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2008年01月04日 必然の輪

世の中には如何様に考察を試みても「偶然」としか言いようの無い事柄が時として生ずるのですが、しかしソレが発生したという限りにおいて―ソレを過去の或る出来事として捉える限りにおいて―私たちはソレを「偶然」ではなく「必然」と考えねばならぬ時がありましょう。
「相棒」はやはり面白いドラマである。右京サンが天才的なのは、なにも「偶然」が付与したモノではなく、「必然」の結果なのであった。第一の輪は第二の輪へと通じ、第二の輪は第三の輪へと続く。旧約聖書によると! ヒトは元来アダムとイヴなる一対の男女から連綿と生じたモノであるという。さすれば、60億は皆同根ではあらぬか。さすれば、ヒトの起こす事柄が「必然」的に、或る根っこを持って通じ合っていたとしても妙ではないであろう、と斯かるこじつけも可能となるのでした。
何を言わんとしておるのかと申せば、「相棒」の元旦SPに見られた<必然の輪>に私は感動致したのでした(そうなのだ。あの一連の<地続き>は「必然」として見た方がイイ)。或る事件の背後には或る事件の影が忍び寄り、またその影に向かいて新たなる足音が響き渡らんとす… 面識を持たぬ一連のモノが巻き起こす見事な一貫性を伴っております憎悪と復讐の協奏曲に、私は改めて讃辞を贈りたいのです。「劇場版」は果たして如何。
「相棒」に「踊る大捜査線」の如き派手さは無用であるが、或いは予告を見る限り「劇場版」は相当派手な具合に仕上げて来そうですから、一種の“不安感”を抱きつつあるモノも、決して少なくはないのでありますまいか。


今年は是非とも右京サンの「はいぃ〜(⤴)?」って具合の、語尾が心地よく上昇致す“疑問・不信形返答”を試してみたい、就活時の面接で。ああ、間違いなく落されるだろうなぁ。
「はいぃ〜? おかしいですねぇ〜 私が今申し上げましたコトをお聞きになられていなかったというコトになりますねぇ〜 恥を知りなさいッ!!!」(参考リンク:恥を知りなさいッ恥を知りなさいッ!
ハイ、そうです。「相棒」の見過ぎでありました。


今年は是非とも「髭男爵」をもっと見たい。数ヶ月前にYouTubeで彼らを拝見致してより、今日に至るまでアノ<チープさと付け焼き刃的な上品っぽさが同居する>雰囲気を好きになっておったが、昨年末に「爆笑レッドカーペット」に登場して以来、何となくジワジワと前線に昇って来そうではないか。「逆に聞こう」、2008年は「上流階級の洗練されたエレガントな笑い」が世を震撼させても宜しいではありませんか。


参考リンク:髭男爵
キモチ悪いくらいにウケている髭男爵(in大阪)

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