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2007年08月10日 朝青龍へ

高砂親方朝青龍は治療専念 高砂親方「会見できる状態ではない」


まったく困ったモンですねぇ。露鵬の暴行事件などよりもよっぽどバカらしい。
「2場所出場停止などの処分を受け、『急性ストレス障害』と診断された横綱朝青龍」と言いますが、そもそも「急性ストレス障害」なる病気に陥る意味が分からない。
どうも此奴は自分を被害者だと思っているような気がしてならん。自分がなぜ処分を受けたのか、それを理解できているのかしらん。


そしてこういう状況。


高砂親方の説得には朝青龍の知人で「アドマイヤ」の冠名を持つ競走馬のオーナー、近藤利一氏も同席。騒動後、数回にわたって会っている近藤氏は横綱の様子について「若い衆に乱暴したり、物を窓から投げようとしたりして普段とは違う」と述べた。さらに「目はうつろ。言葉を発さず、私の言葉も100%は理解していない。ひげをそらず、髪も洗わない。睡眠薬を食べるように飲んでるので注意したが、元に戻れるか心配している」と案じていた。


「アドマイヤ」のオーナーさんが朝青龍とどういう関係かは知らんが、こういう状況を聞かされても、まったく同情の余地はないわね。乱暴される若い衆が可哀相でならない。
理不尽この上ないヤツだ。


そこで!私は良い方法を知っている。


ズバリ、引退すれば良い。


相撲界にとって朝青龍の功績、貢献度は決して見逃すことの出来るものではないが、現在ばかりはどうしようもない状況。元はと言えば自分自身の行動がもたらした事件だろうに。気に食わないのならモンゴルにお帰りになって、モンゴル相撲で横綱を目指せばよろしいのではありませんか。
この際、誰がいけないのか―大相撲協会が朝青龍をイジめているのか、それとも自らの行いがいけなかったのか―を問い直してみるべきです。
本人が塞ぎ込んでいるばかりでは何も解決しませんねぇ。


相撲は勝てば良いってもんじゃないんだよ。大昔から宮中と深い関わりを持ち、神事の一つとして発展を遂げてきたんだ。勝ち負け以上にその「様式」が重視される。白鵬が横綱昇進を決めた時に、なぜあれほど土俵入りの型に注目されたのか。なぜ奉納土俵入りのようなものがあるのか。━━━相撲は他の格闘技とは異なり、それが持つ「様式」を大切にし、そこに内包される“精神”を維持することこそが大切、だと私は思っているワケだけど・・・うーん、その辺の意識なんか不必要だと思う勝ち星至上主義の外国人であれば、勝手な被害意識に苛まれて、「急性ストレス障害」になってもおかしくは無いのかもしれん。


いまは朝青龍にとっても、他の力士・関係者にとっても、そしてファンにとっても、相撲が持つ本来の姿をいま一度考え直す機会だと思う。そうすれば、なぜこのような状態になったのかも、容易に理解できるはずである。
仮に、朝青龍が、勝てば何でも許されるという考えに固執しているのなら、とてもじゃないが相撲に携われる存在ではない。現在、彼の精神に異常が生じているというのであれば、それは“相撲の精神”を知らないことによるのではないか。もし彼が長い歴史を有する“相撲の精神”を理解できずに、巡業を甘く見ていたのなら、最早自業自得としか言いようがないではないか。(怪我をしないように巡業で軽い相撲を取る者が多いこと自体にも問題があるのかもしれない。)


異文化を乱暴に扱うということが、その国・その国民にとってどれほどの冒涜行為であるのか。それを知らない者は痛い目に遭う。朝青龍の「急性ストレス障害」は、異文化を軽視した者が背負う痛みなのではあるまいか。それを克服するには、いま一度、自らが携わる文化について学び直すところから始めねばならないだろう。果たして彼がその点に気づき、目線を移してくれるかどうか。彼が今後取る行為により、私たちファンの彼に対する味方もまた変わってくる。


今、朝青龍に求められているのは、真摯な姿勢で、正面から“相撲の精神”を見つめ直すことに他ならない。

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