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2006年05月27日 晴天の霹靂とはこの様な事ですか?

ON今回は独り善がりな気持ちを書きまくったに過ぎないことを予め言っておく必要があるのではないかという気がする。というのも正直Boom Boom Satellitesに対しては1stアルバム以後なんかガッカリというかアレッというかう〜むというか、そういう煮え切らない感想を持つことばっかりだったのだけど、先日出たこの5th「ON」は今までのマイナス感情をある種の驚きを伴って一気にプラスへと変える程凄く良いアルバムだったのだ。


1st「Out Loud」以後、どんどん音楽的な幅が広がり、サウンドに関しても、大雑把に言えば「頑丈」になっていくことは実感できていたんだけど、それは私のツボを刺激するものでは、無かった。
一口に言ってしまえば、彼等のアルバムは常にクオリティが高かった。けれど「Out Loud」で抱いた私の期待やらイメージやらは、その後の彼等の作品とは結びつかなかった。だから、私は、どうやら本人たちの志す方向性と私が待っているモノは食い違うものなのだという結論に達していた。
しかし、しかしだ。ここにきて事態は急変! 何だこれは!これは私が当初勝手に彼等に対して抱いていた期待やらイメージやらとは乖離するものである。…にも関わらず、これは!!!
ああ、なんということだろう。今まで私が予期していたものとは全く異なるタイプのモノをBoom Boom Satellitesは教示してくれた。


私は「Out Loud」のようなアルバムばかりを待ち望んでいたのではない。むしろそれとは別のタイプのアルバムを期待していた。そして彼等は常にそういう期待に応えるものを出してきた。ただ、上述のように、それは私のツボを刺激しなかったというだけのことだ。
これは凄く微妙な問題で、一概にどういうモノを私が待っていたかは、非常に形容し難い。というか、し難かった。
しかし今となっては容易なことだ。私が待っていたのは、まさにこのアルバムのようなモノなのだ。
私自身もこのアルバムを聴くまで、自分がこういうモノを待望していたとは気付かなかった。ただ漠然と「Out Loud」を聴いた時に残る、あの昇天せんばかりの高揚感をもって、何かしらの思いを寄せていた。
そして、今回ついにそういう理想と対峙し得たということなのだ。しかし、改めて言うが、まさかこういうタイプの音を自分自身が渇望していたとは、なぜだか気が付かなかったのだ。


・・・今日は、沢山書いたからもう良い。
私が待望していたという「こういうタイプの音」とはどういうものかというのを、私ははっきりと説明できない。文才が無いから。
だから今回はこれで終わりにする。でも、なんかそれで良い気がする。
音楽なんてのは本来、聴いて何らかの感情を刺激できれば良いものだ。そういった意味では万人が異なった趣向を持っているといえるから、あれやこれやと説明する必要なんて、本当は無いのだろう。
だから、感想だけで十分だ。今日はちゃんと感想を書けたから、先生にも怒られないと思う。これで提出しても大丈夫だろう。

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