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2006年06月21日 三十路過ぎにて

中島みゆきの「空と君のあいだに」という曲はメチャクチャ素晴らしい。
"メチャクチャ"などという言葉で表現してしまうと、その瞬間に安っぽくなりそうだが、いや、本当に素晴らしい曲だ。


この曲は「家なき子」の主題歌で、当時、かなりヒットしたのを覚えている。
私は小学3〜4年生くらいだったはず。
「家なき子」は新聞やワイドショーなどでやたらと評判になり、私は最終回だけ、見た。
「今夜ついに最終回」みたいな煽りがスゴかったので、(それまで見てなかったけど)お父さんに頼んで最終回だけ見せてもらった。当時はパパがテレビのチャンネル権を独占状態だったという微笑ましい思い出だ。
最後のシーンは、街中でゴミ箱に捨ててあったポテトか何かを拾って、愛犬と分けあって食べているのを見る世間様の冷たい目に対して、「同情するなら金をくれ」というお馴染みの台詞で終わったと記憶している。


で、ドラマに連動して主題歌も人気になって、私の周りでも結構ウケていた。CDを買ってたヤツもいた。
今改めて聴いてみて思ったけど、小学生が聴いてもなかなか分かる曲じゃないよ、コレは。多分雰囲気とか曲調で聴いてたんだろうなぁ。


例えば

君の心がわかる、とたやすく誓える男に
なぜ女はついてゆくのだろう そして泣くのだろう
君がすさんだ瞳で強がるのが とても痛い
憎むことで いつまでもあいつに縛られないで


こんな歌詞が小学生に理解できるものかしらん。
こういう曲を10歳前後の子供が聴いてたなんておかしい。
今の坊やたちの間では、このようなことは無いだろう。
何も私の小学生時代が良かったと言ってるわけではない。
ちょっと変な現象が起きていたというだけ。
中島みゆきの曲などは30歳過ぎてから漸く理解できるものかもしれん。
太宰の小説が、30過ぎてからは読めないと云われるように、中島みゆきは30過ぎるまでは分からないとか。そんな感じなのかも…
となると、現在21歳の私なんかは"蚊帳の外"ということになる。
まぁ、そうだろう。歌詞に関しては表面的なことしか分かってないと思うよ。小学生の頃よりは分かるだろうけど、まだまだとても理解できるもんじゃない。
いや、でも、それでも、「空と君のあいだに」というのは素晴らしい曲だわ。

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