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2006年01月17日 まだ坂道の途中

MY FOOTthe pilowsの新作「MY FOOT」。
これは「これぞピロウズ!」という傑作アルバムじゃあるまいか。
結成して15年を過ぎたバンドが出すようなモノじゃない。普通に考えれば。


結成15年というと確かスピッツなんかも同じくらいだっと思うが、スピッツがデビューから現在に至るまで一貫して不思議な爽快感・切なさなどに加えある種の刺々しさみたいなものを兼ね備えているのと同様、ピロウズも15年間疾走感を失っていない。
いや、それどころか今作は近年のピロウズの作品の中でも屈指の出来だ。マジデスゴイヨ オッサンタチ。


しかしピロウズの音というのは徐々に変化を遂げてきた訳であるが、15年目を過ぎた現在になってここまでストレートな音になることには面白ささえ感じる。
というのは前作「GOOD DREAMS」はそれまでのピロウズからすると明らかに外れた音を出しているアルバムであり、肩の力が抜けていながらもピロウズの代表作ともなる大傑作だったからだ。


前作での息抜きを経て、再びこうしたツインギターを全面に押し出したストレートな音になったところを考えると、まだまだピロウズは突き抜けていきそうなバンドだということを実感する。
これでもう少し売れるとバンドにとってもレーベルにとっても最高なんだろうけども、それはもう仕方のないことだ。

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