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2008年10月07日 “元”日本人

ノーベル賞授賞理由 日本人3氏


南部陽一郎、小林誠、益川敏英3氏の授賞理由の要旨は次の通り。


南部氏は1960年という早い時期に「自発的対称性の破れ」という極めて有用な理論を提唱、素粒子物理学の基盤を形成した。この理論に基づき、これまでに、自然界に存在する4つの基本的な力のうち3つが1つの理論に統一された。


やはり気になるコトですので、わざわざココに記すのですが、南部氏はアメリカに帰化してまっせ。ってコトは「元日本人」で「現アメリカ人」と認識しなければならぬ。ラモスや曙や旭天鵬や三都主や闘莉王といったヒトたちを思い返せば宜しい。彼らは皆日本人だ! 国家間におけるルール上はそうでありましょう。


いやはや、南部氏を貶めようなどという大それて無礼な野心はございません。ただ、現在の国籍によって何人であるかを区別しないのであれば、コチャゴチャになってしまうではないか!と述べたき心境。日本に帰化しておらぬ凶悪な在日韓国人や在日中国人は、国籍が他国にある以上<日本人>ではない。その点については易々と受容するヒトが存したとして、然るに他国に帰化したモノまでをも「(現)日本人」であるかの如く扱うのでありましたならば、ソレは何たる捻れか。「日本人」なる響きのなかには、暗黙裡に「日本国籍所有者」との意味合いが伴っておる。斯様なコトは自明であるが故に、普段は誰も言いません。従って日本国籍を所持せぬモノを「日本人」と称するのは一種の誤解でありますから、これはいけない。どうしてもいけない。私は斯様な点については、結構厳格でありたい。だから、初め日本人であって他国へ帰化したヒトに対しては、言うなれば「日本出身者」とでもお呼びすべきで、「日本人」と呼ぶのには違和感がある。──「〜人」ってのは、あくまでも現時点の国籍の所在によって決まるモノだと思うんです。故に次のようなコトだって言える。すなわち、仮に祖父母が共に「元日本人」でありながら、双方イギリスに帰化しておったとする。そうすると彼らのお子様は必然的にイギリス籍を持つ「イギリス人」として扱われる。けれども外見は日本人っぽい。そしてそのお子様が後に結婚する運びとなり、お相手も自らと同様の境遇にある日系イギリス人。さすれば彼らのお子様も必然的に外見は日本人の如き様相を呈す。さて、そうしたとき、祖父母が「元日本人」のイギリス人であり、両親が「日系イギリス人」でありましたなら、三代目の彼に対して誰が「日本人」だといえるか。人種としては日本人のソレであるが、ルール上はイギリス人。…コレは凄まじい例なんですが、とにもかくにも「〜人」ってのは徹底して国籍に基づくってコト。レゲエをやってそうなヤバイ雰囲気のドレッドヘアの黒人がございまして、彼の国籍が日本であれば、そのモノを「ジャマイカ人」であるとは絶対的に言えないのでして、やはり「日本人」とせねばならない。ロシア生まれの世界的に有名な殺人鬼がおり、そのモノが日本国籍を所有していたのでしたら、コレを「日本人」の殺人鬼と看做さなければならない。この例を逆に申し上げれば、親子三代に渡って天才的な頭脳を持つ家系に生まれた在日の日系ドイツ人「シュミット・三郎」氏、彼は見事にノーベル賞を獲得した。が、氏には何と日本国籍が付与されていない!…となると、なかなかどうしてそのモノを「日本人」受賞者だと認定するワケにゃあいかねーぜ。そりゃドイツ人受賞者だ。参考記録だ。残念ながら。もしくは両親の外見が典型的なアングロ・サクソンでありながら国籍は日本、彼らの子が優秀な研究者となりアメリカの大学で活躍、ノーベル賞を受賞。彼がアメリカに帰国しておらねば、当然容姿など関係なく、日本人受賞者としてすんなり受け入れるべき。


・・・というハナシで、南部陽一郎、小林誠、益川敏英の三氏は誠に御目出度う御座居ます。二人の日本人と、日本出身のアメリカ人の方が「ノーベル物理学賞」を受賞されたという立派なニュースについて書かせて頂きました。


参考リンク1:2 Japanese, 1 American share Nobel physics prize
参考リンク2:US, Japanese researchers win Nobel Prize for Physics
参考リンク3:2 Japanese, American Share Nobel Physics Prize
参考リンク4:1 American, 2 Japanese Share Nobel Physics Prize

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