Warning!

News

気になったニュースとかサイトとかを掲載しています。

2008年12月01日 (月)

「裁判員通知来た」ブログで公開相次ぐ…氏名・顔写真も

「裁判員法は候補者の個人情報を公にすることを禁じており、匿名のブログなら大きな問題はないが、個人が特定できるものは罰則はないものの、同法違反と見なされることになる。
通知書が各家庭に届き始めた29日以降、ネット上では通知書を受け取った感想や、封筒の写真を載せたブログが次々に現れた。ブログで氏名や顔写真を公開したうえで『通知が来た』と書いた男性もいた。」

こういうコトになるのは分かっていたはずです。ある種の性善説に立たない限り、個人情報が公にされるはずがないとは思えませんが。
ブログのようなモノではなくとも、こういった事態も考えられます。ある家族のお父さんに通知が来る。彼には小学生の息子Aクンがいる。通知が来れば、当然Aクンも知るでしょう。最初は珍しいから、子供なんかは絶対に学校で「ウチの父さんに裁判員の手紙がきたー!」と言います。すると、その会話を聞いた子供が家に帰り「Aクンのお父さんが裁判員に選ばれたって」と喋る。ソレをお母さんが別のお母さんに喋り・・・ ある日、仕事帰りに近所のヒトと会ったAクンのお父さん、何気なく「こんばんは〜」と挨拶した時に、「○○サン、裁判員に選ばれたんですって? 大変ですね〜」などと言われたりする。Aクンのお父さんはルールを守って誰にも口外しなかったはずなのに……(同様の流れで裁判自体の詳しいハナシも広がりそうだ。)
こうなりゃ裁判員の身元を特定するコトなんざ容易ですわな。ヤクザの親分に対して些か厳しい判決が出た場合、血の気の盛んな若いヤツが一方的に裁判員のせいにしてしまい、裁判員の一人を探し出して自宅を襲撃するのも非現実的なハナシではないはずです。
あと、「正当な理由がない限り断れない。拒否すれば罰金!」なんて謳っているのは憲法に照らして問題ないのだろうか。憲法18条の「何人も、いかなる奴隷的拘束も受けない。」に適合するのでしょうか。しかしこの「奴隷的拘束」というのが妙な表現で、コレは苦役を強制されない権利(?)と解されているようだけど、裁判員だってヒトによっては苦役じゃないかしらん。ソレを断れば罰金! 
となると、裁判員というのは「義務」だろうか。じゃあ、法的根拠を与えるためにも憲法を改正しないといけないのかも。真っ当な法律家の意見を探さなくてはいけないなぁ。