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2006年07月23日 大相撲名古屋場所感想

"横綱"朝青龍の貫禄! で終わった大相撲名古屋場所。今回はかなり見所が多かったと思います。


まず、何と言っても横綱の強さ。日を重ねる毎に安定感を増し、万全の取り組みだった。千秋楽の白鵬との一番は間違いなく頂上決戦だったけど、ちょっと攻め方がマズかったかな。それまでとは違って相手が好き勝手させてくれなかった分、窮屈な状態、とでもいうのだろうか、相手に有利な体勢を許してしまったのがいけなかった。
でも、さすが横綱という感じですかね。安定感や技術など、総合力では白鵬よりまだまだ上ですね。


で、その白鵬。審判部の判断については、ちょっと微妙な気もするけど、まぁ、次の場所で白鵬の"本当の"全てが示されると思う。要は、ここで結果を残せるか否かで今後が決まるといっても過言ではない、と思っている、のです、私は。
取り組みの方に関しては実質取りこぼしのような2敗だから、特に問題視することはないと思います。
いや、取りこぼしこそ最もいけないことなんだけど、でも、今の調子を維持できれば、問題はない。組めれば最強。もう敵は朝青龍だけでしょう。


次に、雅山とかその辺。私は、雅山の大関復帰なんてどうでも良いと思ってましたから、彼もまた頑張れば良いんじゃないですか。
ただ、内容がイマイチの取り組みが多いのは、もはやどうしようもないというべきなのか。
魁皇と琴欧州は、酷かった。特に琴欧州。なんじゃアレ。怪我をしてからの栃東と千代大海も酷かったが、大関の中では琴欧州が一番悪かったなぁ。まずお相撲の様子がおかしい。笑ってしまうよ。
もう、一度白鵬以外の大関陣を平幕に落としてみれば? そこから這い上がって来れるヤツだけが"真の大関"に相応しい。そういうことで如何?
白鵬以外の大関と万年関脇の琴光喜の違いは何かと問われても、現状では説明できん。
ああー、その琴光喜も相変わらずの内容でたまに腹が立ったなぁ。


上位陣は朝青龍と白鵬以外には見るべき所が無かったなぁ。
あえて言えば稀勢の里かな。良し悪しがはっきりしてたけど、自分の型になれば大関まではいけそうだけどなぁ。今後に期待。


平幕ではやはり把瑠都。一応9勝したけど、今場所は後半になって悪いところが出ましたね。まだまだこれから。荒削りなのが面白いと思ってたけど、もう少し相撲を覚えるべきかもしれん。もう三役になる? ちょっと微妙かもしれんが、お相撲内容も微妙にならないように願います。
次に露鵬。注目されたけど、ちゃっかり勝ち越したのが面白い。
で、豊真将。彼も良かった。積極的に前に出れれば、かなり力を出せるじゃないか!凄いよ。こんな良い加減なコメントで申し訳ないが、彼のようなタイプの力士がどんどん盛り上げていって欲しいなぁ。
そして片男波部屋の両雄、玉乃島と玉春日。敢闘賞と技能賞おめでとう。玉春日は、もしかしたら今場所において平幕で一番輝いてたかもしれん。10年ぶりの技能賞ですか。次は玉乃島も玉春日も番付を上げますが、また活躍を期待してます。ベテランの健闘を祈りつつ・・・


十両は、後半戦が面白かったなぁ。結局寶智山の優勝だったけど、次は幕内に上がる人も多いみたいで、期待してますよ。
琉鵬あたりに期待したいところですが、隠れた面白キャラの春日錦も幕内復帰が濃厚かな。


あと、幕下優勝の白石は、個人的に要注目だと思ってます。今後面白い存在になりそうな予感がするのです。


最後に、上がる者いれば下がる者あり、ということで北桜、豊桜、武雄山なんかはまた十両陥落っぽいけど、頑張って欲しい。若手に負けないで活躍して欲しいものです。
上位にいるどうしようもないベテラン大関の連中は、もう若手に負けていくだけでしょうが、平幕にいるベテランの人たちには負けないで欲しい。
かなり偏見的ですが、そういう想いでいます。
そ れ で は  サ ヨ ウ ナ ラ。

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