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「フジテレビは２日、昨年７月に放送した『ＦＮＳ２７時間テレビ』の中でスピリチュアルカウンセラー（霊能師）の江原啓之（ひろゆき）さんが女性の同意を得ずにカウンセリングしたことについて、『一番の問題点は非科学的、荒唐無稽（こうとうむけい）な霊視を番組の中核に置いたこと』と、番組制作の誤りを認める報告書をホームページで公表した。」
「荒唐無稽」なのは確かかもしれませんが、「非科学的」であって何が悪い？ これは危険な見解、社会主義者にも通ずる思想です。そもそもこの世に存在するモノを全て科学で解き明かせるワケがない。多くの「非科学的」なモノに囲まれているのが、我々の日常ではないか。同様に全てが「合理的」なモノでもない。「非科学的」なるモノ、「非合理的」なるモノを安易に拒むのは危険であります。そういうことをイギリスの政治学者Ｍ・オークショットも言っていた（『政治における合理主義』参照）。
おっと、こういうコトを書くと江原に同情的だと思われるかもしれませんが、私はあんな詐欺師に見方をするワケではありません。要は報告書に記載する事項について「荒唐無稽」だとする一点に留めておくべきだった、と斯様なコトを一言したいだけなのでした。ハイ。そしてインチキに踊らされるヤツも「荒唐無稽」なのです。ハイ。