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2007年03月19日 日本人必読書!!

日本人が知らない「二つのアメリカ」の世界戦略深田匠著『日本人が知らない「二つのアメリカ」の世界戦略』


とにかく一人でも多くの方にこの本を読んでもらいたい。
著者である深田氏は、これからの日本が、米国、中国、台湾、ASEAM諸国などを相手としていかなる道を歩むべきかを、明快に論じるとともに、国内に蔓延る河野洋平や福島瑞穂、加藤紘一、筑紫哲也といった売国奴分子の実態、彼らの目指さんとするモノの成れの果ての惨状を、平易な文章で分かり易く述べておられる。


今回は感想というより、単にこの本を紹介するだけにしたい。なぜなら、当ブログをご覧の方は、私のどーでもいー感想を読むより、この本を実際に読んで頂いた方が何百倍も有意義だからである。


深田氏の主張・見解は明確だ。それをサラッと記すとこうなる。
すなわち現在、最悪・最狂の共産主義国である中国(氏は本書の中で一貫して「中共」と呼称されている)こそが、今後日米(この場合の「米」とは共和党政権を指す。詳しくは後述)両国にとっての最大の敵国であるから、日米(そこに台湾、ASEAN諸国も加わり)が共同して、共産主義という独裁的政治を行う中国に対抗せねばならない。
既に水面下では中米両国による冷戦は開始せられており、あと二十年以内にアジアの覇権は決定しているであろう。
中米両国の争いに日本は無関係でいられない。米国と同盟関係を維持し続ける限り、また中国がアジアの覇権を一手に収めようとする争いである限り、日本は否応無く中米の争いに加わる必然性が生じる。その時に日本が何もしないというのは、すなわち日本が甘んじて中国の支配下に入り、アジアの一弱小国になり下がることを意味する。
中国は、日本から得る大量の資金をもって強大な軍事力を形成し、また徹底した反日政策及び上記の日本国内に在る左翼的売国奴分子を都合良く利用することで、自らに都合の良い政策を日本政府に取らせ、アジアにおける日本の立場を弱体化せしめるとともに、日米同盟を解消させることを企図している。


氏は以上のような中国を中心とする国際情勢を前にして、中国のご機嫌ばかりを窺い、本来政治家が最も考慮すべきである“国益”の追求を放棄した「媚中」政治家により、日本が徐々に共産主義国家である中国の属国となりつつあることに警鐘を鳴らすとともに、それを防ぐために日本がなすべきこととして以下の点を挙げる。
まず、国民一人一人が“将来の日本のために活動する政治家”を選び、中国に利権を明け渡そうとする日本国内の売国奴政治家を徹底駆除すべきこと。
次に、中国側から靖國参拝や教科書の記述に関して抗議を受ける度に繰り返される、毎度お馴染みの謝罪外交。こんなものは最早中国の意のままに動くことに他ならない。日本人は自分達の過去に対して卑屈になる必要は無い。「自虐史観」から抜け出し、本当に歴史を捏造しているのはどちらかをはっきりさせ、中国の内政干渉に毅然とした態度で応対すること。
そして親日反中の立場を取り「強い日本」を希求する共和党政権と歩みを共にすること、それは現在何百という核を日本に対して常時発射態勢をとっている中国に対抗できるだけの軍事力の保有、つまり日米同盟強化・憲法改正・自衛隊強化。日米両国でアジア征服を企図する中国の共産政権を薙ぎ倒し、新しい世界秩序再編の先駆けになるべきである、ということ。
なお、本書のタイトルにもなっているが、米国の二大政党制を構成する共和党と民主党では、政策が百八十度異なるという認識を持つことが重要であると、深田氏は再三力説する。上述のように共和党は、伝統的に親日反中の立場を取り、日本と一緒にアジアの大国中国を牽制しようという立場にある。共和党は日本に対して、“自分のことは自分で対処できる大人の国家”になることを望んでいるのだ。現在のブッシュ共和党政権が日本の憲法改正について暗に推奨しているのは、共和党が斯の如き政策を持つからに他ならない。
対して親中反日の立場から、中国に同調した政策をとり、アジアにおける日本の立場を弱めようとし、日本を“管理下”に置いておきたいのが、民主党である。これは例えば、日本が大東亜戦争に踏み切らざるを得なくなった時を思い起こせば良い。民主党のルーズベルト政権は、一貫して支那を援助し、日本へは強行的な政策を取り続けてきた。あの当時野党であった共和党が、ルーズベルト政権の強行姿勢を批判し、日米協調の立場を崩さなかった一方で、である。
そのようであるから米国には「二つのアメリカ」がある、と深田氏は述べる。


共和党が政権を取るか、民主党が政権を取るか。そのいずれかによって世界情勢は大きく変わる。よって今後の日本が、中国という異常な国の膨張政策に対抗していく為には、共和党と歩みを進めるしかない。もし民主党政権を支持するようなことがあれば、それは自分で自分の首を絞めることに他ならない。
一概にやれ「反米」だ、やれ「親米」だといういうが、共和党を受け入れる「親米」と、民主党を受け入れる「親米」では、全く異なる。同様に共和党批判の「反米」と民主党批判の「反米」も、全く別次元の事柄なのである。つまり「親米」、「反米」論争というものの本質がいかに無意味・無機質なものであるかを意味する。
日本は、日本の“国益”を考えて、共和党を最重要政治パートナーとして選べば良い。そして一刻も早く日本は、共和党が望むような“大人”になるべきである。今まで大人になりきれない“子供”の日本を援護してきたのが、歴代共和党政権である。それに対して歴代民主党政権は、子供を虐め抜いてきた。
それ故に、まだ子供である日本は、どちらの政党が政権を取ろうとも、アメリカに操られているかのように見え、「アメリカの犬」などと揶揄されてきたのだ。日本がこれから米国と対等なレベルで政策決定をしていくためには、日本が共和党政権の望むような大人の国にならなければならない。そのために、大人への成長を阻む国内の売国奴政治家の一掃、そして軍備拡張を施し、共和党が政権をとった米国とともに、世界をリードできる態勢を整えることこそが必要不可欠なのだ。


前述のように米中の争いに日本が巻き込まれることは必至である。その時に、現状のまま自衛隊には何の力も無く、政治家も中国に媚び諂うだけでは、日本に待ち受ける運命はただ一つ、中国の属国化、更に言えば亡国化である。日本が二十一世紀に、大国として先進国として国際社会で生き残っていくために残されている道はもはや限られている。世界のパワー・バランスを考慮しても、日米(共和党)同調しての行動こそ最重要で、共和党のブッシュが政権を担当している今こそ、最大のチャンスだ、その重要性を認識すべきである。


この憂国の熱き想いを、一人でも多くの方に伝わらんことを、私も願って止みません。日本という国を大切にしたい日本人に、是非とも一読して欲しい本であります。

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