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2007年07月28日 傷と治癒

Part.1
先日から少しずつ読んでいる『共同研究 転向(上)』
この前、藤田省三さんのがよく分からないと書いたが、もっと分からない論文があった。「一国社会主義者ー佐野学・鍋山貞親」高畠通敏
中盤からサッパリ分からなくなる。何をいっているのか皆目捉えられない。内容を把握する以前に、ここで使われている日本語を読み解けない。「状況追随論理」って何じゃ。試しに一文を抜き出してみようか。

そして、絶対的な実体の規定が、個人的な「意味づけ」に連関されているここにおいて、状況への追随は状況へのオポチュニズムと同時に状況の規定への論理的オポチュニズムをまた内包するようになる。それはすなわち、この「理論的」状況規定が、あらゆる個人的動機を包含することができるということに他ならない。「誠実さ」はつねにまた、この倫理の下にそのまま温存される私的な動機によって裏打ちされているのである。たてまえにおける「道徳主義」と行動における卑俗な「政治主義」、認識と良心の絶対性の主張と対置される動機曝露のイデオロギー批判の悪循環は、すべてここに根をもっている。

真ん中くらいからずっとこんな調子だから、途中で読むのを止めた。止めてしまった。情けない。今まで幾つか論文を読んできたけど、途中で投げ出したのは始めて。実に不甲斐ない。糞ぉー!
藤田さんのは噛み砕いていけば、なんとなく掴めるのだが、これは完全に無理。噛み砕きようが無い。まったくとんでもない論文だ。
まったくとんでもない本だ。上下二段組みでギッシリ文字が書かれてるし。読むのに時間かかるし。難しいし。困ったもんだ。


Part.2
Rie fu「ツキアカリ」(Live)
なんでRie fuは売れないんだろうか。地味だからか。そりゃ倖田來未みたいな派手さはないし、そんなモノいらんけど、良い曲は多いんだよ。まず何よりもこのヒトの出すオーラのようなものが素敵じゃないか。
私とは正反対の雰囲気を醸し出している。彼女は育ちが良いんだろうな。上品さが窺える。それが下品な私のココロをくすぐる。
上記の論文に打ちのめされた私を癒してくれるんじゃないだろうか、と傍若無人な期待をこめつつ・・・本人にとっては迷惑だろうけど、そういう気持ちで聴いているのです。ハイ、今日の分はこれで終わりです。

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