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2007年06月29日 勝負の月

真正包茎。
・・・なんでもありません。ちょっと言ってみただけ。私?違うよ!そんなんじゃない!


しかし暑い。今日は曇りって言ってたじゃないか。気象庁はいい加減にしとけよ。風説の流布で全国民から訴えられろ!
日に日に最高気温を更新していくなぁ。今日は今年最も暑かった。


午前中、学校に行って、クーラーに馴染んだら帰る気がしなくなった。
午前、中学校に行って、クーラーに馴染んだら帰る気がしなくなった。
さて、どちらが正しいでしょう?


で、仕方ないから学校内の図書館で読書。
本多秋五『増補・転向文学論』の「小林秀雄論」などを読む。
さっぱり分からん。なんじゃこれ、と思いながら80ページほど読んで夕方に帰宅。
帰り道に、なぜ分からなかったのかを考えていた。
世の中には意味の分からない文章が沢山あるけれど、大別すると次の二つに分けられる。


1)著者自身もカッコをつけて書いただけで、誰も意味を解せない文章
2)読み手の知識が欠ける為に、理解できない文章


本多さんのは、間違いなく後者だ。私の知識が無さ過ぎる。そもそも小林秀雄を読んでいない。
私は「転向」というテーマに興味を持って、この本を手にしたのだけど、全体の中で転向に触れている部分は一部で、半分以上が文学者評論だ。まー、良い。これから転向の部分を読んでいく。


この夏休みは『共同研究 転向』を読破する予定。あの上・中・下三冊によって構成される膨大な論文集。暑さと闘いながら死ぬ気で読む。
鶴見俊輔さんや藤田省三さんなんかが面白そうな論文を寄せていたのを、チラリと見た。


転向というのは極めて注目に値する現象だと思うが、その研究はリベラルな立場のヒトたちによってしかなされていない。こういう思想的な現象は、右・左問わず十分な研究対象になると思うのだけども。
右側の場合、共産主義思想など放擲して当然、という暗黙裡の了解事項のようなものがあるから、未だ介入されないままなのかもしれない。
その辺の事情がどうかはさておき、戦前、戦時中、戦後と様々なところで見られた転向という現象。そこにメスを入れた『共同研究 転向』において扱われている有名人物、それは林房雄、佐野学・鍋山貞親、近衛文麿、有馬頼寧、石原莞爾、今村均・吉田満、柳田国男、吉本隆明など。これらの人物についての論文が集められたというだけで、私などは非常な興味を抱かずにはおれない。


ま、何がともあれ死ぬ気で読む。日本思想史上に残る一大研究書から、何かを吸収したいと願う。個人的に8月は勝負の月だと位置付けている。だから、このブログも放置するかもしれん。スマン!

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