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2008年01月12日 平成二十年度の大相撲展望

さて、明日からまた大相撲のはじまりです。平成二十年度の相撲界は果たして如何なるか。昨年は相撲界が揺れに揺れた一年でありましたので、今年は安定への契機となるような年になって頂きたいと願うのであった。
ということで、今回は平成二十年度の大相撲展望を書きたいと思います。


さしあたり、注目点は以下の三つに絞れましょう。
一.両横綱の動向
二.ベテラン大関と有力若手力士
三.組織としての相撲界


まずは最初の「両横綱の動向」から。
やはり注目されるのは朝青龍。(コレは今更言うまでもないコトですが、)彼がどのような結果を残すか、またどのような言動を取るかに今年の大相撲の命運が握られている、と申しても過言ではないくらいに、彼は今年一年のキーパーソンとなる。そうして私が思うに朝青龍に対抗し得る唯一の人物であります白鵬の調子如何によって、直接間接に朝青龍の動きにも変化が生じてくるでありましょうから、朝青龍と白鵬、この頂点に位置する力士が真っ当な機能を果たさずして、本年の相撲界における安定はないものと考えております。是非とも彼らには強い「自覚」を持って、土俵の内外で活躍して頂きたく存じ上げておる。


二つ目の「ベテラン大関と有力若手力士」であるが、コレはずっと言い続けてきたコトであるから、あまり細かくは申しませんけれども、とりあえず進退が危ぶまれる年配大関が多い。そうした彼らに引導を渡すような力士が一人でも多く現れんコトを祈るばかりなのである。安馬、稀勢の里、把瑠都、豪栄道、豊真将、栃煌山…こうした面々の更なる上昇が期待されるのは多言を要しまい。


最後の「組織としての相撲界」ですが、昨年は相撲部屋、相撲協会といったトコロに様々な疑惑の目が向けられました。確かにソコは特殊な組織である故、フツウの人々には解し難い面も存すのは事実なのであろうが、しかし、だからといって頑に部外者に対して閉鎖的な態度を取り続けるのは宜しくない。
急激なる薬物の投与は死の種となるが、そうかといって化膿した傷口を放置しておくこともまた死の種となる。
相撲、その伝統競技に内包する美しさを損なうことなく、今、現存する汚点を取り除くような改善策が練り上げられるコトを、私は強く望みます。具体的には、相撲部屋及び相撲協会の在り方―中でもソコにある上と下の連帯意識、集団意識に関する問題、または各個人の精神面の向上について、そしてこれからの相撲の在り方に関する理想的なヴィジョン構築、など。本年は斯かる点について相撲に携わる人々の間に或る程度一定した見解が共有されるためのはじまりとなる年、そんな一年であって欲しいと願うのであった。


幸い初場所のチケットは売れておるようです。(参考リンク:前売り券、売り切れ続出=大相撲初場所、若貴以来の前人気
土俵の上だけではなく、それ以外のトコロでも相撲が大いに評価される一年とならんコトを願いながら、今回の分を擱筆させて頂こう。

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