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2007年04月20日 話半分

私が通っていた小学校に「プレイルーム」なる部屋が設置されていた。
当時は何も思わず「プレイルーム、プレイルーム」と言っていたが、今になって思えば何とは無しに卑猥な響きがするではないか。しかも、この「プレイルーム」が使われることは滅多に無く、結局何を「プレイ」する目的で作られた部屋なのか解らず終いで卒業してしまった。
噂では、その部屋は現在「本番ルーム」と名称変更されて、不気味に存立しているとかいないとか言われているようだ。全く困ったモノである。


困るといえば、一人称である。私は、とココでは「私」という一人称を用いている私であるが、何も年がら年中「私」と言い続けている私ではない。「私」ばかりで文章が荒々しくなってしまったが、普段親しいヤツと話をする時に私が用いる一人称は、主に「オレ」である。おそらく私と同じ二十代前半の者ならば「オレ」という一人称を使うことは珍しくなかろう。そして学校のセンセイや年輩と者と話すような時には「ボク」もしくは「私」と言う。「私」でも、「わたし」が普通であり「わたくし」と言う事はほとんどない。このブログでの私の一人称も「わたし」であって「わたくし」ではない。ココで私が「私」と書いているのを見れば、それは「わたくし」ではなく「わたし」と読んで欲しい。
普段は「オレ」と言う事が多い私だが、こういう不特定多数の者が閲覧できる環境下で、もしも、「オレは、どう考えてもロリコンじゃないかしらんと思う時がよくあるんだ」などと書けば、おそらく読者は「おっ!なんだコイツ。『オレ』なんて言っているぞ。偉そうな勘違い野郎だな!」と思い、もう「オレ」という一人称に釘付けにされてしまい、他の事が目に入らなくなるはずである。だから私はココで「オレ」とは(余程の例外が無い限り)申し上げない。
何故こんなことを書いたかというと、普段使っている一人称が複数あり、それが煩わしい為、どうにか一元化したいと思っているからだ。
もし一元化するならば、「私」意外にはないだろう。「オレ」にしてしまうわけにはいくまい。面接で「オレが御社に採用されました暁には・・・」などと言えば、甚だマズい状態になってしまうことは容易に推測できよう。しかし、そうかといって今からいきなり「私」ばかりで通すのも、これまた違和感がある。今までは「オレ」で通していた友人等に或る日突然「私さぁ、昨日幼い女の子を見て興奮してしまってねぇ〜」等と言えば、突然の一人称の変化に失笑を買うことは必至であり、また親に対しても「私は小さい女の子と手を繋いで一日を過ごしたいんだけど…」などと言えば、これまた急に「私」などと言ってどうしたの!?と言われる事は疑いようが無いのである。
じゃあ、どうすべきか。それは徐々に変えていくという非常に高等な手段を講じるしかないであろう。つまり「オレ」と「私」、そして「ボク」という一人称を意識的に使い分ける。そして「アイツは色んな一人称を駆使するようになって、実に賢くなった」と周囲の連中に思わせることが出来れば、完全にコッチの勝ちである。そこ迄行ければ、その後は徐々に「私」一本に絞っていく。そうして、いずれは「私」だけでも他人から違和感を覚えられなくなる完全体への進化を目指す。
完全体とは、「私の守備範囲は3〜12歳までだよ」などと言っても、誰にも驚かれる事がなくなった日のことだ。

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