ」なる底浅きモノの背景、ソレはアタマの機能に著しき不具合を抱えるオンナを引っ掛けるために、大して知恵を絞るコトもなく、イメージのみで考案されたモノに過ぎぬ。コレがコトの真相であろうか。
なるほど。しかしながら、コレは考えようによっては利便であらぬか。すなわち「スイーツ」なんてコトバを馬鹿面を掲げて申しちゃうオンナを眼前に確認できれば、ヒトはそれだけで、そのモノの低劣さを確信しても良いのです。心の表情、ソコから溢れ出さんばかりの嘲笑を伴った卑屈な<偏見>が彼女たちに贈呈されるコトも、もはや不思議ではない。一切ない。


加えるに愉快であったは、上記のページの下部に設置されてあります「揶揄の対象となる用語の例」って部分。ソコに記されておる単語、ソレは確実に「スイーツ」と同等の頻度で、私たちの眼前に到来致しておりますモノたちに他ならん。一部を以下に引用する。


スパゲッティ→パスタ(笑) (パスタだとマカロニまで含む。スパゲッティのみを意図する用法は誤用といえる)
ジーパン→デニム(笑) (デニムとは素材そのものを指す)
和菓子→和スイーツ(笑)
化粧→夏色コスメ(笑)
できちゃった結婚→ダブルハッピー婚(笑)


「デニム」、「夏色コスメ」はよく見聞致します。「ダブルハッピー婚」… コレは何であろうか?? 中学一年生程度の知能しか所持しておらぬ輩が発案したであろう到底この世のコトバとは思えぬ、あまりに拙劣、粗雑なモノ。愈々末期症状たるこの惨状。無念なり。


終わりに、20世紀に生を受けた女性の中でおそらく三本の指に入るであろう賢女・才女である偉大なる哲学者ハンナ・アーレントの示唆に富み現状を鑑みるに看過できようはずもない次のような言葉を、此処に留め置きたいのだ。


道徳性がたんなる習俗の集まりに崩壊してしまい、恣意的に変えることのできる慣例、習慣、約束ごとに堕してしまうのは、犯罪者の責任ではなく、ごく普通の人々の責任なのです。『責任と判断』(筑摩書房) 六十九頁

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