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2006年07月25日 波を待つ瞬間

ROSE ALBUMRie fuの2ndアルバム「ROSE ALBUM」(先日発売された新曲も良いぞー)。発売されてもう5ヶ月くらいが経過してます。
この人は、一時期アメリカでの生活を経験し、現在はロンドンの大学に在籍中、ということで英語は(多分)堪能で、比較的滑らかな発音をしていて、日本人のミュージシャンによくある"違和感"を感じさせないのが良い。
しかも、どうやら私と同い年だぜ。すげーな!
俺がバッタなら、Rie fuはコーカサスオオカブト。もう圧倒的な差がある。俺なんか今日もカマキリに食われ、車に轢かれて潰れるのだ。一方のRie fuは、今日も数千円の値段で取り引きされてるぞ。
俺なんて所詮30円未満だよ。むしろ値段が付くだけでもありがたいって感じがしてきた。


ところで、彼女は、ジャケ写と通常の写真で外見が異なるのはなんでだろう?
あっ! これはイイや。まぁ、イロイロあるだろうし。


さて、彼女の音楽ですけど、なんと説明すれば良いのか迷ったんですが・・・、一言でいうなら「流れるような曲を書く」。
つまり変なクセがなく、スッと入ってくるのです。それは、透き通った小川、敬虔なクリスチャンの瞳、処女の照れて火照った頬、名匠が作り上げた名刀の輝き、ポケットから出てきたお菓子の匂い、割礼の儀式の前に流れる特殊な空気と予想されるモノ...


真夏の微風のように、そっと流れてきて爽快感を与えることができるヒトなんです。


派手さがない分、一回だけで万人を惹き付ける力には劣るかもしれないけど、涼しげな光景を感じさせる曲を書くミュージシャン。


このアルバムでは、前作よりも音楽的な拡がりも見せ、しっかりと自分の立つべき地平を築いてきているという感じを受けます。
まだまだ完成されたミュージシャンではないゆえ、これからが非常に楽しみです。
楽しみといっても、ワクワクという感じではなく、ソワソワと伝わってくる楽しみなんです。
ボクはサーファー。あっ! 向こうから波が来る! ビッグウェーブではないけど、十分大きな波だ。よし、あれに照準を合わせるぞ。
っといった感じの楽しみ。分からないヒトは、とりあえずサーフィンをやってみましょう。まー、私はやったことありませんけど。

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