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2006年05月18日 発狂テレビ諦観

最近つくづく思うのだが、テレビ番組の制作者というのは気狂いじゃないかしらん。
つまらないプロ野球中継を無意味に延長してみたり、これまたつまらんゴルフを何時間も中継してみたり、総連と民団の和解という濃塩酸と濃硝酸を混合させて王水になるようなモノを嬉しそうに報道してみたり、ヤラセ見え見えのドキュメントやらバラエティを堂々と垂れ流してみたり、真実を伝えなければならぬはずの報道番組の司会者に髪型(禿げ)を偽っている男を出して視聴率争いでほぼ完勝してみたり、更にはその男がオリンピックやらワールドカップがある毎に職務放棄して観戦に行くのを黙認してみたり云々。


特に、最初に書いたプロ野球とゴルフはどうにかしてもらいたい。ゴルフ中継はプロ野球と比べて数が少ないのがせめてもの救いだ。
これらの競技ほどスポーツであってスポーツでないモノも珍しい。
そもそも野球もゴルフも時間が長すぎる、こんなもんはダイジェストで結果だけ放送すれば良い。
審判の匙加減ひとつでストライクゾーンが変化し、不利有利が簡単にコントロールでき、投手だけに負担がかかり、ちょっと動いただけでハアハア言う外野手を抱え、気に入らなければ何分も抗議をして観客を呆れさせ、乱闘が一番盛り上がり、引退後は偉そうにしてテレビに出て(出す方も出す方だが)いるOBがいて、その帽子が今やダサアイテムのひとつとなり、選手はアナウンサーとばっかり結婚し、ひとつの球団が中心であるかのような偏向報道がなされ云々。
方や観客は静かにしていなければならず、少しでも音をたてればプレーヤーはあからさまに不満な顔をし、野球の外野手なみに運動量が少なく、そのくせ賞金だけは高く、いかにも自分は美人であると言わんばかりの本当はブサイクな女子プロがもてはやされ、無意味にあちらこちらの森林を伐採して場所を確保し、上述のインチキ球技のプレーヤーに人気があり(運動量が少ない繋がりか?)、プレーするには金がかかり云々。


何が良いのか私にはまったく分からん。そりゃこの世にあるものはいかなるものでも揶揄の対象になるが、これらのモノほど揶揄してもし切れないものはない。
己の理解が及ばないものを嘲笑するのは人の常である、みたいなことをゲーテか誰かが言ったらしいが、なるほどそんな言葉がしっくりきそうな気分である。そもそもいかなるものにおいても理解できない面というのはある。それを理解しようとはせず嘲笑するとは何と愚かしいことだろうか。人格の破綻!


総連と民団の和解は濃塩酸と濃硝酸を混合させて王水になるようなモノだと言ったが、プロ野球選手がゴルフをするのもそれとまったく同じことだといえるのではないか。


やはり嘲笑してしまうのか。
・・・まぁ、そんなわけで最近見るテレビ番組は「名探偵モンク3」と大相撲中継と競馬とB級映画と格闘技とフジの「ニュースJAPAN」の滝川クリステルがメインになりつつあるのです。
相撲や格闘技も胡散臭く感じられる時があるけど、野球やゴルフのそれに比べたらまだマシだ。それに競馬だってレース"だけ"なら何も問題はない。そこは割り切っている。
結局テレビに映るモノなんて信じたらいかんのかもしれん。
でも、滝川クリステルの笑顔だけは信じたいと思うのだ。

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